自閉症の育児方法

【自閉症】絵カードで「助けて・わからない・困った」を周囲に伝えよう【素材記事まとめ】

2022年6月8日

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悩む人

自閉症と診断されて療育をしてみたい。

でも何から教えたらいいのかわからない。

わかります。

 

厳密にいうと、その子どもによって違うとは思います。

 

ですが、自閉症の子どもに「ぜひはじめに教えてあげて欲しいこと」があります。

 

「ヘルプの出し方」です。

 

PECSでいうところの「手伝って」カードです。

私はそれを教えるのが遅かったです。(すみません)

 

もっと早く教えてあげていれば、親子がもっと楽に過ごせる時間が増えたと思うんですよね。

 

 

今回は「手伝ってください」「休みたいです」「わかりません」のカードついて解説します。

 

【参考】携帯できるコミュニケーションカード素材配布中!の記事はこちら

 

【自閉症】の大切なスキルである「手伝ってください」の大事さ

冒頭にも述べたように、療育を何からやっていくか?は子供や家庭の方針の優先度や置かれた状況で変わってきます。

 

ですが、まずは自閉症の子ども自身がヘルプの出しかたを覚えることがとても重要です。

 

なぜかというと、自閉症の子どもは手伝ってほしいとき、困ったときなどに自分の伝えたいことを言葉で伝えることが苦手です。

そのため「かんしゃく」や「パニック」「泣くだけ」「寝そべる」「うずくまる」「ウロウロする」の行動で表現しているのですが、周りにはただの問題行動に見えてしまうからです。

 

そういう時に、言葉では難しいけれど「手伝ってください」のカードを渡せばすぐに相手とコミュニケートできるのですね。

 

ヘルプが出せる状態とは具体的に以下のようなことです。

  • 「わかりません」と言える
  • 「助けてください」と言える
  • 「休みたいです」と言える

自閉症の子どもに「ヘルプの出し方」を教えると自閉症の子供の心が落ち着きます

自閉症の子どもが困ったときに「このカードを渡せば大丈夫なんだ」と学ぶことができれば、その子どもの問題行動が減るだけではなく「子どの自身の心の安定」にもつながります。

 

その点においてもコミュニケーションの絵カードを作り始めたら、まずはじめに教えましょう。

 

困っているのに相手に伝えられず「怒られる」のが続くとに自閉症は不適応になります

自閉症の子どもが、困っているのに相手に伝える方法や言葉がわからず、問題行動で示していると困ったことになります。

①「わかりません・助けてください・休みたい」をどうやって表現すればいいのか
 わからない
②「わかりません・助けてください・休みたい」と言ったら怒られる

 

もし①のとき「(手段として)パニックを学習していたり、自閉症の特性をわかってもらえない辛さに加えて親から毎日怒られている」としたら、子どもは負のループにはいってしまいます。

 

ぴょん
すると子供にはその環境に対して不適応っぽい状態になってしまうよ。

 

不適応になってしまうと、「自己否定感が強まり、疑心暗鬼になりやすく周りが敵」に見えてしまったりします。

 

怒る人
嫌いだ!!みんな大嫌い!!ママもみんなみんな大嫌い!!誰も僕をわかってくれる人なんていないんだ!!

 

イラストでは怒りだけの表現ですが、悲しみももちろん含まれています。

周囲に「わかってもらえない辛さ」と「どうにもできない自分が苦しい」ということです。

 

これもある種の「助けてください」という叫びなのですが、そんな形の「ヘルプの出し方」をする自閉症の子供にあなたも子どももきっと疲弊してしまいます。

 

それだけは防がなければなりません。

自閉症の子どもが「助けてください」と言えると成功体験につながります

わかりません・手伝って下さい・助けてといえると?

 

自閉症の子どもがわかりません・手伝ってくださいと伝えられるといいことがあります。

  • 手伝ってもらうことで「自分にもできることがわかって」やる気が出る
  • 手伝ってもらえば1人ではできないことができて成功体験になる

 

さらに、助けてくれる人がいるということで対人面にもいい影響を与えます。

 

ぴょん
わからないとき、助けてくれる人が僕にはいるんだ!!
できないとき手伝ってもらってもいいんだ!!

これが子供の心の安定につながるんです。

 

するとパニックが減り。できることが増え。親にも褒められる

 

親も子供も、プラスのループに変えることができます。

 

自閉症のヘルプの出し方の対処法「絵カード」を作ろう!

自閉症の「手伝ってください」を伝える【支援カード素材】ダウンロードできます

 

 

手伝ってくださいをはじめとして、「頭が痛いとき」や「とにかく困っているとき」「わからないとき」に相手に渡して伝えるカードを作りました。

 

印刷してラミネートしてお使いください。

 

ダウンロードは下記の記事にあります。

文字だけのバージョンも記事中にあります。

 

自閉症は困っていてもニヤニヤする?意志表示するカードで【周囲も気づける】ようになる

 

 

プリンタやラミネーターをお持ちでない方は、100均の素材でも簡単に作れます。

この場合は、視認性のよい太目の黒マジックで書くと見やすくていいと思います。

 

携帯用にさっと取り出して見せるコミュニケーションカード素材はこちら

上の画像の素材がダウンロードできます。

自閉症のコミュニケーションカードを作る手順と絵カード配布中!【スマホでDL&印刷できます】

 

小さめなので、携帯できる小さいPECSの代わりとしてお使いください。

自閉症の子がパニックになりそうなときに周りに伝える支援カード素材配布中

 

 

自閉症】パニックや癇癪になりそうなときの支援カードを作ってみました【DLできます】

 

自閉症の子どもがイライラしているのを自分から伝えることで、一人になる時間を自分で周囲に伝えてパニックを防ぐ目的で作られた「イライラしたときのコーピング」用絵カードです。

 

無料でダウンロードできます。

まとめ

 

自分で自分を助けられるようになるのはとても大事なことです。

 

ヘルプを出すというのは自分で自分を助けること、自助にもつながってくると思います。

 

 

 

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  • この記事を書いた人

ぴょん

はじめまして。ぴょんです。 中2自閉症男の子の母親。 支援や療育の記事だけを別のブログに引っ越しました。 サイトはこちら 発達障害の療育の勉強をしながら、自閉症の親として成長していく体験レビュー型ブログを目指しています。 そのほか、自閉症やADHDの子育てで気づいたことの情報発信もしています。 よろしくお願いします。

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