自閉症の育児は「どこが悪いのか」という視点で見ていると、ずっとマイナスループにはまってしまいます。
どうしても育児がうまくいかないと悩んでいる親は多いと思います。
今回の記事を読んで得られるメリットは3点です。
こんな方におすすめ
- 発達障害の子育てが楽になる
- 子供の強みに目をむけられる
- 子供のできることから何ならばできるのか?わかるようになる
発達障害の育児、正直つらい、楽しくない!と思っている方は以下のループだと思います。
「発達障害の子育てが辛い→できないところばっかり目がいく→できないことしか見えないので子供の持つスキル見えない→できることが見つからない→子育てが辛い(①にもどる)
育てにくい子どもの育て方のコツ
①育てにくい子どもは「できること」に目をむけよう
まず、育てにくい子どもを育てる場合「できること」に視点を向ける必要があります。
育てにくい子どもといっても、できることはあるはずです。
「何ならできているのか?」に目を向けていきましょう。
「何ならできるのか?」「何はできないのか?(無理そう)」という視点の両方を持つ必要があるのですが、まずは客観的に育てにくい子供の「できること」をノートなどに書き出してみます。
まずは「何ならできるのか?(強み)」に目をむけようと意識してみる必要があると思います。
なぜならば「できることを使ってどうすればできるようになるか?」考えることができるからです。
- 子供のできるスキルをどう活用するか考える
- できないところは「手助け」をする
具体例
「できるスキル」:色がわかる
「支援方法」:ド=「赤」レ=「緑」ミ=「黄色」ファ=・・のシールを鍵盤にはる
できること・わかることを活用できないか考える
コツ②好きなことや興味のあることを把握する
育てにくい子供の好きなことや興味のあることを知っておくのはとても大事です。
なぜならば、人は、子供でも大人でも動機になるのはやっぱり「好きなことや興味のあること」だったりするからですね。
好きなことを使ったときに今後、行動を強化させる機能を果たすものを「好子」あるいは「強化子」と呼びます。
これを使って育てにくい子どもの行動を改善したり(行動変容)する方法をABA(応用行動分析学)といいます。
私の子供もABAを地道にやることによって、家で要求を押し通すために家を荒らすという行動が改善されました。
興味のある方はABAを発達障害の育児に取り入れてみてはいかがでしょうか。
ものすごく簡単にABAに触れてある記事を貼り付けておきます。
【参考】発達障害の子どもを怒らない子育ての方法【将来の二次障害の防止】にもなります
「難しくて無理」という方は、この記事に書いてありますように「子供の好きなことを把握する」ところからスタートするのをお勧めします。
子どもの好きなこと(興味・関心)をアセスメントする方法は以下の記事を参照ください。
https://pyon-pyon.com/autism-kyoumi-ryouiku/
子供は何に興味や関心があるのか把握する
コツ③親が「子どもの意味不明な行動の理由を知る」と怒りが楽になる
子供の意味不明な行動の「理由」がわかるだけで脳の怒りは軽減されます
人は自分が理解できない、理解しがたいものは「相手が間違っている」と思ってしまう思考の癖があります。
育てにくい子供は、親や周りから見ると意味不明な行動をとっているように見えることがあります。
でも、本人にとっては意味がある行動だったりします。
他人の意図や「なぜそんなことをするのか?」の理由がわからない行動を私たちは「理解するのをあきらめる」ことがあります。
理解できない行動に同情することはできませんし、怒りが収まることはありません。
と思ったりします。
これは自分の理解できない・知識や複雑なことを推測するだけの情報がないために起きるのです。
意味のわからないことに人は怒りを覚える
実際、私は自閉症の勉強をし始めてから、子供の問題行動に「イライラしたり悲しくなって辛い気持ちになる」ことが減りました。
理解できると、怒りが収まることが科学的にも明らかになっています。
この記事を読んでいるあなたも心あたりがあるかもしれませんが
と意味がわかったとたんに、怒りがすーっとひいていったことはありませんか。
同棲中の彼氏が浮気していると思っていたが、夜帰ってくるのが遅いのは、彼女にプレゼントするためにバイトをかけもちしていただけだった。など。
「わからない行動の理由が納得できたり、理解できること」であったとき、人間の脳は「理解すること」で怒りが減るのです。
育てにくい子供の育児を少しでも楽にしたいのであれば「子供がなぜそんな行動するのか?」理解するといいのですね。
もし、子供の行動の理由や意図がわからなかったらどうなるかというと下記になります。
意味がわからないことをする相手=「理解できない=納得できない=おかしい(間違っている!)」と感じるように人の脳はなっています。
対処できないと思うと人の脳は怒りを覚えるようにできているのです。
(参考書籍:怒らないコツ、かんき出版/脳の学校代表・医学博士/加藤俊徳)
反対にいうと、自閉症の勉強をして「なぜそうなってしまうのか?」わかればあなたの育児の「ワカラナイ系の怒り」は楽になる可能性があるのです。
子どもの行動がなぜ起きるのか?理解するための勉強をしたり専門家に教えてもらおう
まとめ
・子どもの好きなことが何か?知る
・子どもがなぜそんな行動をとるのか?理由を勉強する