自閉症の育児方法

自閉症の育児が辛いときに試す認知行動療法のやり方を説明します

2022年7月13日

発達障害の子育てはとても大変です。

 

 

自閉症の育児の辛いところは「耐えるその瞬間が辛い」ということです。

(私の場合はです)

 

 

辛いものは辛いんですね。

感情というのは生ものですから、「いま辛い」わけです。

 

発達障害の子供とむきあってる

「いま」

「この瞬間が」

「つらい」。

 

 

私は子供を変えるためには、親のかかわり方を変えるしかないので、「親が変わったほうがいい(対応を変えるということ)」はよくこのブログで言っています。

 

ですが、私の感情への価値観に「感情はそのまま受け入れる」というのがあります。

 

アンガーマネジメントは正直あまり好きではありません。

 

怒りへの対処法としては優秀だとは思うのですが、そもそも論として「怒ることは悪いこと」という前提が広まってしまわないかな?という懸念があるからです。

 

関わり方を変えるのと「育児ノイローゼになる」対処法は別だと思います。

 

お母さんが元気じゃなきゃ、自閉症の子供へのかかわり方を変えるなんてできないのです。

 

今回の記事では、私自身が「辛いとき」どうしているのか?を経験に基づいてご紹介します。

 

 

 

【発達障害】の子育てが辛いときの対処法

泣く(発散)

とりあえず、泣きましょう。

 

発達障害の子どもがパニックになったり、暴れたりしたら親もどうしたらいいのかわからなくなります。

 

どうしても、辛いときは泣くのを我慢してはいけません。

なぜかというと、泣くことでストレスホルモンであるコルチゾールが涙と一緒にたくさん排出されるからです。

 

ぴょん
泣くというのは感情のデトックスになります。

 

泣くのは「リラックスするための切り替えスイッチ」なんですね。

 

泣くことによって、自律神経が副交感神経(リラックスするときの休息モード)に切り替わります。

まずは、泣けることがとても大事だと思います。

 

なるべく子どもの前で泣くのはやめましょう。そっと離れて見えないところで泣いてください。

 

母親の精神状態が不安定なところを見ると、子ども自身も無意識に不安定になることがあります。

なるべく泣いてるところを見せないようにしてください。

 

子どもによっては「親を泣かせたのは僕のせいだ。僕は悪い子だ」と思ってしまう子もいます。

 

泣きたいときは泣く

②誰かに気持ちをきいてもらう・あるいは紙に書く

人は人に話したって解決しないってわかっていても、心の中に「辛い気持ち」を抱えこんだままでは限界に達してしまいますよね。

 

発達障害の子供とむきあっている「最中」に沸き起こる辛い気持ちを意識を変えてその場でコントロールすることは、難しいです。

 


人は、辛くて悲しくて悔しくて怒りを感じているとき、つまり感情的になっているときとうのは。

実は「自分でも感情の整理がよくわかっていない」ことがあります。

 

  • なぜ悲しいのか?
  • どんなところが悲しいのか?
  • どんな風に悲しいのか?
  • 悲しいレベルはどれくらい?

 

 

人に、話すと辛さが減るのはなぜか?というと「こういうことがあってね。こういう風に言われて、こんなで。」という風に、詳しく説明しているからなんですね。

 

人に愚痴るとき「辛かったんだよね。悲しいんだよね、苦しいんだよね。むかつくんだよね」の一言で終わっていますか?

 

終わっていないと思います。

つまり、人に聞いてもらってるとき、より詳しく状況や説明、自分の気持ちや辛さの詳細を語っているはず。

 

人に話すということや紙に書くのは「感情をアウトプット」しているということです。

人は、頭の中だけに感情をとどめておくと、その感情に注意がむきすぎてしまうことがあります。

 

しかし、アウトプットすることで詳しく感情を認識することで整理され、客観的になることができるのです。

 

さらに、そこに相手からの共感が加わって気持ちが収まるわけです。

 

辛いのをきいてもらう時は相手の状況に配慮しましょう。いつもネガティブなことを聞かされても相手はちっとも嬉しくないし時間を無駄に奪うだけです。

 

ぴょん
つまり自分はこうでね、ああでね。って説明していることで自分の気持ちが整理されて、客観視できて感情と距離をおけるから整理できて感情が落ち着くのです。紙に描いたりブログやTwitterでも同じ効果が得られますよ。

 

ブログやTwitterなどは、不特定多数の人が見れる「公共の場」です。

 

ですから、愚痴を言うにしても読んだ人が不快になるような表現はやめましょう。

 

自閉症の当事者さんがどう思うか?批判されれている人と同じ属性を持っている方が読んだらどう思うか?

 

今は、ネットでの名誉棄損や誹謗中傷はとても強い社会問題化しています。

また、表現の自由というのも憲法上とても強い権利があることも事実。

 

まずは、そのままの醜い形ではなく、心理さんに説明するような形で書くのがベストです。

 

愚痴を書くことがダメといっているのでないです。そのまま「不快になる表現」で書いているのがますいのです。人に説明するときと同レベルの表現をTwitterやブログで心がけることは感情をそのまま出さないコントロールにもなります。

 

ブログで実際に見かけたんですが、知的障害の娘の写真をのせて「デブだからトドwww臭いし、いるだけで気持ち悪くて耐えられない。言われたことできない特性ww本当バカ丸出し!!」みたいなことを書いている親もいます。

 

 

👆このような書き方の愚痴が不快だと私は言っています。

今日はこういうことがあって、どうしようもなくて、こうでああで・・・・とかは説明なので私はいいと思います。

 

そのまま吐き出したいなら、LINEメモなどがおすすめです。

 

最強の感情コントロール術「認知行動療法」を解説

自閉症の育児は、心理的な負荷が大きいです。

 

そのため、認知行動療法などで自分自身の認知を上手に扱う術を身に着けておくと生きやすくなります。

 

認知行動療法のきほん「思考と感情と行動を区別できていますか?」

 

 

上の絵をみてください。

思考と行動と感情は影響しあっています

  • ザリガニに驚く(感情) ⇒ 「逃げる」(行動)
  • 怒りを感じてつめよるうさぎ(感情)⇒バイオリンを折る(行動)

 

驚いて逃げたり、怒りを感じてモノを壊すという行動に出ているとき、以下のようになっています。👇

感情優位が強くなってしまうと、「感情にかられた行動」が強まってしまいます。

 

ぴょん
サボっている思考を機能させて「思考による行動」のほうにぐるっと回してあげるのが 人に話して説明したり、紙に書いて整理したりすることなのですね。

 

これを「セルフモニタリング法」といいます。

 

セルフモニタリングとは自分の行動や感情を自分で観察記録すること。

(出典元:コトバンク)

 

人は、心理士さんやカウンセラー、友達に話をきいてもらっているとき。

セルフモニタリングを手伝ってもらっていることになります。

 

 

まずは泣きながらでもいいので、誰かに感情をきいてもらったりしましょう。

 

ぴょん
できればこれが自分でできるようになるといいですね。

毎回、辛くなるたびに他人に話をきいてもらって、感情をコントロールしなければならないというのは

 

お母さんに泣きながら話を聞いてもらって甘えている子どもと同じです。

 

よく毒親で、いまだに娘に電話をしてきて愚痴を言っている母親がいます。

これは、もう親子逆転の依存ですね。

 

自分の感情くらい、自分でどうにかできるのが大人です。

 

まず「紙に書いたりすることで」心の中のぐちゃぐちゃの感情が整理されて棚卸できますよ。

 

紙に感情を書いて客観視しよう

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育児のストレッサーから離れよう

泣きながらでも、自分の辛さを説明して言語化できるくらいのレベルに到達している人は、思考は少し働いているので感情に飲まれつつも考えることができるはずです。

 

本当に感情にのまれてしまって「泣く」レベルでは考えて動くことは難しい場合もあると思いますので。

 

恐怖だったら、「固まる(動けない)逃げる」のどちらか。

 

まあ、「固まる」のは恐怖の前の「驚きが無意識レベルまで深く到達」した結果、固まってしまうのです。

 

人は驚くと、一瞬ですが、思考・行動が止まることになっています。

これは本能による反応なので仕方ないです。

 

(しかし、同じ出来事を経験しても感受性や刺激を受け取る強さが人によって違うために小さなことで驚きが本能レベルで怒ってしまって固まることもあります)

皆さんの前頭葉レベルにもよるのですが、感情が大きく感じやすい人というのは、感情に飲み込まれてしまうことがあります。

すると、大脳辺縁系優位になってしまいますから、前頭葉の介入である感情のコントロールがうまくできない人が多いです。

 

思考を優位にしないといけません。

その方法がまず「感情の客観視」(セルフモニタリング)なわけです。

 

 

少し思考ができる状態(前頭葉が働くということ)状態であるこのレベルの場合は、自分からストレッサーを避ける判断をすることができるということを意味します。

 

ぴょん
この段階は「判断(思考)」できる段階なのですね。

 

この段階までくれば、感情に圧倒されがちだった前頭葉も働き始めて、「どうしたらいいのか?」判断ができはじめるレベルなのです。

人間の脳には「階層性」があります。

 

大脳辺縁系と前頭葉でしたら、前頭葉のほうが階層レベルが上ですので、介入できます。

しかし、大脳辺縁系(感情)が優位になってしまうと、「主従」が逆転してしまうのです。

 

感情脳(大脳辺縁系)が「主」になって、前頭葉が「従」になってしまうと、感情が主人になってしまっています。

前頭葉は「人間の司令塔」と言われる人のすべての高次機能をつかさどる役割を持っています

 

 

思考を優位にしてやじるしを感情にむけるようにするのです。

 

 (セルフモニタリングイメージ図)

 

感情をモニタリングできたら次にするのは「判断」です

感情をモニタリングするくらいまでは、なんとか私はできました。

 

元々、私は内向的ですので自分の意識や認知に「注意をむける」のは比較的できます。

これが強い内向的な注意になってしまうと、感情に注意がむきすぎて精神相互作用が起きてしまいやすいです。

 

  • 「恐い。→怖がっている自分が怖い→怖い→さらに怖い」(以下無限ループ)
  • 「恥ずかしい→恥ずかしがっている自分が恥ずかしい→恥ずかしい」(無限ループ)

 

こんな感じで、悲しみの無限ループや怒りの無限ループ、自己嫌悪の無限ループなどがおきます。

 

いくらメタ認知ができていても、注意の固着が起きていたら「いやだなって感じる→(嫌だなって感じている自分がいやだなって感じる)(=自己嫌悪)」

というメタ認知的信念の反芻ループが起きます。

 

パニック障害の人は、メタ認知的信念の反芻無限ループのようなものなので、ディストラクションを利用したりします。

 

ぴょん
ディストラクションとは

 

本来、「恐怖のあるがままの受容」が優先なので、回避戦略であるディストラクションはあまり多用しないほうがいいです。

 

恐怖に対して、回避は絶対厳禁です、安心感による強化が起きます、強迫性障害も「中途半端な安心感の確保」によって悪化(強化)します。

対象と離れる。

そんな「注意の固着」というか、自己注目、自意識過剰になりやすい私は、その先にどうしたらいいのかわからなかったのですが

いつか息子の療育の先生にきいたところ、アドバイスをくれました。

 

当時の私は、認知行動療法を知りませんでしたし、認知療法についても勉強したことはありません、

今でも、ちゃんと本を読んで勉強した覚えがありません。

 

いつの間にか知っていたというレベルの話しかしていないはずです。

 

私は、わざわざ本を読むというのが苦手なので、目で文字見ても頭に入らないんですよね。

だから、本は山ほどあるけど、ちゃん読んでない、ぱー-って適当に眺めてめくるだけ。

 

目についた文字の文章の前後は読んでる。

そんな感じの読み方。

脱線しました。

すみません。

 

療育の先生はこのようにおっしゃいました。

K先生
少しお子さんと離れましょう。

 

感情に負けてしまっていた筆者は、そのまま外に出てしばらく泣いていたのですが、とりあえず落ち着いたのです。

 

K先生は、心理士さんと違って指示がとても具体的です。

そのときにできそうであろうことしか言わないのです。

 

心理士さんは私に10個のやり方を教えてくれました、しかし本当にその時困っている私にはどれが必要なのかわからない、どれができるのかも。

 

心理士さんは、自分が知っている知識をただべらべら羅列しているに過ぎないのです。

それは私だって知っていることだったから。

 

私はいつも思うのですが、知識と知恵の差は大きいのです。

 

私が40000語の英単語を知ってるとします。

でも、そのときの状況にあわせて適切な組み合わせが「チョイス」されなければ、文法として成り立たない。

そして「自分が言いたいこと」と「相手への返答」もあわせて、チョイスされなければならないのです。

 

あなたも、本当に辛くて助けを求めたとき。

 

そうですね、例えば「川でおぼれているときに。」

ぴょん
泳ぐためには手をこうやって・・・とと言われてもしょうがないですよね。

 

これは、自閉症の子供に対しても、共通することでその場で教えようとしてもムダなことをよく知っているからだと思っています。

 

私たち親はやりがちだと思います。

パニックのときは、パニックに対する対応をするしかないのはわかっていても「正しいやり方をその場で教えてその場いきなりできることを望んでしまう」ことがあります。

 

感情<思考になってきたら、イライラするときはその場から離れる

 

 

④自分の感情的行動と反対の行動をしよう

 

辛い気持ちをどうにかするためには、感情を喚起させる原因(お子さん)から離れることも必要なようです。


ゆっくりと感情がおさまって思考力が回復してきたら、今度は思考から行動する流れにむかうようにしましょう。

 

思考がまだ入る余地のある時点で、「子どもから離れよう」と判断したり、あるいはイフゼンで決めておいてください。

感情のコントロールの技法には、反対行動という技法があります。

 

この反対行動というのは、図でいうところの思考からの行動になるのです。

 

怒りの場合、感情にかられた自然なふるまいは「攻撃行動」です。

 

ですから、対象者から「離れる」というのが思考や前頭葉優位の正解なのです。

男性が喧嘩をしたときに、家を勝手に出て行ってしまったり、話し合いを避けて距離をとるのはどうにか理性的にコントロールしようとしているのです。

 

男性は、腹が立っている状態では攻撃的になってしまうのがいやだから、わざわざ奥さんと話し合いを避けている(頭を冷やしている)のです。

 

それなのに「すぐに話し合わないで逃げるなんて!!」と追いかけてきて話し合おうとしてくるのは、だめです。

 

 

どうせ、二人とも冷静じゃなかったら、話し合ってもいい結論なんてでないのです。

 

その点、療育の先生は親が冷静な状態でなければ話を聞かないというスタンスすらとっていました。

 

ぴょん
「あなたが冷静に話せないならば、話し合いに応じないですよ」という姿勢です。

 

なかなか徹底していてすごい人だと思いましたが、泣く親を慰めるような役割を求めているなら精神科に行けばいいのです。

つまり、この人は仕事に対しての役割意識や目的をしっかりと持っている人なんだなと確か私は思ったのです。

 

感情レベルの話になってくると冷たいと思われる方もいるかもしれませんが、自閉症の支援をしているのですから、これくらい冷静に判断できるくらいでないと、親に振り回されてしまいますので、ちょっと「お見逸れしました」といった感じでした。

 

 

まとめ

泣く段階の場合は、まずは自分の感情を把握するところからスタートです。

 

言語優位な女性では「感情から行動」はに移すとき、言語を通しての攻撃(口撃)になってしまいがちです。

 

とにかく避けてでもいいので、イライラが収まるのを待つのは正しい方法なのです。

最後まで読んで下さりありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

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【参考書籍】弁証法的行動療法実践トレーニングブック~自分の感情とうまくつきあっていくために/マシューマッケイ、ジェフリー・C・ウッド、ジェフリー・ブラントリー著、星和書店

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  • この記事を書いた人

ぴょん

はじめまして。ぴょんです。 中2自閉症男の子の母親。 支援や療育の記事だけを別のブログに引っ越しました。 サイトはこちら 発達障害の療育の勉強をしながら、自閉症の親として成長していく体験レビュー型ブログを目指しています。 そのほか、自閉症やADHDの子育てで気づいたことの情報発信もしています。 よろしくお願いします。

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