発達障害では感覚の過敏性があります。
頻度としては少ないのですが「視覚の過敏性」があることもあります。
自閉症の視覚の過敏性とはどんな感じなの?【発達障害】
白い色はまぶしく感じてしまう?!
視覚過敏がどのような症状としてあらわれるかというと、白い色や光がとてもまぶしいということです。
これは、個人的には疑似体験として近いものは、眼底検査の時かなと思っています。
私たちが眼科で眼底検査をするときには「散瞳」という眼の周りの筋肉を弛緩させるために目薬を打ちます。
それによって目に入ってくる光の量の調節ができないようにするものです。
眼底検査をしたことがある方はわかると思うのですが、とてもまぶしくてうまく景色を見ることが難しくなります。
これを思い出せば白い蛍光灯や光の点滅がどれくらいまぶしくて辛いのか想像に難くないと思います。
きらめきは「ガラスの破片のよう」に風景を切り刻むように見えるらしい【ピカソ視覚】
視覚過敏があると、まぶしいという感覚だけではありません。
光やきらめき・反射などは視覚過敏がある方にとっては「ガラスの破片やきらめきで見ている景色(風景)が切り刻まれたように見えることすらあります。
これを「ピカソ視覚」といいます。
(トマス・マッキーンによる)
アーレン症候群による書字障害・読字障害が出る場合も
アーレン症候群では、視覚の過敏性の一種です。
アーレン症候群とは、視知覚における光の感受性の障害で、読字に困難が生じることが特徴です。
近年、認知度が上がってきた学習障害、特に読みに困難が生じる「ディスレクシア」と一見混同されがちですが、読字に困難が生じるメカニズムは異なり、根っこの障害として研究が進められています。
(リタリコ発達ナビより引用)
- 軽い場合は、疲れたときに白い紙に印刷された字が揺れたり・動いて見える
- 重い場合は、印字がぼやけたり、動いて見えたり下線が消えたりする
どちらも対策としては「色付きの紙にしたり、色付きのレンズの眼鏡をかけたりすること」によって目の疲れを防いでくれます。
大切なのは、ありとあらゆる色の紙やあらゆるレンズを試してみて「しっかりと字やモノが見える」自分にあった色を見つけること
アーレン症候群の診断は筑波大学心理・発達教育相談室でできます
アーレン症候群の診断は、筑波大学心理・発達教育相談でアーレン症候群の相談を受けることができるようです。
リタリコ発達ナビさんの体験談の記事が役立つと思います。
参考にしてください。
「アーレン症候群」を知っていますか。文字が回ったり歪んだり…娘の検査からアーレンレンズを手にするまで【LITALICO発達ナビ】 (h-navi.jp)
まとめ
視覚の過敏性がディスレクシアにつながっていることは、筆者も勉強するまであまり知りませんでした。
もし、学業や日常生活に支障が出るのであれば色付きのサングラスなどを購入してみることをお勧めします。