自閉症の育児方法

自閉症の水遊びがやめられない時の対処法は【特性】から考えましょう

2020年12月7日

 

悩む人

「子どもが延々と水遊びをしている。

ご飯でも、お出かけでもなかなかやめられずに
次のことが進まずに困る。

どうしたらいいの?」

 

水遊びをやめさせるには、その子どもが「なぜ水遊びをやめられないのか?」突き止める必要と、その対策が必要です。

簡単な流れ

  • 子どもへの気持ちをクリアにする(一般論で見ている視点に気づく)
  • 一般論→自閉症の特性から原因を考える頭にシフト
  • 氷山モデルで水遊びがやめれない特性を表面化させてみる
  • 特性にあった対策を講じる

 

 

 

今回は、このような悩みに答えます。

自閉症の水遊びをやめさせたい!【認知特性から考える】

①なぜ水遊びがやめられないの?【まず一般論ではどうなる?】

自閉症の子どもは水遊びが好きな場合が多いのではないでしょうか。

 

筆者の息子もそうです。

自閉症の子どもが、感覚刺激に没頭しているのはよしとしても、「ご飯だよ」「お出かけだよ」「お風呂だよ」と言っているのにやめれらないと予定が進みません。

 

ぴょん
親はやめてもらうのに一苦労ですね。

 

ぴょん
まず一般論で「なぜ水遊びがやめれないのか?」
の原因を考えるとどうなるでしょう?

 

  • 水遊びが好き
  • わがままで聞き分けがない子だ
  • こだわりが強いんだ
  • 家庭のしつけが悪いのでは?

 

これは一般的な考え方です。

しかし、自閉症の支援をするときは、上記のようなとらえかたをすると解決できなくなってしまうのでやめましょう。

 

解決につながらない原因を考えない。

 

②自閉症の子どもが水遊びをやめられない理由を【特性】から考えてみましょう

悩む人
「じゃあ、自閉症の水遊びをやめさせるには、どう考えたらいいの?」

 

自閉症の子どもが水遊びをやめられない理由を考えるときは、「自閉症の特性」からかんがえます。

 

簡単に自閉症の特性をあげておきます。👇

✔変化の特性
✔関係づけの特性
✔般化の特性
✔記憶の特性
✔感覚の特性
✔運動機能の特性
✔受容コミュニケーションの特性
✔表出コミュニケーションの特性
✔社会性の特性
✔注意力の特性
✔整理統合の特性(時間・空間)

 

 

上記のなかから、自閉症の子どもの問題行動の原因となっていそうな項目を探していくのが、自閉症の問題行動を解決する正しい方法となります。

こんなことやっていられないと思うかもしれません。

 

気持ちはとてもよくわかりますが、自閉症の問題行動をやめさせるには「自閉症の特性由来であること」を突き止めなければ先に進みません。

 

ぴょん

とても大変で面倒だけど、正しく原因を突き止めないと

解決方法が的外れになってしまうよ。頑張ろう。

自閉症の特性であてはまりそうなものを考える。

自閉症の特性から考えるときは「紙に書いてみる」のがおすすめ

③氷山シートで情報を整理する

自閉症の問題行動が「どの自閉症の特性からきているものなのか?」を整理して見える化するための方法を「氷山モデル」といいます。

 

【参考】氷山モデルの練習してみたの記事はちら。

 

自閉症の特性をすべて覚えていて、頭の中で何通りも仮説を考えられるような人は氷山シートはいらないと思います。

 

私も含めてですが、あなたが専門家でないとすれば、多くの親は頭の中で自閉症の多くの特性を覚えてあてはめて、仮説を立てることはきわめて難しいと思われます。

ですから、いざぎよく面倒くさくても紙に書いて考えてみましょう。

問題行動の分析には氷山モデルがおすすめ。

 

自閉症の子どもが水遊びをやめない」氷山モデルを使って書いてみた

(*左上はコーヒーをこぼしました。ごめんなさい。)

 

おめめどうさんの「おにぎりシート」という支援ツールを使っています。

 

ですが、とても簡単なので紙に氷山モデルのような枠を書けばすぐに作れると思います。

 

ぴょん
次に氷山モデルに書いたら、水面下に隠れている特性から支援を考えていきます。

 

①~③感覚刺激の特性❓
④注目(注意力)の特性❓
⑤終わりの概念の理解のこんなんさ❓
⑥言語処理情報の苦手さ(受容コミュニケーションの特性)❓
このように特性の仮説❓をたてられます。

特性が理由になっている場合、1つではなく複合していることも多いです。

④自閉症の水遊びをやめるには?【支援法】を考えよう!

感覚刺激「もっと強力な感覚刺激で注意をひく」か「その刺激を遮断する」

水遊びの感覚的な刺激を楽しんでいる場合、その刺激よりも強く惹かれるものを用意すればその刺激から引き離すことができます。

あるいは、反対でその水遊びの感覚刺激を遮断することでも可能です。

✅水が流れる様子を楽しむ (視覚の刺激)
✅水の流れる音を楽しむ (音の刺激)
✅水の手触り (触覚の刺激)
ぴょん
上の刺激よりも大きな刺激を与えて、誘導してみよう。

 

筆者のオススメは(視覚でしたら)サンキャッチャーです。

 

キラキラの光のシャワーが揺らめくので、自分がうっとりするのに買ったのです。息子も、光の加減には敏感で今でも部屋にさしこむ陽の光に注意をむけて教えてくれることがあります。

うーん・・・私も支援方法は勉強中の身なのでわからないのですが、私だったら「光ったり音がなったり感覚を刺激しそうなもの」を視界に入れて刺激を遮断しつつ子どもの注意をひきます。

 

 

音の感覚でしたら、タイマーなどで音に没頭している刺激を分散させるといいと思います。

 

ぴょん
お子さんによって好みの感覚刺激は異なると思いますので、試してみてよく反応するものを発見してみてください。

 

水遊びじたいの刺激に惹かれてしまわないように、「遮断」するのもいい方法です。

 

ご飯やお出かけの前に、布で一時的に見えないように防水シートでもかければ「見えない=ない」と思ってくれるかもしれません。

 

我慢するには「見えないところへ」というのは、定型でも基本です。

 

自閉症では視覚優位であるために、視界に「水道」が入ってしまうこと自体が「遊びたくなるきっかけ」となってしまうことがあります。

いっそのことブルーシートなどで覆ってみてください。

 

感覚を引き離すためには「隠す・遮断」✔感覚を惹くためには「水遊びよりも強力な感覚刺激で誘導」

注意力(注目)の特性の支援

注意力の特性が理由になって水遊びがやめられない場合はどうしたらいいのでしょうか。

 

自閉症の注意力の特性では、「一度注目してしまったことをずっとやり続けてしまう」ということがあります。

つまり、「切り替えの困難さ」という形になってあらわれます。

これが感覚刺激とセットになっていると集中してしまいますね。

 

ぴょん
その場合は、注目をしやすいように支援する必要があります。

✔子どもが水から注意が離れた一瞬をよくみて
そのタイミングで指示を出しましょう

✔聴覚からの指示の通りが悪そうだと
思ったら、視覚からの提示によって注目させてください

水遊びに没頭しているときは言葉の指示はあまり入らない場合もあります。

手間ですが、絵カードなどを作って「次のタスク」を提示するなどしてみましょう。

 

注目しやすいようなタイミングを観察して指示を出す

水遊びの終わりがわからない特性の支援

終わりがいつなのか?わからないということが自閉症では特性としてあるようです。

 

その場合は以下のようにします。

✔タイマーを使う
✔終わりという意味の絵カードなどを提示

言語処理の苦手さの支援

 

水遊びが終わりだということと、次にはじまる課題を提示するのは一緒のことがあると思います。

 

水遊びをやめて「ご飯を食べて欲しい」「お風呂に入ってほしい」などの場合

 

ぴょん
ご飯だよ、お風呂だよ

 

という言葉の意味が「食事を食べること」や「お風呂場に移動する」と理解していない場合もあり得ます。

 

その場合は

 

ぴょん
「(食卓の)椅子に座ろう」「お風呂場に移動しよう」

 

と声掛けをするなど、場所への移動の指示を具体的にするといいかもしれません。

 

さらに、いつも使っているカードがあれば絵や文字で提示すると効果的だと思います。

 

行動と絵カードの意味の関連のための、指示だしのタイミングには注意してください。

受容コミュニケーションには絵カードや文字などで工夫

支援すると【必ず従うわけではない】~それでも自閉症の子ども水遊びをやめないときはある~

水遊びのあとの予定が子どもにとって嫌なものならばやめにくい

当たり前なのですが、いくら支援をしても「次にすること」が子どもにとって嫌なことであった場合は、支援の効果があらわれない場合もあります。

誰だって、「好きなこと」はやりたいし、「嫌いなこと」はやりたくありません。

 

 

そのことと、支援が効果のあるなしは別にして考えましょう。

怒る女性

支援したけど、ぜんぜん水遊びやめないじゃん!!

支援したって意味ない!!

 

…とならずに、冷静に分析したいものです。

 

もしかしたら、支援は効果的でも次の活動がいやという問題があるのかもしれません。

好きな遊びのあとの活動は、自閉症の子にとってより強く興味があるものにしておくというスケジュールの順番の調整も視野にいれてください。

支援の効果と子どもの意志は分けて考える。

 

なぜ水遊びがやめられたのか?効果を分析しておこう

筆者もできてないので書くのですが、昔、療育の先生がとても大事なことを教えてくださいました。

K先生
なぜうまくいったのか?
それが大切です。

 

こんなようなことをおっしゃっていました。

失敗したときに分析するのも大事ですが、成功したときの帰属もとても自閉症の療育ではもっと大事になってきます。

 

ぴょん
なぜうまくいったのか?支援者(親)が
わかっていないと
次から再現できないからだよ

このパターンを親も実践しながら覚えていくことで、自閉症の支援の幅が広がっていくと思います。

 

なぜ成功したのか?どの支援がよかったのか?検証と振り返りを忘れずに

まとめ

水遊びを延々としてしまって、声をかけても次の課題に移ってくれない時の支援方法のまとめです。

 

✔水遊びよりも強い感覚刺激で注目させる
✔水遊びに注意がむかないように隠す
✔注目してもらうときのタイミングもよくみる
✔言語での指示が入りにくいときは絵カードなど視覚提示も検討する
✔どの支援が効果があったのか?必ず効果の確認をする

最後まで読んでくださりありがとうございます。

 

書きながら思ったんですけど、「水遊びおしまいだよ~」で終わる定型の子どもと違って、自閉症の親のやることが多すぎます。

手間と精神力と労力や時間もかかりますね・・・・。

理解までいっても、さらに実際に「できるかどうか?」は別の話なのです。

 

私は支援方法を考えてはみましたが、だからといって「これができるか?」というと感覚なので、「うまくいく感覚を失敗しながら掴んでいく」という話になってきます。

 

わかってるのとできるの間には、壁があるのです。

 

本当に育児がムリゲーすぎますね。

 

この記事が皆様の参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

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  • この記事を書いた人

ぴょん

はじめまして。ぴょんです。 中2自閉症男の子の母親。 支援や療育の記事だけを別のブログに引っ越しました。 サイトはこちら 発達障害の療育の勉強をしながら、自閉症の親として成長していく体験レビュー型ブログを目指しています。 そのほか、自閉症やADHDの子育てで気づいたことの情報発信もしています。 よろしくお願いします。

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