自閉症の子供を育てていて、悲しいことがあります。
大人になって発達障害の人が理解されずに苦しんでいるときです。
事件などのすべてが二次障害のせいだとまでは言いません。
しかし、生まれた瞬間から事件を起こそうなんて自閉症に生まれた赤ちゃんが思うはずはありません。
環境などの相互作用によって「世界や自分をどう見ているか?」学習していくのです。
自閉症の二次障害を防ぐには「理解が必須」です
自分のできなさに苦しむほど辛いことはない
発達障害の子どもにも人格があります。
自分のことを考えたり、理解もするし、感情だってちゃんとあります。
悲しい。
変な子。うちの子おかしい!!」
親を求めてこない。
自閉症では、後追いなどの愛着行動が定型発達に比べて遅く出ることがあります。
【体験談】自閉症は後追いをしない?~母親や外の世界に無関心に見えます~
辛口ですが、あなたは子どもに愛されて求められてはじめて「子どもが愛しく感じる」のでしょうか。
という「普通の子ども像」を押し付けてませんか?
普通の子どもらしさとはなんでしょうか。
愛着の発達が遅れているからといって、目の前の子どもが「普通ではない」ということにはなりません。
そもそも普通の子どもはなんて存在しないからです。
自分が他の子どもと同じようにできないことに気づき、苦しむのは発達障害の子供も同じです。
1人でできることには限界があるから、障害なのです。
それと同時に「1人でもできること」が必ずあります。
二次障害を防ぐためにしてはいけないこと
✔普通にあてはめようとする
✔定型発達に追いつこうと療育させる
✔親の理想像にあてはめようとして努力させる
✔他の子どもと比較する
やりがちですが、上記はやらぬよう気を付けていきましょう。
努力信者にならないようにしましょう
あなたには、頑張ってもできないことがありませんでしょうか。
逆に「そんなに努力してるつもりはない」けれど、それなりの成果をおさめられることがあるはずです。
発達障害の子供を育てるときに、私が気を付けているのは「精神論で育児をしないこと」です。
✔怠けている
✔努力が足りない
✔わがまま
素晴らしいようでいて、失敗したり達成できなかった場合、本人の「努力のなさ」に理由を帰属してしまうからです。
必ずしもすべての努力が報われたら、オリンピックにも誰でも出れてしまいます。
人は努力をしたことがすべて報われるわけではありません。
「それはあなたが〇〇の努力したからです」と
実際のがんばってた過程に注目してほめるのはありだよ。
成果を出してない前に「努力でなんとかなる!」と帰属させるのはやめましょう。
「結果が出てない=努力足りない」という前提で子供をみてしまう恐れがあります。
それよりも、「どうしたらうまくいくか?」に目をむけたほうがいい結果が出るでしょう。
ココがダメ
できないのは努力が足りてないから
ココがポイント
努力してもできないことはある
自閉症の二次障害を防ぐには「親は周りと一緒に理解する」
友達が多いのと「理解されてる感」は関係ない
発達障害の子供は人とのかかわり方の特性から、一方的な関わり方になりやすいことがあります。
友達の少なさを心配する保護者さんも少なくありません。
しかし、自閉症の子供の特性や性格を正しく理解してくれる友達でなければさほど意味はありません。
思うのが大事です。
✔友達や理解者は「クラスの中」じゃなくてもいい
✔子供じゃなくても大人の友達でもいい
✔大人になったら同学年に友達だけでなく、「年下も年上」もいる
子どもの友達は、同じ学校の同じクラスのと定義しなくてもOKです。
【参考】友達の作り方の記事はこちらをどうぞ。
気持ちが自己否定につながり、
学校や友達を信じられなくなってしまうのです。
自閉症の子どもと相性のよい友達を地域で探してみましょう。
ココがダメ
ココがおすすめ
理解してくれる友達を広い範囲で探す
本人をとりまくソーシャルサポートを充実させよう
子供への共通理解は保護者だけではなくみんなでする
発達障害の子供への理解とサポートは、保護者だけはなくみんなでするようにしましょう。
✅学校の友達
✅特別支援学級の教師・学年主任・校長・教頭
✅スクールカウンセラー
✅臨床心理士、作業療法士、言語聴覚士
✅医療機関
✅保護者
上記で情報交換をして、支援に対して共通の認識と持つようにしてください。
【参考】子どもの理解者はどこにいる?診断がつくまでの道のりの記事は下記をどうぞ👇
発達障害の二次障害は防げます~子どもを理解する~
✅二次障害を防ぐには親をはじめ周りの理解が必須
✅理解者や友達はクラスの中だけで探そうとしなくてもいい
✅地域のリソースを活用して共通理解をはかる
です。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
皆さまのお役に立てれば嬉しいです。
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