「子どもが発達障害だけどどうやって接したらいいのかわからない。」
現代社会では、発達障害と診断される人が増えています。
タレントさんや芸能人などの有名な方でも、自ら発達障害を公言する方もいらっしゃいますよね。
職場で部下や、家庭で夫や兄弟が、はたまた友達が大人の発達障害と診断されることもあるかもしれません。
今回は、職場を除いた(仕事は別の接し方が必要になります)日常生活で、発達障害の人への接し方をまとめます。
もちろん、自閉症のお子さんを育てている親御さんにも役立つ内容になっております。
ぜひ最後までお読みください。
発達を促すための療育というよりも日常生活でシンプルに発達障害の人への接し方を解説する記事です
発達障害の育児方法~まとめ記事~
発達障害の人の接し方のきほん(子供でも大人でも共通)
発達障害の人は障害の特性のために、定型発達の人がわかるようなこと・簡単にできることがとても難しいです。
そこで、部下・子ども・役割や年齢関係なく、以下のことをまずしましょう。
- 発達障害の人の得意なこと苦手なことを一緒に確認する(上司や親が把握しておく)
- 曖昧な表現を避けて具体的に1つ1つ教える
- 困っていることがないか?回りが本人に時々きく
- 変化や変更は事前に教えておく
- 見通しの話をしてあげる、あるいは視覚支援で示す(大人なら話や文書)
- 感覚過敏に配慮する
1.発達障害の人が得意なこと・不得手なことを把握しおく
発達障害の人の得意なことと不得意なことをしっかりと把握しておきましょう。
これがわかっていないと、できる能力が足りていないことをやらせることになります。
その結果、できないことをやって成果が出ないために、「本人の努力不足」とみられてしまいます。
本人がとても傷ついてしまうことにつながってしまいます。
発達障害の子どもの育児も同じです。
本人ができること例えば「色がわかる」けれど、文字が読めない場合「オレンジ→青→緑」の順番にシールを押すことでも、洗濯機や機械の操作が可能ですよね。
このように、発達障害の人が「できること」に焦点をあてて把握しておくこと・できないことを把握することは、発達障害への理解につながります。
2.発達障害の接し方【曖昧な表現を避けて具体的に教える】
発達障害の人への接し方の2番目は、曖昧な表現や遠回しな表現を避けて「具体的に教える」ということです。
なぜそれをする必要があるかというと、自閉症の人はあいまいで抽象的なことを理解することが難しいためです。
- 「もうちょっと下がって」→「3歩さがって、白泉まで下がって」
- 「しばらく様子をみましょう」→10日くらい様子を観察しましょう
- 「まっすぐ帰ります」→どこかによらずに家に帰ります(直帰します)
このように曖昧な表現は避けて、具体的にしましょう。
比喩や遠回しな表現も使ってしまうと、コミュニケーションの誤解の元になってしまいます。
なども、冗談が通じずに「嘘だ!!」となりますので、友達関係でも「誇張した表現」などは避けましょう。
このときに、発達障害の人の接し方ではないのですが
ポイント
発達障害の側の人が気を付けることとして「おかしい!」とストレートに言うと対人トラブルになるといことを教えることも大切です。
お前は間違ってる!!→「それってあなたの感想ですよね?」
このように、発達障害の人が「相手にコミュニケーションをとるときも変換する」ということを教えてあげるといいですよ。
発達障害の人は素直ですから、「ちゃんとこういうときはこういう風にする・いう」とわかっていて強化されればその言葉を使ってくれるようになります。
3.困っていないかどうか周りが気にしてあげる
発達障害の人は、自分から「困っていること」を把握すること、また相手に的確に質問したりしてコミュニケーションを図ることが難しいです。
そのため、発達障害の人が困っていますという相談がないからといって、本人が困っていないとは限りません。
困り感について、本人がわかっているとは限らないですし困っている状況そのものに直面していないときは認知していないということもあり得ます。
- スケール表で本人の困っていることやストレス度を自己チェックしてもらう
- 場面ごとにイメージしやすい絵で連想してもらう
大人の場合は、こちらの厚生労働省の5分でできる職場のストレスチェックなどで当てはまるものにチェックしてもらいましょう。
子どもの場合は、学校・幼稚園、放課後デイなどの絵カードで連想して答えてもらいましょう。
場面カードなど、コミュニケーションがとりにくいときは市販のコーチングカードなどを使うのもおすすめです。
この記事でおすすめしている本には、確か学校などの場面カードもあったと思います。
自閉症の子どもと気持ちが通じ合える魔法の絵カード!【小学生】でもまだ間に合います!
そのさいには、思い出しやすいように「休み時間」「授業中」「給食」「昼休み」「帰りの会」「下校時の通学路」などの絵をみせて、その場面ごとに困ったことがないか?
思い出しながら連想話法で話してもらって悩みを汲むといいかもしれません。
場面連想ほうでは、嫌な記憶ごと引っ張り出してしまう場合もあるので注意しましょう
4・発達障害の接し方【変化や変更は事前に伝える】
発達障害の人は、変化に弱く時には抵抗したりパニックになってしまうことがあります。
そのため、普段の自分のルーティンを守ろうとする気持ちがとても強いです。
定型発達の人は、突然のことでも適応して臨機応変に対応することができます。
しかし、発達障害の人は「急な予定の変更」や「今までと違ったやり方」への対応力が低いです。
どちらかというと、変化によってどうしたらいいの?!もありますが。
認知が高いと
という怒りです。
それが裏切られたから「なんで?!納得いかない!!」っていう感じになります。
そうなってきますと「その変化したできごと云々」よりも「どうして変更したんですか?!(怒)」というところの根拠を責め立てる感じの論争に発展していきます。
いや、私のことかと思いました。(苦笑)」
すみませー---んっ!!!(笑)(笑)
自分から起こす変化は好きですけどね。
変更やいつもと違うことが予測される場合、それを本人にあった方法で伝えましょう
5.見通しを提示する・大人なら文書で流れでもOK
人は、見通しを無意識に立てつつ生きています。
これは本当でして、「今目の前のできごと」だけに100%集中している人はあまりいません。
から始まり。
・・・と基本的に数時間後や数日後、あるいは過去に飛んで行っています。
しかし、この能力がなければ「買い物」でさえこなすことは、難しくなるでしょう。
今日の夕食は中華だから・・・これとあれがいるわ。それから足りなかったものは?
冷蔵庫に何があったかしら・・・?
このように無意識に、いろいろなことを想像しています。
見通しがなければ、人生というのはとても不安に満ちたものになってしまうのです。
発達障害の人は、見通しを持つことが苦手なので、事前に見通しを伝えるように心がけましょう。
人の多さなども「いつもと違う」と感じてしまいます。
繁忙期で混んでいるスーパーなどにいくと落ち着かなくなってしまいます。
「
というだけで「頭の中の見通しと予測」は違ってきますから、積極的に予測できる見通しは伝えていきましょう。
発達障害の人の中で予測できても、感覚過敏などで人が多くても無理ということもありますので配慮しましょう。
6.発達障害の人へ接し方【感覚の処理の違いに配慮する】
発達障害の人は感覚の処理の独特さがあります。
それを理解しておくことは、社会生活の中でとても大切です。
なぜならば、発達障害の人の感覚処理は私たちが思う以上に困り感を与えているからです。
- 人の多さに配慮する(職場・学校・家庭・イベント)
- 疲れていると感覚処理能力に差が出る
- ヘッドホンなどのサポートグッズを使用
- 静かな場所で過ごすことを計画的に入れる
発達障害の人はストレスコーピング力があまり高くないです。
義務感などで「自分の疲れ感」が消えたり歌集中してて疲れ具合がわからなくなります。
ですから、自分が疲れを感じて居ようがいまいが「1週間のこの日はリラックスの日」と決めて定期的にストレスを発散させる日を設けましょう。
【参考】【発達障害のパニック】の予防~リラックスする計画を立てよう!~
ヘッドホンの記事は下記を参照してください。
【参考】【ヘッドホンしてると怒られる】聴覚過敏保護用シンボルマークを知っていますか?
まとめ
だいたい、この6点をやっていただければ、なんとなく接し方がわかっていただけると思います。
6点の中の1つでもいいので、できるところから意識してやってみてください。
以上です。