高機能自閉症の中2男子の母です。
私は、最近、本当に育児を後悔しています。
子供に対してではなくて、もっと自分が子どもにスキルを教えてあげれなかっことへの後悔です。
悩でいるというよりも、悩んでこなかったことへの悩みです(苦笑)
今の目の前の生活の安定を優先しすぎることは、計画性のないことにもつながります。
ですが、この記事を読んでいる皆さんのお子さんが幼児期や小学低学年ならば十分間に合うと思うので書きます。
皆さんの参考になると同時に、私も息子にいろいろとまだ教えることはあきらめてませんけどね。(笑)
自閉症の子どもが社会で生きていくために必要なスキルは、親が1つ1つ教えなければ絶対に身に付きません。
自閉症の子どもにはスキルを1つ1つ教える必要があります
自閉症の子は教えてないことは教わってないからできないのです
定型発達の子どもならば、見よう見真似だったり、なんとなく察して社会のルールを覚えることができます。
しかし、洗濯物を干すということに関しても、定型発達ならばわかる「普通はこうする」というのが自閉症にはわかりません。
洗濯されたかごに入っている、まるまった洗濯物のかたまりをひとまとめにして、どさっとピンチハンガーの上にのせて終わりです。
洗濯のスキルは教えましたが、タオルを干すのは面倒だったようで、物干しざおにばっさっとかけるような感じです(笑)
しかも、その1つ1つのスキルは親が言葉だけではなく必要ならば「支援ツール」も手作りで、何回も根気よく繰り返してようやくできるようになるレベルです。
自閉症の息子の自立スキルが身についてなくて焦る私
実際の生活スキルだけではなく、「感情コントロールの練習」「社会性の場面での応答」などなど。
ほんとうにたくさんのことを親は1つ1つ教え込まなければならないのですね。
どうしても、家で暴れたり学校を不登校だったりしたので、毎日を平和に過ごすことを目標にしていました。
毎日目の前の平和な日常を過ごすようにするだけで精いっぱいだったのです。
今にんって思うと高校卒業まであまり時間がないいい訳になってしまいます。
子どもが大人になったときに、「どうしていろいろなことをうちの親は教えてくれなかったのだろう」となるのは、いやです。
親から教わってないのにできるようになる子どもって一握りなのでは?
私自身の体験談になるんですが、私は母からは何も教わってこなかったのです。
しかし、ある日。
親に洗濯させてるのよ!!
とキレられました。
私は、わけがわかりませんでした。
・・・と自分から言えばよかったんでしょうか?
他の家がどうなのかわからなかったのですが、私は「言ってくれたらやるし、やり方を教えてくれたらいいのにな」と思っていました。
「そろそろ中学生になったから
(なるから)
〇〇は自分でやろうか。」
とか、「いつから私にどうしてほしいのか」「私は何をするのか?」言ってくれたらよかったのに。
ですから、親が何も教えてないのに子どもが勝手にできるようになるということはないと思います。
親の責任だと思っています。
勝手に察して子どもが勝手に成長してくれるなんて親のエゴだと思うんです。
そもそもそんな発想になりません、
自分が母からそうやって教わってなくて怒られたこともありますし、教えてないからできなくて当たり前という気持ちが強く残っているからです。
自分が教わってないことがわからない?気づかないタイプだったので(苦笑)
勝手にできるようにならないからって怒らない母になるぞ!
他の子どもは親からスキルを学ぶときに「自分でそろそろ親にやらせちゃまずいよね」と気づいて、自分から「今までありがとう、やり方教えてくれる?」と言っていたのかな?
と思うと、みんな天才かな?とすら思います。
(別に他の人を天才といったからといって、私=バカということではありません。)
私は、何もしていないのに「いきなりどうしてお前はこの年齢になってもできないんだ?!」と晴天の霹靂のごとくキレられて辛かったので
(しかも、キレ方が半端じゃないのです。泣きながらわめいて私をビンタしたり、教科書を玄関から捨てられて投げつけられたりなどですwwww)
意味がわからず、罵られて泣かれてビンタされたので、息子のスキルは親である私がちゃんときっかけを作って教えなきゃなって思っていました。
学んでないことは学べないのです。
勉強会でも自閉症の子は「学ぶ」ことの大事さを説いています。
【参考】【自閉症Zoom勉強会】で得たこと~学ぶことを学ぶ~
【自閉症のスキル】わかっちゃいるけど忙殺されてスキルをおしえてこなかった【反省】
家で療育が大事だとわかっていても、どうしても日々の生活に圧倒されてしまって、新しいスキルをなかなか教えることができませんでした。
これはこれで必要な感覚だと思います。
しかし、人は「2つ」ステップで考える必要があります。
- 子どもがちょっと頑張ってできないところを目標設定する
- 子どもが達成したらさらにレベルアップしたスキルを設定する
- (結果)新しいスキルが増える
私は不登校の子どもが学校に行くことで、満足しきってしまっていました。
(数年間)
人が成長するには「満足しつつ、満足しない」という感覚が必要です。
それも、満たされ切っていないと次のステップ(目標)への余裕が生まれないのですが、到達したら次のステップを親が考えてサポートしてあげればよかったなと思うのです。
自閉症は潜在学習が苦手だそうで、勝手に学ぶことがありません。
1つのスキルを教えるのに時間がかかりますから、大きくなるまでに生活スキルの練習をしておいたかどうか?で予後が決まると思います。
自閉症の子も小学校高学年になると反抗的がやってきます
それに、小学校高学年になってくると自閉症にも反抗期がやってきます。
小3の壁・9歳の壁と言ったりしますよね。
今はもっと早いのかもしれません。
その9歳の壁くらいの年齢になってくると、親が「教えようとすること」に反発をしてくるのは自閉症の子どもも同じです。
特に自閉症ではルーティン化されてしまった習慣を長く続ければ続けるほど、改善するのが困難になってしまうんです。
・学校の用意はお母さんがやるものと思っている
・朝、起こすのはお母さんの役割だと思っている
・お母さんが荷物を持つ者だと思っている
・お母さんが着替えをしてくれるものだと思っている
このように、小さいころからの習慣で「自分のことも親がやるもの」だと思っていると、忘れ物をしたときに
「お母さんのせいで朝、遅刻した!」
となってしまいます。
このように「自分のことを他人のせいにする」ようになってしまうのは、親が手伝ってしまっやルーティンが当たり前になってしまうからです。
自閉症の最低限の親が教えるべきスキルをあげてみる
自閉症のよい習慣を増やせば人生が楽になります
自閉症の子どもが自分のことは自分でするものという意識を育てるためにも、小学校低学年までには親が手伝うことはやめたほうがいいです。
私の息子は不登校になったときに、それまで自分でできていた着替えを手伝ってあげてました。
寝そべっていて自分から着替えようとしないので、私が袖を通したり着せ替え人形のようでした。
そのときは、息子本人の調子が悪かったので、きっかけとして頭にかぶせる(最後は自分ですっぽんと通す)などは仕方ないことです。
しかし、そのあとエネルギーが回復してもそのままルーティン化して着替えてあげていたりしました(苦笑)
それが反省点です。
ちょっと自閉症の子どもが生活するために最低限のスキルをあげてみました。
✔️困ったときに自分から相談できるスキル
✔️(ヘルプ出す)
✔️お金の使い方スキル
✔️体調管理できるスキル
✔️情報を自分で集めて決めるスキル
✔️人と適せつに関わるスキル
✔️身辺自立スキル
自己管理・計画スキル
趣味や余暇を計画・楽しむスキル
✔️連絡や約束のスキル
✔️ストレスコーピングスキル
✔️買い物スキル
✔️公共の交通機関利用スキル
✔️ATM使うスキル
✔️感情コントロールスキル
✔️自発性・主体性をあげる
✔️自己肯定感をあげる
✔️持ち物管理スキル
✔️片付けスキル
✔️料理のスキル
いま、ざっくりとあげてみました。
もう焦りしかないですよね。
私は、すべての可能性をあげるのはできますが、優先順位をつけるのは苦手です。
見えないんですもん。(優先順位って)
60歳になってからでは、健康的な生活をして間に合うと思いますか?
日々の積み重ねの習慣なのです。
自閉症のスキルはほぼ習慣の力が大きいと思います。
人の習慣が4割だったら自閉症は8割でいいですね。
(私の持論です)
つまり、いい習慣、スキルを覚えたら十分に幸せな人生を送ることが可能だと思います。
しかし、習慣を教える前に、家庭の中が子どもにとって安心できるような場所になっているというのが大事というのが持論です。
持論というか、あり得ないのです。
心の安心感・安定感・無価値観・無力感が子どもの心を占めているのに、新しいスキルを覚えるのは順番が間違っているのです。
社会に出るにも、とにかく子ども自身の心が健全である必要があります。
それでいて、はじめてルールも入るというものだからです。
詳しくは下の記事をお読みください。
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ぴょん自閉症の中2男子を育てているぴょんです。 発達障害の育児では、まず子供に「社会のルール」を守ってもらいたいと思う親御さんが多いと思います。 なぜならば、世の中というの ...
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まとめ
ただの反省の記事になってしまいました。
でも、皆さんがなるべく早いうちから「なんとかなるよね思考」から抜け出すために、必要なことを考えるきっかけになればうれしいです。
私はほんとにいろいろ遅くて。
もっと早く投資もはじめて資産について意識を持っていれば・・・と思うからこそ。
まだ若いお子さんを持つ人あなたなら「間に合うよ」ということを伝えたいのです。
いつも最後まで読んでくださりありがとうございます。