こんにちは、ぴょんです。
前々前々回くらいに申し上げたのですが
やっぱりどう考えても自閉症の育児をすることで圧倒的に「自分自身がどんどん生きやすくなってきる」と思うんですね。
これは私自身の経験から得たものなので、私の中では真実となっております。
なぜ生きやすくなるか?っていうと、自閉症の育児で人生がうまくいかないことが多いからです。
「なんでうまくいかないことが多いこと」と生きやすくなることが関係するの?と思いますよね?
メンタルダウンしたり、人間関係でつまずいたり。
子どもにイライラしたり。
こういうことが起きたとき、私、こう思うんです。
「あ。今のままの自分だとこの先進めないんだ。」
人生がうまくいかないとき「今のままの価値感・生き方・考え方ではこの先、大変ですよ~」っていうシグナルだと思っています。
うつ病とかパニック障害などのメンタルダウンも同じですね。
「このままの価値感や考え方ではメンタルにムリが出てきているよ~早く気づいて~」ということです。
例えば、自閉症の子を「許せない」と思ったとしますよね。
「あり得ない!!信じられない!!」でもいいです。
これはめちゃくちゃチャンスなんですよ。
なぜかというと、子どもを通して「あなたが身に着けてないスキル・価値観・視点」などを教えてくれているから。
走っていても「あり得ない・信じられない・許せない」って思わない人もいるからですね。
何度も言うんですけど、私は「スーパーで走り回る子ども=どういう躾してるの?」と昔、思っていたわけです。
「価値感:人に迷惑をかけてはいけない」みたいな。
独身のときにこういう価値観を持っていたわけです。
この価値観をしっかりと守って自分にも課して生きてきたわけですね。
で。
自閉症の子が生まれるわけです。
すると、もう人生、行きづまりますよね(笑)
だって「してはいけないと思っていること=禁止」を息子がばんばん簡単にやぶってくるわけです。
そうなってくると、2択しかありません。
子どもの行動を自分の価値感に合うように変えるか?
自分の価値感を子どもに合うように変えるか?
2つに1つ。
どっちかしかないわけです。
だったら、私が変わったほうが早いんです。
だって楽ですもん(笑)
スーパーで走り回る=迷惑かけてはいけない=してはいけないことをしている我が子👉(許せない!!&あり得ない!!信じらんない!!)
この赤い部分だけが、公式によって感じている気持ちですよね?
ここだけにフォーカスしていると、公式を変えない限りあなたは無限に「スーパーで走る我が子」を見て怒りを覚えるのです。
この時点で、わりと多くの親御さんが「終わった感」を感じてしまうと思うのです。
なぜならば、言葉で言っても自閉症の子供は変わってくれないからです。
ABAをするにも、膨大な最低限の知識と技術がいります。
でも、それをする前に(しなくても)心が軽くなる方法はあるんです。
ちゃんと抜け出し方ってあるんですね。
まず、その怒りは「自分の中で沸き起こっていること」と認識しましょう。
ここを間違えると「自閉症の子が問題行動さえ起こさなければ私は怒らずに済むのに!!」となってベクトルがおかしくなるので、エネルギーの作用は子供にむいてしまいます。
①ベクトルを自分の内側にあわせてください。
そして、②「感情を言語化してください。」
③「許せない」「信じられない」「あり得ない」
ここでわたしが長年培ってきた「感情と頻出単語」の照合をかけます。
感情と頻出単語とは、「この感情を感じている」とき「こんな単語が出やすい」という
人間の感情の分類です。
これは私は他人や自分の「言語と感情の関係」のデータを作ってあります。
同じ感情を感じているときの人間言語の表現ってわりと共通点が多いし、少ないんで。
④感情の裏にある「要素を抽出」しましょう👇
「許せない」(私だったら絶対しない!!=自分はしないようにしてるのに!!=禁止=べき思考)
「ありえない」(こんなことする人が世の中にいるわけ?=非常識だよね!!=常識的におかしい=ルールの概念)
「信じられない」(こんなことするのが自分の子なんて認めがたい!!=否定=受容できない)
私は頭の中で、これらは無意識に感覚でやってるんですけど、わざわざ顕在化させて書いています。
つまり自分がよく使っている「怒りの感情」を言語化したときの「言葉」の裏にある3つを抽出します。
⑤自分の「許せない」などの怒りの感情に「なぜ私はそう感じるの?」と疑問を持ちましょう
「べき思考があるのでは?」
「ルールの概念の再形成が必要かも?」
「受け容れ力を高める必要があるかも?」
注意ポイント
これをすると、人によっては「過去の経験」が浮かんでくる可能性もありますね。
(例)
スーパーで走らないでいたら小さい頃、お母さんがお菓子買ってくれて褒められた。
スーパーで走ったら怖いおじさんに怒鳴られた
こんな感じでもし「なぜ私はそう感じるのか?」って問いかけたときに、それに関連する答えの経験、浮かび上がってくると思います。
そうしたら、「私は過去にそういう経験でこれはしてないけない(=禁止)って学んだのか。」と認知できますよね?
もし、そこに感情が随伴してるとさらにすることは増えます。
よくあるのは「これをしたら愛されなかった」(条件つきの愛)などですね。
これは「自分の受容」に関わってきますので、わりと強い条件づけになっています。
つまり「自分を受け入れるということ」にもつながります。
この愛の歪みがくっついている場合、あなたは「怒り」を覚えたあと
「そんな子愛してあげない!そんな悪いことする子なんていらない!!そんなことする子はうちの子じゃない!!私の子じゃない!!」
ってなる可能性が高いです。
この①~⑤は頭の中で内観してやっているはずです。
できない人は、うーん?
私は内向なので、できない人の感覚がわかりません。
この①~⑤を丁寧に自分とむきあっていれば⑥「私はスーパーで走ったことでいい子でいなければ愛されないと思っていたんだ」と気づきますよね?
(注意:私の認知ではないです)
ここです!!
ここであなたは気づいた。
もう何をしたらいいのかわかりますよね?
「スーパーで走り回る(いい子と思えない)我が子を許す(=受け入れる=それでもいいよ)」ことで自分に許可を出すんです!!
つまり、子供を許すことで、自分も許されていくということ。
自分で自分を縛っていた縄をほどいてあげられるんですね!!
子どもに癒されて、愛を教えてもらうんですよ。
迷惑をかけている我が子を自分が受け入れることで
あなたは自分の中の「それをしたら愛されない」という思い込みをすっかりと溶かすことができるんです。
これはすごい癒しなんですよ?
だって、1つ。
愛を知るわけですから。
愛=それでいいんだよ=許す≒受け入れる👉受容の存在=喜び=愛
愛とは「受けいれた存在(相手の存在)」が、「私の喜び」とつながることですからね。
愛の存在って、「存在している=喜び」ですので。
存在するだけで愛しい。
つまり「何ができる」とか関係ないんです。
これを繰り返していくとですね。
めちゃくちゃ自分への愛が高まっていきます。
ルールがどんどん少なくなっていくのです。
課せられた肩の荷が下りていく。
精神疾患も、どんどんよくなっていくのですね。
生きやすくなっていくのです。
1つ1つ子どもが「私のつまづき」を教えてくれます。
これはどんな他人でもそうです。
私は本当に心が狭くて(今も狭いけど)自分のルールが絶対だと信じてたし、多様性とはほど遠かったのですが
自閉症という子どもを通して、少しづつですが、成長できているような気がします。
前回も言いましたが、「子供がいるから親でいられる」のです。
忘れないでください。
私の言葉ではありません。
あなたの言葉です。
あなたが親になった瞬間です。
子どもが存在することで、あなたは親になったのです。
その間にあるもの。
それが愛です。
「〇〇が存在してるから、〇〇でいられる(存在する)」
存在と存在をつなぐ喜びの感情。
それが愛なのです。
物にも持てますよ?
「お水があるから、わたしは潤っていられる」
「歯磨き粉があるから、わたしの歯はキレイでいれる」
愛を伝えたいならば、そのへんの街のパン屋さんにで食パンを買うときに、こう言ってみましょう。
「このお店のパンがあるから、わたし、明日の朝もHAPPYになれます」
あるいは
「このお店でパンを焼いてくれるおかげで、子どもたち、朝、起きるのが楽しみになったみたいです」
存在=嬉しい
存在=楽しみ
こんな感じで存在に「ポジティブな感情」をのっけてあげるとそれは愛を喚起させます。