「自閉症啓発デイって青がシンボルカラーだけど何か理由があるの?」
と思ったことはありませんか?
後者は私の疑問です。
私は勝手に自閉症のシンボルカラーは青のイメージがあります。
今回は自閉症は青が好きなのか?ということで調べたことをまとめていきます。
自閉症は青が好きなのか?実験の概要
自閉症の子どもは感覚に過敏性があり、独特の処理が見られます。
その感覚の過敏性が「色の知覚にも生じているのではないか?」という仮説のもとに実験したのが、正高信男霊長類研究所教授、マリングランドジョージレンヌ第一大学講師らの研究チームです。
実験に使われた色見本は、赤・青・黄・緑・茶・ピンクの6種類です。
研究の結果は以下です。
- コントロール群に比べて自閉症児は「黄色が嫌い」
- コントロール群に比べて自閉症児は「緑が好き」
- 青はコントロール群・自閉症児ともに好感度が高い
- 自閉症児の一番好感度の高い色は青
- コントロール群・自閉症群ともに赤の好感度は高い
(コントロール群に:特に障害の認められない子ども)
自閉症スペクトラムの子どもは黄色が苦手で緑色を好む傾向を確認
定型発達では好感度が高い黄色を嫌いな自閉症児
定型発達であるコントロール群では、黄色の好感度はわりと高いです。
しかし、自閉症群では黄色は好感度が低いようです。
反対に定型発達に好まれにくい「緑と茶色」が好まれるという結果です。
赤も、定型発達・自閉症に関わらず好まれやすい色です。
自閉症はなぜ黄色が嫌いなの?
黄色は、危険なときの看板の色にも使われるくらい「輝度」(明るさ)の高い色です。
そのため、感覚が過敏な自閉症児には生理的に刺激の強い色として映っているのではないか?ということだそうです。
私としては、赤色もドーパミンが出て興奮する刺激的な色なので嫌いなのでは?と思うのですが、「明るさ」という点では、赤い看板ってあまり明るくないし、目立ちにくいのでないですもんね。
ふみきりも「黄色」ですし。
正高教授のコメントを載せておきます。
自閉症というと、他人の心が理解できない、あるいは共感能力が乏しい障害と言われていますが、実はそんなことはありません。
環境から受ける刺激が強すぎることが大きな妨げとなっており、色彩もまたその例外でないことに周囲が配慮しなければならないという事実を理解していただけければ幸いです。
(正高教諭のコメント)
私たちは、自閉症の子どもにとって「黄色」は刺激が強いという可能性を配慮して、カーテンの色や家具などの色を決める参考にしたほうがいいかもしれません。
自閉症のシンボルカラーは青です
(画像は毎日新聞さま記事よりお借りしました 記事リンク毎日新聞の記事)
ちなみに世界自閉症啓発デー(World Autism Awereness Day)(4月2日)のテーマカラーは青です。
世界中のランドマークタワーが、青色にライトアップされます。
記事によると青色は「癒し・希望・平穏」を表すそうです。
私は自閉症啓発デーの近くになると、毎年、啓発グッズを買っていました。
しかし、今書いてて思ったんですけど買ってませんでした。
あとでAmazonのぞいてみます。
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まとめ
自閉症では黄色の好感度が低いことは知りませんでした。
ASDの人は、あまり明るくない地味な色が好きってことですかね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。