あなたにはこんな悩みがありませんか?
うまく褒めるのって難しいな」
「発達障害に褒めるところなんてないんです・・・」
発達障害の子どもを褒めるのは難しいですよね。
しかし、あるコツを意識するだけで「怒るから褒める」にちょっとずつ変えていくことができました。
今回の記事では実体験からそのコツを公開していきます。ぜひ参考にしてみてください
発達障害の子育ての方法のまとめ記事は以下を参照ください(記事内にすべてのリンクがあります)
発達障害への接し方きほんのき~まとめ~【できることからはじめよう!!】
【発達障害】褒める育児にはコツがあります
コツ①褒める基準を下げる
これが一番大きいです。
褒める基準値が高すぎるということです。
- (例)おもちゃのかたづけ
①大きい箱を用意してあげる
②「分けずに箱に入れるだけ」(←ここで褒める)
これだと「箱に入れただけ」なので、正確には床のものが箱に移動しただけです。
私たち親の理想のかたづけは、やはり元の定位置にものをしまうことだったりします。
ですが、片付けができないで子供をよく叱ってしまっているとしたら、これらくらい基準値を下げてしまっていいと思います。
まず大事なのは「怒るパターン」を「ほめるパターンにもっていく」ことです。
大事なのでもう一度いいます。
お子さんが怒られるパターンから「褒められるパターン」にもっていくことです。
まずは小さなことから褒めましょう。
床はこのやり方でも綺麗になります。
発達障害の子供も頑張って褒められたら気分がいいです。
昔、それをやってみたとき、私の子どもも「床が綺麗になった」「片付けって気持ちいい」と喜んでいました。
はじめは子供一人じゃなくて、お母さんと一緒にやってもOkです。
「ほめる基準をさげる」てパターンを崩す
コツ②自閉症の子供の好きなことを探そう
自閉症の子をうまく褒めるためには、褒めたことを子供が喜んでいないといけません。
なぜならば
褒める目的は「望ましい行動を増やすことだから」です。
どうしても私たち子供を育ている親というのは、親が嬉しいこと=褒めるという図式が成り立ってしまいがちです。
親を喜ばせることをしたから褒めるのではないのです。
逆です。
褒められて発達障害の子供が「嬉しく思うか・喜ぶか」がとても大事です。
みなさんも考えてみてください。
- 褒められて子どもが喜ぶことを褒める
- 自閉症の子が自覚しているレベルを褒める
子どもの普段できること・できないことのレベルを把握して「いつもよりも頑張っているとき」褒めるのです。
母親が嬉しいから褒めるのではないんです。
見ていると、私の子供がお世話になっている療育の先生は、やはりそういうところがとても上手かったりします。
発達障害の子ども自身が「これは得意で好きで認められると嬉しい」ことを探して、そのポイントで褒めるようにしましょう。
褒めるところが見つからない人は以下のK
【参考】【自閉症?褒めるところないって人に朗報!】長所を見つける方法を解説します【対処法】
コツ④発達障害の子は「言葉で褒めても嬉しくない」ことがある
さらに発達障害の子どもは、K先生曰く「言語称賛(言葉で褒めること)」が効果的でないことも多いようです。
言葉は、見えないものですし、物理的に「何かが手に入ったりすること」はありません。
極論、ただの音です。
そのため、発達障害の子どもが喜ぶポイントを整理しておくことが重要です。
そこで子どもが「好きなものをリストアップしておく」ことがおすすめです。
- どんな「活動が好きか」
- どんな「かかわり方が好きか」(高い高いやくすぐるなど)
- どんな「モノが好きか」
「よくできました」と言われても、嬉しくない子供もいます。
強化子の種類は以下です。
- 食べ物 ⇒好きなお菓子やジュースなど
- 感覚 ⇒くすぐり、抱っこ、音楽、綺麗な映像 など
- 具体物 ⇒子供が手にいれたい物。おもちゃ、メダル、賞状など
- 活動 ⇒子供がしてる頻度の高い行動
「好きな人と話す・遊ぶ」「ゲームや遊び」「好きな場所に
出かける」など - 名誉 ⇒先生に褒められる、学校で表彰される、リーダー、高作品の提示
- 社会的強化子 ⇒言葉による称賛や、笑顔、褒められること
- 般性強化子 ⇒価値あるものと引き換えられるクーポンなど
- 自己価値強化子 ⇒本人の中で価値を感じられること
(ボランティア・奉仕活動など)
2017年の5月にK先生が放課後デイでやっていたのですが、挨拶をしたあとに(?)その場で子どもを持ち上げていました。
(たぶん高い高いだと思われます。)
自閉症の子どもは前庭覚への刺激を与える「くるくる回る」のも好きですし、特に月齢が小さいほど「体感できるものがすぐ得られる」の褒められ方をすると、とてもわかりやすいご褒美になるのだと思われます。
ご褒美を子供自身に選択してもらうというのも効果的です
コツ③褒めるときはスモールステップですすめる
発達障害の子を褒める育児はスモールステップで進めましょう。
まずは完成形ではなく「代わりの行動」でできるようにします。
簡単な流れ
- 子供の現状「できること」を探す
- 現状で持っているスキルで課題を作る
- 難易度をあげる(もしくはフェーディング)
例えば、着替えの例でいえば、まずは大人も一緒に手伝ってあげたりします。
ここで着替えをするには「引っ張ること」「穴に手や足を通す」動作などが必要です。
もし、現状では子どもが「引っ張ること」をできるとします。
その場合、まず大人が靴下を半分はかせてあげます。
そして最後に自分で引っ張ってもらいます。(ここで褒めます。)
「自分ではけた」というところで「靴下はけたね」と褒めたりするなどです。
子供が「できる段階」からスタートするのがコツ
コツ④褒めるためのステップはしばらく維持しよう
コツ③で子どものできることからスタートした褒めるためのステップは、しばらく維持します。
なぜかというと子どもによっても違いますが、はじめてできたものが定着するまでには、時間がかかるからです。
なわとびの「二重とび」や鉄棒の空中逆上がりが一度成功したからといって、次の技にチャレンジするのは早すぎます。
その技(スキル)がしっかりと身について「簡単にできるように定着させるまで」何回か繰り返す必要があるからです。
10回で次のステップに行く子どもいれば、ちょっと後戻りしたりできない日がある子もいるかもしれません。
特に自閉症の子は般化の問題や、体調などで昨日できてたことができないこともあり得ます。
大事なのは、母親自身ができなかった日に落ち込んだりしないことだと思います。
子供の段階を見極めてゆっくりとステップをあげてみてください。
プラスα「発達障害の子どもを褒めるときは大げさに」
プラスαですが、もし言葉で褒めるときは表情やリアクションを少しオーバー気味にするのがオススメです。
そうでないと発達障害の子どもは表情や声のトーンで褒めらていることがわかりにくいことがあるからです。
まとめ
褒める育児がいいと頭でわかっていてもなかなか実践するのは難しいと思います。
まずは「褒める基準をおもいっきい下げて」叱るというパターンを褒めるに転換することかを意識するといいと思います。