【発達障害】自傷行為・他害行為を改善する手順

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発達障害
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ぴょん太郎
 

こんにちは。

高機能自閉症の男の子を育てているぴょんたろうです。

自閉症では他害・自傷行為があることがあります。

親としては一番つらいところだと思います。

 

今回は、「自分の要求が通らないときにする他害・自傷行為」を減らす方法を調べてみました。

その結果、行動分析的なアプローチが有効だという結論に至りました。

 

なので、勉強しつつ皆さまの参考になればという思いでまとめていきたいと思います。

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【自傷・他害行為の改善】まずは現状把握をする

はじめる前に【重要】

何事も、手順を間違えてはうまくいくものもうまくいきません

 

今回の記事の発達障害の他害・自傷行為は前提として以下のような場合の例として紹介しています。

 

「自分のやりたいことができないとき」に自傷・他害する場合
 

この上記の「状況があっているか?」必ず憶測ではなく現状把握してください。

 

考える人
考える人

頭の中での妄想・憶測・推測ではなく、事実関係の確認を必ずしましょう。

 

発達障害では、自分がうまくできないことが悔しくて頭を両手でたたくという自傷行為の場合もあります。

怒りや自分へのくやしさをどうやって表現したらいいのかわからないんだね。

 

そのような場合は今回の記事での解決法の対象ではありません。

 

状況があっているか?とは「どんな時に他害・自傷行為が出ているか?」分析するということです。

 

発達障害の子供じしんが悔しかったり怒りの感情で自傷が起きるときは、アンガーマネジメントや課題の調節という解決策でアプローチします。
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自傷・他害の支援はやる前のアセスメントが命!

発達障害の自傷・他害が起きるのはどんな原因があるのか?観察してみよう

 

自傷・他害行為への対応や支援を考える際には、行動観察をしましょう。

 

学校などで起きる場合は、行動の生起状況や、行動がどんな機能を持っているかインタビューすることがあります。

 

これを、機能的アセスメントインタビュー(Functional Assessment Interview :FAI)といいます。

 

考える人
考える人

どんな時に起きているのか?
きっかけは?

 

例ですが、発達障害の子供の他害・自傷行為などのきっかけとして以下のようなものがあります。

 

✅活動や嫌なことへの回避としての機能
✅活動やモノの要求を拒否されたことでの要求の機能
✅指示以外の言葉かけなど
 
自傷・他害行為のきっかけが見つからない場合も、どれくらいの頻度で起きているのかアセスメントしましょう。
 
同時に自傷・他害行為を行ったあとの周りの対応(反応)も把握しましょう
なぜ、自傷・他害行為のあとの「周りの反応が大事なのか」というと、その行為によって起きる結果が自傷・他害行為を強化しているかもしれないからです。

やりたくない活動のとき、自傷行為をすることによって、やりたくない活動が中断されて、結果的にやらなくて済んだ!(回避)

欲しいものややりたいことがあったり(要求)したときに、自傷行為・他害行為をしたら、周りのみんながしたがってくれた(要求が叶った)

このように、発達障害の子供が自傷をしたとき、よくあるのが「休んでいていいよ」と落ち着けたりなだめたりすることです。

自傷行為を起こすことで本人にメリットがあったら、自傷・他害行為は強化されてしまうのです。

やりたくないことを回避できたり、暴れる(自傷・他害)することで周りのみんなが心配したり注目をしたりするなど、自傷行為が本人にとってどんな機能をもっているのか?をまずは観察して記録してみましょう。

 
発達障害の子供が自傷・他害行為をすることで状況がどのように変わるのか?観察して記録する

②自傷・他害行為はどんな時に起きやすいのか?


例えば、このようなケーススタディを想定してみましょう。

 

考える人
相談者

知的障害がある小学2年生の女児です。
私の娘の問題行動は、家庭や学校の中での他害・自傷行為です。

 
考える人
相談者

①水遊びを止められたときや、ご飯のお代わりを止められたときなどに、自分の頭をたたいたり相手の髪の毛を引っ張ったりするんです。

 

これらの相談では以下のことがわかります。

自分の思い通りにいかないとき(望みが叶わないとき)に自傷・他害する
 
 
考える人
相談者

このような時、あまりの激しさに耐えきれず③水遊びを続けさせたりお代わりを用意することがあります。

 
この①から③を、行動分析的に図にすると以下になります。
 
 
 
 
驚いた人
驚いた人

③をするには②をすればいいと思っているんだね。

 

はい。

思っているのではなく、行動分析では「誤学習」といいます。

 

③をするためには、「頭を叩いたり他者の髪の毛を引っ張ればいい」と、子どもが間違って学習しているのです。

 

金。金やるから「もっと水遊びさせてくれ。」頼む!

これも「誤学習」です。

 

自傷行為や他害をすれば「自分の思いが叶う」と間違って学習してしまっているのです。

 

「自傷・他害行為をした結果、周りが望みをかなえれば叶えるほど自傷・他害行為が強化される。

 

★自傷・他害したら「保健室に連れていかれた」

★自傷・他害したら「課題をやらなくて済んだ」

★自傷・他害したら「欲しいものがもらえた」

 

こんな感じが多いと思います。

どうすればいいのか?

考える人
考える人

他害や自傷行為という間違った伝え方で叶うと思っているんだね。

 

そうです。

 

ですから「違うやり方(正しい方法)」で「叶うこと」を学習してもらうのです。

 

解決策の方法①

①に、他害や自傷行為をしても「望みが叶わない(要求が通らない)」ことを子供に学習してもらう必要があります。
②に、「自傷・他害行為以外」で「望みが叶う方法」を同時並行して教えていきます。

 

まず①です。

 

この①のように「強化されている行動の強化をしない手続き」を消去の手続きと呼びます。
 
考える人
考える人
 

具体的にどうすればいいの?

K先生
K先生

基本的に「放っておく」だけでいいですよ。

 

(2020.4.18追記)

筆者はこの連休、子供のテンションがあがってしまいボコボコされました。(笑)

その際、療育の専門家のK先生に対応をきいたら、上記のようにほっといていいとアドバイスいただきました。

 

筆者はちょうどこの記事を書いていた時で、他害・自傷行為は「拒否と回避」「要求」の手段の誤学習という知識しか知りまんでした。

 

機能(今回の記事の例では要求ですが)が何であれ、対応として放っておくことで強化しないことは大事な考え方のようです。

 

自傷行為は危険がない程度に放っておきましょう。

 

他害されないように、遠くに避けましょう。

 

(追記:2020.4.19)

繰り返しますが、執筆中にはじめて自傷行為?に似ているものが勃発しました。

「避ける・放置」と頭でわかっていても、です。

 

やはり人間、1度も体験してないものは、頭での勉強で書く記事は薄く、実感がわからないものですね。

(;´Д`)

 

・自傷・他害行為は放っておく(消去)
(その結果、回避・逃避・要求・注目などになってることが多いので)
・子供がその自傷・他害行為をすることで「かなえてほしいと思っている要素」
 を他の手段・他の時間・別の場所・他のやり方で叶えるようにする

一時的に自傷や他害がひどくなることがある(消去バースト)

 
 
自傷・他害行為を要求の手段として誤学習しているとき、放っておくとエスカレートすることがあります。
 
 
 
筆者も、きっかけがわからないまま突然起きた自傷・他害を止めようとしたら
 
頭突きされました。(苦笑)
 
K先生
K先生

拒否するとエスカレートします。

どうやら、消去だけではなく、自傷行為を拒否したり制止したりしても行動は激しくなることがあるようです。
 
 
ウシネコみたいで可愛いんですけどね。
(でも痛い。)


 
 
 
 
どうしても笑っちゃうんですよね、大きいライオンがじゃれてるみたいで。
 
 
今回のことで、わかったのですが、手とはいえ、たんこぶになるくらい自傷は強いです。
下手すれば、本人や親御さんが骨折することもあり得ることは容易に推測できます。
 
 
親御さんが心配になって止めたくなる気持ちや、辛い気持ちが全部とまではいかないのですが、少しわかりました。
 
・自傷・他害行為を「拒否・制止」しようとしても、「放置」しても
 行動がエスカレートすることがある
 
上記のことを知ってるだけでも、「行動が増える」とわかっていれば対応しやすくなると思います。

対応②「自傷・他害行為以外」で「望みが叶う方法」を学習してもらう方法を模索する

 

要求や逃避・回避などの機能が、自傷・他害行為を強化していることがアセスメントでわかりました。

 

その次には、対応①の2番目で書いたように、子供の望みを社会的に適切な方法でかなえられるようにしていきましょう。

 
回避・逃避⇒ 消去(放っておく)
★要求  自傷・他害は放置して消去+社会的に好ましい方法を教えて強化
★注目 ⇒ 消去+本人が褒められて注目してもらえる場面を他に作る
 
基本的にはこんな感じでいいのではないかな、と思っています。
 
 
もし、代替行動で「望ましい行動」を教えようとしてもそれ自体に拒否してそれを回避しようとして、自傷・他害が強化されてしまう時は、低頻度行動分化強化(DRL)で対応してください。
 
 
(参考書籍:発達障害のある子のABAケーススタディ/中央法規、井上雅彦、平澤紀子、小笠原恵、著)
 

分化強化とは?

分化強化とは、減らしたい行動を消去し、増やした行動を強化することによって、行動の置き換えを図る手続きである。

 (引用:発達障害のある子のABAケーススタディ/中央法規、井上雅彦、平澤紀子、小笠原恵、著、P75)


 
分化強化には4種類あります。
 
①低頻度行動分化強化(DRL)
(Diffrential Reinforcement of Lower rates of Behaiver )
②他行動分化強化 (DRO)
(Diffrential Reinforcement of  Oter Behaiver )
③対立行動分化強化 (DRI)
(Diffrential Reinforcement of incompartible Behaiver )
④代替行動分化強化 (機能的コミュニケーション訓練)
 
詳しくはいずれ別記事でまとめます。
 

行動の強化にはトークンエコノミーシステムも導入することも効果的

自傷・他害行為を改善・減らすために他の行動を強化する場合は、トークンエコノミーシステムを導入するのも効果的です。

 

いわゆるご褒美シールのようなものです。


シールなどがたまるとバックアップ強化子がもらえるようにします。

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【体験】自傷行為を改善する【うちの場合】

とりあえず放って置いて、家事のスキルを教える

 

4月18日から、子供には家事のスキルを教え始めました。

休校中でゆっくりと子どもに向き合える時間は、家事や自立スキルを教えるのに好都合だからです。

 

それに、親の家事が「かまってかまって」ではかどらないのであれば、一緒にやりながら教えてしまばいいや。と思ったのです。

 

感情↑ではなく分析的に言うと以下です。

自傷・他害行為を「注目」と仮定しました。

 

あと息子は「痛さ我慢自慢」をしていました。(?)

 

オレ、昨日、2時間しか寝てないんだよね!(ドヤァ)

 

 

こういうのかと。

(男子あるある?)

 

とりあえず支援方策(以下)

★叩いてきたらなるべく放っておく
★家事を一緒にやったり身辺自立のスキルをやってもらう
(親子の時間も増えるしね。)
★「僕すごいでしょ?」感が欲しいのかも?

すごいでしょ感を満たす・・・?

考える人
筆者

家事スキルや自立スキルで「どや?」感を満たす・・・

 

そのとき、筆者が、ふと手帳をながめていると・・・

「やることリスト」に「体操服のゼッケンをつける」の文字。

 

(たぶんどうせ休校になるから、あとでいいやと思って春休み過ぎても体操服の名前をつけていなかったのですね。)

 

そういえば、筆者の息子は小学5年のとき。

家庭科が上手でした。

本人も上手だったと自分で思っていて、通知表にも先生にも褒められたといって

「ドヤぁ」していました。

 

もちろん、筆者も上手にできたといって見せてくれた「家庭科でつくったティッシュケース」を

褒めたあと。

 

その翌週あたりに家に遊びに来た祖母にも、筆者が見せて祖母からも褒められた経験があります。

 

考える人
考える人

これだけ違う人から3回も褒められたら、「裁縫」という課題は本にの中で強化されているはずだろう。

 

それを思い出した筆者は、2つあるゼッケンを「一緒に縫おうよ」といってみました。

 

(嘘です。ここまで考えて支援を練っていません。単純に直感で「ゼッケンの縫い付け」を思い出して・・ぼんやりと。

息子は学校で習ってきたっけな・・・そして上手だったことを思い出して・・・一緒にやってみようと思った。それだけです。)

家事を一緒にする

 

一緒に塗ったものがこちら。

左が息子がぬってくれたもの、右は筆者です。

 

 

どうですか?

うちの息子、自分で自分の体操服のゼッケンをつけたんですよ!

(ドヤァ。)

周りの生地も巻き込んで 縫ってますけどね。(笑)

 

息子は、「ママの字が印刷物みたい!!」とほめてくれました。

 

まあな。(苗字見せられないけど)レタリング風にサインペンで書いたからな。

私の必殺「模写レタリング」が見せられずに残念でなりません。

(自慢したいだけ。)

 

たっぷり褒めたので本人も達成感もあったと思います。

 

もちろん、パパが帰ってきたら見せて褒めてもらうことも忘れずにやりました。

(筆者が見せた。)

 

あんまり直接、子供を褒める感じではなかったのですが(私が見せたから?)

「勉強よりはいいんじゃないか」と本人もいるところで言っていたのでいいかな、と。

 

課題自体が(経験上)子供にとって強化子として働いているものからはじめる。
 
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どんどん家事・自立スキルを教えていく

課題を強化したら広げていく

筆者の家事のお手伝いをまずは得意そうなことでしてもらいました。

 

得意なのか?得意でないのか?は本人の主観です。

 

90点とっていても褒められた経験がなく、課題自体が強化子として働いてない場合もあります。

 

子供自身が課題に取り組むこと自体で「達成感を得たり」「できた喜びが出たり」本人の中でそれをすることでいいことになっていてその行動が強化される場合、それを「課題内在型強化子」といいます。

 

トークンシステムや支援者が褒めたりなど強化子として働くようにするには長い目で取り組むようにするといいと思います。

 

 

うちの子どもは「早く家事やろう!!」と言ってくれるようになりました。

(*^^*)

 

 

・洗濯機で洗濯する→干す
・目玉焼き(料理)
 
 
 ↑↑
洗濯もの手順書(1回目教えながらつまずくところを把握して、2回目は手順書みながら一人でやる。)と焼いてくれた目玉焼きです。
 
 
あとで、家事スキル「料理」「洗濯」にわけて記事の材料にします。
 
・課題内在型強化になるには、ご褒美やほめられた経験などが必要
・自傷・他害行為の「見て、すごいやろ」感(?)を家事の時間に置き換える
 (現在進行中!!)
 
今の時点では、他害・自傷行為に似たものは出ていません。
 
 
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【発達障害】自傷行為・他害行為を改善する手順まとめ

他害・自傷行為のアセスメントは、まずは自分で勝手に進めずに一番最初に専門家の指示を仰いでください。

家庭で考えた支援をみてもらって一緒に取り組んでいくのが大事だと思います。

親1人で抱えこむのも、療育は専門家がするものと言う考え方はどちらかだけでは、偏っています。

(筆者もよく偏るのですが。)

 

今回も長くなってしまいました。

 

参考になる箇所があれば幸いです。

 

 

 

 
 
 
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