自閉症の育児方法

【ABA初心者むけ】自閉症の行動について【体験談】

2020年2月19日

 

こんにちは。

高機能自閉症の息子を育てているぴょんたろうです。

自閉症のお子さんを育てているみなさん。

自閉症の子育てで気になることといえば「行動面」ですよね。

例えば

・教室で座っていられない(ウロウロする)、教室から逃げる
・走り回る
・自傷・他害行為(頭をたたくなど)
・大声で泣き叫ぶ
・強迫的な反復行動や攻撃行動
・衝動的な発言(*行動に含まれます)
・園や学校でねそべって活動や授業に参加できない
考える人
困る人

困った・・・

だいたいは、上のような感じの行動で悩む方も多いかと思います。

いったい、どうしたらいいの?って思ってしまいますよね、

自閉症の問題行動に効果的といわれるのが「応用行動分析学(ABA)」というものです。

今回は、応用行動分析学の基本を勉強してまとめたいと思います。


うちの息子の場合【体験談】

おもちゃ箱をひっくり返す

うちの息子の幼稚園の頃の問題行動といえば、おもちゃ箱をただただひっくり返すというものでした。

使いたいので中身をざざーっといったん出すというわけではありせん。

がっしゃーん、がっしゃーんとすごい勢いでばらまいて遊ぶのです。

驚いた人
驚いた人

ひええー!

家の中を小型の台風が通過するイメージですね。

家具もプラスチックのものは倒されていました。

棚や家具ごと倒して遊ぼうとします。

時にはごみ箱もターゲットになりました。

これは地味に辛かったですね。

(ただ家が荒れていくだけなので。)

なぜひっくり返すの?

私には、息子の行動の意味がまったくわかりませんでした。

考える人
考える人

なぜ使わないのにおもちゃをばらまくのだろう。

そこで勉強していると、以下のようなことがわかりました。

自閉症の子供は「注目を得たい」ために問題行動を起こすことがある」
なるほど「親の気をひきたくてやっているのか」と理解した筆者は、次に推奨されていることを本で調べてみたのです。
(もしかしたら幼稚園の臨床心理士の先生に相談したのかもしれません)
 
すると本にはこのように書いてありました。
 
「問題行動は無視しましょう」(^^♪
 

よし。これで解決だ!!

そう思って、怒らず、騒がず、無視することを決めた私は、おもちゃ箱ひっくり返しを無視したのです。
 
おもちゃ箱をひっくり返すと、親である私は「びっくりします」よね。
 
自閉症の小さい幼稚園くらいの子どもは、人が「反応すること」が面白いということが結構あるみたいです。
 
びっくり箱や、音や動きが出るおもちゃを赤ちゃんは面白がりますよね。
いないいないばあ、とか。
 
さらに、私たち大人でもドッキリで「驚いたり怒っている人」の反応が面白くて笑ったりしますよね。
 
つまり、親が驚いたり、怒ったりすればするほど子供は「おもちゃ箱をひっくり返す(ことで周りが困っている様子を面白がる」という悪循環になるのだそうです。
 
 
結果である「親が驚いたり困ったり反応すること」が面白いわけですので、行動が強化されてしまうのです。
 
 

つまり、親は遊ばれてるんやな。

遊ばれているのです。

当時はこのような理論すら知りませんでした。
ただペアレントトレーニングっぽい本には「無視する」と書いてありました。

ですから、無視したのです。
 

無視した!でもあれ・・・?エスカレート!

解決策を理解したつもりになった筆者は

そんな手には乗らへんで。

とばかりに無視していたのです。
(*正確には無視という言葉ではなく反応しないが正しいのですが)

ですが、おかしなことが起きました。

息子の家を荒らす行動は収まるどころか、どんどんひどくなっていったのです。

(^o^)/

それは消去バーストです

おかしい。

子供の注目を無視しているのにどんどん激しさを増して荒れていく家。

たまりかねた私は、わらにもすがる想いで1週間前に出会ったばかりの児童発達支援の先生に電話できいてみました。

すると意外な言葉が返ってきたのです。

K先生
K先生

ああー。それは消去バーストです。(平然)。

何が「あー」なのかはいまだに不明です。

当たり前のように言われたのですが、どうやらそれは消去バーストというのだと知ったのです。

なんだか何かの攻撃魔法の名前みたいでカッコいいです。

必殺。消去バースト!

消去バーストとは?

なぜ息子のおもちゃ箱をひっくり返す行動が増えたのでしょうか?

 

図によると、結果である「親が驚いたり困ったり反応すること」が面白いわけですので、行動が強化されてしまうのです。

これを行動分析学の用語で「正の強化」といいます
(⇒正の強化の記事はこちら。作成中です)

強化に随伴しているものをABAでは「強化随伴性」と呼びます。

強化随伴性
★好子(強化子)
★嫌子(負の強化子)

 

考える人
考える人

でも、親の反応がなくなるわけだから行動は減るのでは?

その通りです。

そのうち、ベースラインに戻って行動が生起しなくなります。

「親は反応をしない」という行動をとったとき、それを「消去」の手続きと呼びます。

文字通り、強化されている行動を消去することです。

ですが、みなさんも経験があると思いますが「今までできていたことが急にできなくなる」と、「あれ?」と思って行動がむしろ増えることがあります。

例えば

 

赤ちゃんが泣いているとき、放っておくと一時的に泣き声が強くなったり、時間が長くなったりした経験があるお母さんも多いと思います。
 
あのイメージが消去バーストです。
 
関連用語には「自発的回復」があります。

消去バーストが起きるということ=あってる。

K先生が仰るには

 

K先生
K先生

消去バーストが起きている=行動が減るということ=いいですね

なので、あっているということになるようです。

ですが、この理論を知らないと大変です。

なぜならば、親はあっている対応をしているのに、問題行動無視したら余計にひどくなった=意味ないと考えてしまうかもしれないからです。

考える人
考える人

あれっ?無視しても子供の行動が激しくなるだけじゃん。

そう思ってしまうと、親はわざわざ子供が余計に荒れることをしようとは思わないですから、「ペアレントトレーニングの本に書いてあること意味ないじゃん」と考えて(自閉症の育児に)絶望してしまいます。

そうすると、親は子の問題行動を改善できたかもしれないのに、正しい方法であるのに、やめてしまうこともあるのです。

問題行動が減れば、親子の安定した暮らしが一歩近づくというのに、それではもったいなさすぎます。

筆者は療育の先生に救われたのでした。

ありがとう、K先生。

完。

まだ大事な伝えたいことがある

完。だけでは「体験談」で終わってしまいます。

まだあります。

それは以下です。

知識がなければ気づけないことがある
知識がある人なら気づけることがある
ということです。
 
でも、それは本人が「自分は知識がある」と思ってしまっては気づけないのです。
学ぼうとしなくなってしまうからです。
 
それは、自閉症の子供を理解するときも同じだと思います。
 
自閉症の子どもの世界に寄り添おうとしないで、定型発達の世界観で「わかっている」つもりになってしまっては、自閉症のことを何ひとつ知らない親になってしまうのです。
 
子供のことはとてもよくわかるけれど、自閉症の子どものことはわからなくなってしまうことに気づけない親になってしまってることがあるのです。
 
その結果
 

お母さんはちっとも僕のことわかってくれない!

となるかもしれません。↑たまたま吹き出しが怒るやつしかありませんでした。

しかし、親に自閉症の自分をわかってもらえないとおもった子どもは「怒りや悲しみ」を心に抱えて孤独感を抱えてしまうかもしれないのです。

 
これは、自閉症の専門家も同じです。
自閉症のことはわかるけれど、「その子」のことは情報が少ないので毎日暮らしている母親のほうが圧倒的に「よくわかっている」のです。
 

親と専門家は協力しあう

でも、残念なことに「うちの子は私がよくわかっているの!」と療育を拒む親や、「自閉症だから〇〇くんは」と決めつけてしまう専門家もいます。

どちらか一方の情報では、子供をうまく導いていけないでしょう。

親も学校・教育・福祉関係もすべてがそれぞれお互いに持っているリソースを尊重しあって連携して力を合わせる必要が大切だと思います。

まとめ

今回は記事が最後まで書けて嬉しいです。

ABAでうちの子供は、家での問題行動が一つ消えたのです。

それだけでもやってみる価値はあります。

他のお母さんも、親子の平和な暮らしをどうかあきらめないで欲しいです。

自閉症のことをよく理解してくれる専門家が見つかることを願っています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

皆さまの参考になれば幸いです。

 

 

 

 

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  • この記事を書いた人

ぴょん

はじめまして。ぴょんです。 中2自閉症男の子の母親。 支援や療育の記事だけを別のブログに引っ越しました。 サイトはこちら 発達障害の療育の勉強をしながら、自閉症の親として成長していく体験レビュー型ブログを目指しています。 そのほか、自閉症やADHDの子育てで気づいたことの情報発信もしています。 よろしくお願いします。

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