こんにちは、ぴょんです。
自閉症の方は、「いま」しか見えないと思ってください。
これは、自閉症の子と対峙するときに、心持ちとして必要だと考えています。
話は飛びますが、自閉症の支援グッズ販売事業をしてる古林さんが「見通し×行動分析」ということで
自閉症の方むけの手帳(大人の発達障害、重度よりも高機能向け?)の手帳をリリースするようです。
「想像力がない≒見通しがもてない」と同義です。
しかし、「想像力がない」と思っていることと「今しか見えない」は、受け取れる意味あいが違ってきます。
想像力の障害があることは、自閉症の育児に携わる人ならば
99.9%が知ってるでしょう。
(知らない人はいないと思いますという意味)
しかし「想像力がない」という言葉で
自閉症を見ていると、慣れている人はどんな支援が必要なのか?
浮かぶのでいいのですが
慣れていない人は「何も生み出せない」のです。
「人の気持ちがわからない」ということに注目していると
それ以上、何も生み出せないのです。
しかし、「見えるものしかわからない」(=見えるものはわかる)と言い換えると
自閉症の子を見る目が変わるのです。
なので「今しかわからない」と思って下さって、差し支えないのです。
そうですね。
真っ暗闇の中で、スマホを持っている感覚です。
感覚をあらわすと、です。
私を含めて私たちは、「未来を想像できる」ので、見通しが立てられます。
しかし、自閉症の子は「いま」しか見えないと思ってください。
「いま・いま・いま・いま」の連続で、未来がつくられていく感覚です。
定型発達はこの感覚になることは、稀で
「過去➝いま➝未来」と見えています。
時間の流れとしては、「過去⇔いま⇔未来」とつながっています。
未来から今を考えることもできるし、今をベースに未来を考えることもできる、
過去から、未来を考えることもできるし、今から過去を考えることができるということです。
つまり、それによって「過去の失敗」にわかるし
「未来のために今しなきゃいけないこと」も、ある程度は(注意力をコントロールすることで)
見れるようになっています。
過去のドア、現在のドア、未来のドアが、あってですね。
鍵がかかってなくて、いつでもドアの中に入れると思ってください。
そして、その「過去の部屋」には本棚がびっしりとあって、本がたくさんあるんです。
これは「記憶の図書館」です。
しかし、自閉症の図書館は、ちょっと変わっています。
(訂正:ちょっとわかりません。見える映像が何のたとえなのか?は顕在意識でまだはっきり追うことができないです、もう少し分析したら訂正するかも。映像で視えるというのは、言語化まで至ってないことの時が多いです。)
まず「いま」という空間の中に、部屋の仕切りがなくて、本があらゆるところに散らばっています。
そこには、過去の本がたくさん散らばっている。
そして、あろうことか、本は「本棚」に整理されていません。
さらには「どうやら本は開きっぱなし」になっていることの方が多いんです。
しかし、想像してみて欲しいのですが
ふだん、床に本が散らばっていてひらっきぱなしであっても
あなたは「その本の内容」を認識しようと近づかない限り、空間をざっと見れると思います。
この状態を覚えてください。
- 自閉症の部屋には「現在の空間(過去の本がランダムに散らばっている)」
- 定型発達の部屋には「現在と過去と未来の部屋がある。本棚に整理されてる。」
「いま」「いま」「いま」「いま」の繰り返し(積み重ね)です。
私の感覚では、たぶんこの世界も「光粒子」を網膜←視覚野と知覚することで「今の世界」「今の世界」「今の世界」を断続的につなげているはず。
そのときに、脳はすごくて、その世界を補正して、瞬時に前のコマと
いいですか?
これは、映画のコマ送りのような状態です。
あるいは、コマ割りを下げれば、「パラパラ漫画」です。
わかりますかね?
「いまの動作」が積み上げられて、動いているように見えるのです。
定型発達は、そんなことはわからないので
「いま」がスムーズに流れていってしまうのです。
動画のようにできるということです。
伝わりますかね?
注意力と空間の使いかたとしては
2次元に近くなる。
パラパラ漫画を思い出してください。
「いま」「いま」「いま」をつなげて、過去未来に生きているように見えているってことですね。
まあ、(過去未来)に生きているんですよ(笑)
だって、目のまえの床に「本」・・・
(指先で本を取り上げながら、ぱらぱらとページをめくる)
あなたたちって、わざわざ
ドアを開けて本を引っ張り出すもんだから。
記憶のつながりだって
遅いったらありゃしないでしょう?(笑)
でも、わたしは現在の空間に、「過去の本」が散らばっているのだから。
例えば、この本「僕の失敗2005年02がつ9日午後15時29分、図書室というタイトル」。
これを私が「この空間(現在の部屋)」で読み上げて、悲しくなったら
それは「いま」のことだわ!!
・・・っていうことなんですね。
まあ、これはそうですね。
一人芝居だと思ってくださればいいです。(笑)
でですね。
「いま」しか見えないと思っていれば
「今何したらいいのか?」よくわからないんですよ。
真っ暗闇の中で、あなたはスマホを持っている。
あなたの前には手元くらいは見えるスマホの明かり。
ここで、いきなり真っ暗闇から
「♪きょうーーーのおべんとーーー○○△△~」
などの声が聞こえてくるとします。
そして、いきなり「きゃ~あははっ!!」っていう声とともに
近くを走り抜けていく音が聞こえます。
自閉症の世界の大変さを知るためには、これくらいの感じで考えていいです。
感覚てきにはですよ?
見えないわけじゃないですよ。
網膜にちゃんと写っていますからね?
反転して・・・・
人間の脳って、反転してる像を映すので、ほんとうは「右」って思っているものは「左」かもね。(笑)
まあ、それはさておき。
「〇〇くん!!スマホばかり見てないでこっちに来て○○しなさい!!」という音も聞こえます。
しかし、それが自分に言われているのか?もよくわかりません。
(注意:認識の世界の発達具合によって変わります)
分化が起きてなければ、世界と一体化してるはずなので・・・・
「じぶん」とは?はわかるよね?
(いや。それもどうかな?いくら重度といえども、1歳くらいでも「自分」の存在の分化くらいできるだろう?)
はい・・・ちょっと、厳しくなってきましたね。
感覚分析は、自分の知覚を思い出し、そこから共通点を見出し、映像化。
そして、見える映像を一気に並べたあと、知識によって論理的な計算式がつながるようにするという
(共通点を見出して、関連映像を洗い出すのはこんな感じ👆)
(この関連映像の抽出は自動計算=無意識。)
関連映像は、「何か」(未知のゴールを導く)という目的がなければ発動しません。
Googleの検索窓に「何も打ち込まなければ」関連画像って出ないでしょう?
「何か」を探し出す(知ろうとする)と、「ヒント」が見れるってということです。
しかし、そのヒントから「何がわかったのか?(未知を知る)」まではかなり大変です。
映像は見れるので・・・
さっき、話した「過去・現在・未来」に関する自閉症と定型発達の違いを絵にしたやつとかです。
ちょっと疲れました。
またあとでやります。
とりあえず「自閉症はいま」だけしか見えにくいというお話でした。