自閉症の育児方法

【後悔】自閉症で伸ばすべきたった1つのスキルは自己決定です

2022年4月13日

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悩む人

「自閉症の問題行動に怒らないように
するので精一杯。」

「療育で何から教えたらいいのかわからない。」

 

わかります。

私もそうでした。

 

実は、私は後悔してることがたくさんあります(苦笑)

 

あの頃に知っていれば、あの時に今の私の知識や「何が重要か」知っていたら・・・

 

悲しい人
もっと早くはじめれていたのに、もうちょっとうまくできていたのに。

 

人は誰しもそうですが、大事なことにはあとからしか気づくことができません。

 

結論からいうと、「決める(選択する)スキル」がないと定型発達でも人生がうまくいかないのです。

 

 

自閉症であれば、さらに「決める」ということが重要であると今更ですが気づきました。

 

【参考】自閉症の息子が自分で決めることができた夜。~自分の人生の責任をとるということ~

 

自閉症の息子が自分で決めることができた夜。~自分の人生の責任をとるということ~

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なぜ自閉症の育児で「決める」ことが大事なのか?

人間は1日に無意識で35000回も決断してるから

まず大前提として、自閉症の子どもは,毎日同じルーティンを好みます。

 

同じルーティンを好むとはどういうことか?というと、変化や変更に弱いということです。

 

 

 

 

その安心が崩されたときに「こだわり」のように見えてしまうのは、自閉症の子どもを育てている皆さんもよくご存じですね。

 

つまり、自閉症では毎回、同じ選択を繰り返しやすいということです。

 

定型発達の人以上に、選択する力の影響が大きいのです。

【参考】【発達障害】こだわりへの育児方法ってどうやればいいの?

 

【自閉症】こだわりへの対応ってどうすればいい?解説します

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これは人間の本能なので、自閉症の人は本能が強いというだけで特別なことではありません。

 

つまり自閉症は「決まり切った行動様式」が強いということです。

 

さて、人はなんと1日に35000回も決断しています。

(*ケンブリッジ大学Baran Sahakian教授の研究による)

 

 

運転するときにも、無意識に「決める」ことを繰り返しています。

 

私たちの人生は細かい「選択の連続」で1日の習慣がなりたっているのですね。

 

  • 私たち人間の選択回数は1日35000回
  • 自閉症は決まった行動を好むが、選択する力は弱い

 

決定は繰り返すと自動化される

1日に35000回も選択を繰り返している私たち。

しかし、その大部分は意識して行っていることではありません。

 

選択は、無意識に行われているのです。

日常生活の何千回にも及ぶ選択を意識的に行っていては、疲れてしまうからです。

 

ですから、脳は決定を自動化できるようになっています。

脳は選択を自動的に行える

自閉症は選択・自己決定する力が弱い

人は無意識に1日に35000回も選択を繰り返す。

 

そして、意識的(顕在意識)で選択を繰り返さなくても済むようになる決定の自動化というシステムが脳には備わっているということをお話しました。

 

ぴょん
毎日の「無意識の選択」が
人生の大きなウェイトを占めているんだね。

 

さて。

ここでようやく本題です。

 

結論、自閉症は選択する機能がうまく働きにくいのです。

 

これは、情報処理が私たちと違っていて、注目するべき部分と注目しなくてもいい部分をうまく無視したりすることが苦手なためです。

 

私たちは、選択をするときに「自動的に」必要ではない情報を無視するような機能があります。

これを選択的注意といいます。

 

自閉症は選択する機能が働きにくい

選択的注意が苦手ってどういうこと?

例えば、外にお出かけをして歩いている状況を想像してみてください。

 

「ちょうちょ」「色とりどりの花」「変わった形の石ころ」「アスファルトの規則的なつぶつぶ」

「排水溝のアミアミ」「捨てられた空き缶」「通りすがりのアパートの看板についたごみ」

 

 

「キャンディのカラの包み紙」「歩いている人」「通りすがりの自転車(の動きと音)」「散歩連れの犬」

 

「まぶしさ」「頬にあたる風」「ジョギングする人(の動きと息づかい)」「木の葉のさわめき」「鳥の鳴き声」

 

「車のクラクション」「くるくる回る室外機」「庭先から出て水やりをしているおばさん」「横断歩道」

「点滅する信号機」「走り去る車」・・・・

 

ぴょん
たくさんありすぎて、いちいち
意識していられない!!

 

そうなのです。

 

本来は外を歩くためには、黄色マーカーがひいてある「横断歩道」「点滅する信号」「走り去る車」などを意識的に選択して注意をしなければなりません。

というより、他の不要な情報は「遮断する」ようにできています。

 

これが選択的注意の機能です。

 

選択的注意がうまく働きにくい自閉症では、必要な情報が区別しにくいために「選択ができない」まま、何をしたらいいのかわからない」という状態に陥りやすくなるのです。

 

選択する力が弱いときの対処

ゲームのときみたいに考える

(👆「くつをはきかえる」「きょうしつにいく」なども行動の選択ですね)

 

 

この画像を見てください。

これは放課後デイで小学校にあがるときに作ってくださったものです。

 

私たちはゲームをやっているようなものです。

 

ロールプレイングゲームではどうしたらいいのかわからない私たちのために親切に「選択肢」が出ていますよね。

 

「学校についた!!どうする?」

「くつをはきかえた!!どうする?」

このように、いちいち無意識で自問自答が起きている感じです。

 

 

自閉症ではこの「学校についた!!」もよく認識していないときもあります。

「どうする?」の認識は顕在意識に上がってきていたら、次は「どうしたらいいの?」となります。

「学校につきました。(どうする?)靴をはきます。」

 

  1. 学校についた(たいていは無意識に認識)
  2. ⇒どうする?(無意識)
  3. 選択肢が出る(無意識)
  4. 選択・決定 (意識 or 無意識)
  5. 行動

 

こうなのですが、自閉症の場合は①から⑤まですべて無意識になってしまうことがあるのです。

新しい場所などでは、①から⑤まですべてが「意識的」に切り替わります。

特に①は「風景が変わる」というだけの変化で「認識」レベルなのですが、「どこからどこまで」は学校の敷地という概念などの形成が弱いと、①から⑤まで無意識の連チャンコンボがさく裂することがあります。

この学校につきました。靴をはきます。は「無意識の思考の流れとしては順当」なので、場合によっては言葉に出して確認しながらでも変ではありません。

 

まとめ

最後にうちの息子の小1の時のかわいい画像をごらんください。

雨なのになぜ脱いだしw

 

なぜ、その選択肢を選んだしw

 

最後までお読みくださりありがとうございます。

この記事が、皆様のお役に立てたらうれしいです。

 

 





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  • この記事を書いた人

ぴょん

はじめまして。ぴょんです。 中2自閉症男の子の母親。 支援や療育の記事だけを別のブログに引っ越しました。 サイトはこちら 発達障害の療育の勉強をしながら、自閉症の親として成長していく体験レビュー型ブログを目指しています。 そのほか、自閉症やADHDの子育てで気づいたことの情報発信もしています。 よろしくお願いします。

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