こんにちは。
今回のテーマは「不安障害が一発で治る方法」です。
これは、私が重度の不安障害&強迫性障害(加害恐怖)から、3週間で回復した経験を基にしています。
さて、結論からいうと、それは「不安なじぶん」との同一化をやめるということです。
やめるというか「解除」に近いです。
これは、自閉症の育児でも応用可能です。
不安な自分との同一化というのは、次のようなステップが形成されて完了した状態のことです。
「電車にのると、動悸が起きた。いやだな。」(ある事実A)(ステップ1)
「電車にのると、また動悸が起きた。いやだな。」(ある事実A)(ステップ2)
「電車にのると、またまた動悸が起きた。いやだな。」(ある事実A)(ステップ3)
(おや?以前もこんなことがあったぞ。なんだか電車に乗りたくないな。≒ステップ4)
➝ 無意識の自己イメージ形成がはじまる
「電車に乗ると、またま動悸が起きた。やっぱりだ。」(ある事実A)(ステップ5)
➝(電車に乗ると私は発作を起こしてしまう人間なのだ)(自己認識A)
移行、電車に乗ると発作が起きる私が自動発動します。
「電車に乗ると発作が起きる私がいる」(自己概念A)
このように、ある場面のある条件でたまたま出た「不安感」というのを、自己概念とくっつけてしまうことを「不安感との自己同一化」と呼ぶことにします。
(そんな概念がなかったらすみません。これは感覚分析です。)
これになると「電車に乗ると発作が起きる。私はそういう人間である」という自己概念が形成されていますから、その場面を避けるようになります。
これは不登校でも起きてきます。(たぶん)
「学校に行けなかった日」(ある事実A)と「学校に行けない自分」(自己概念X)は違うのです。
しかし、これが「学校に行けない自分」の方にとりこまれて、くっついてしまうと言った感じです。
そして、これらは「やっぱりそうだ」という事実からの自己認識によって強化されます。
あとは「自己の認識」が関わって作られていますから、やはり「認識つながり」ということで
「他者からの認識」も強化につながります。
自己認識と他者認識が一致してしまっているとき、その人はもうそこから抜け出すことが不可能です。
「私はこんな(学校に行けない)人間だ」(自己認識・イメージ)=「あなたは学校に行けない人間だね」(他者からの認識)
こうなってしまうと、強化していく一方なのです。
場面緘黙なんかは、その典型です。
あれは、周りが「この子はしゃべれないんです。」「しゃべれないから仕方ないね」という態度で本人を取り扱えば扱うほどに、
その子は「僕は外に出たらしゃべれなくなる人間だ」と同一化してしまうのです。
誰だって、恥ずかしかったり、言葉が浮かばなくて、しゃべれないことはあります。
しかし、「しゃべれない人間だ」ということを自己概念と同一化が起きて、固定化されてしまうのですね。
この場合、周囲の人に「しゃべれないと思っていない人」(=この子はしゃべれない子なんだというイメージ形成がない人)を用意する必要があります。
そのうえで、上手にしゃべれる体験ができるように、作戦を練って、とにかく言葉が発せるような状況を作るのです。
「話すことができた自分がいた」という事実がいちどでも作れたら、次から、まるでなんだったのかというほどにしゃべれるようになるはずです。
つまり、不安障害の事例に戻しますと「電車で不安ではない自分がいた」という経験を積むということになります。
信じているセルフイメージ(自己概念)の度合いが強ければ強いほど、それが覆る可能性が高いです。
得てして、不安障害の人は「これをしたら大変なことになる(これをしないと大変なことになる)」と思っていますから
その逆をすることで「これをしても大変なことにならない」と事実からのフィードバックでたいていは信念を一気に変えることができます。
この場合は、最初から恐怖を最大値にあげた状態でやらなければ効果が薄いので、フラッディング(恐怖を最大に高い状態で暴露)したまま、「恐れていることをやる」ことになります。
本人は身投げするくらいのつもりです。
しかし、飛び降りたあと、「それが幻想だった」ことに気づくことができます。
これはセルフイメージが形成されてない、外的からの「脅威の知覚」による恐怖の場合にやってください。
フラッディングは、荒療治のために、途中で失敗する(安全確保する)とベースラインがあがったまま維持してしまうので、注意してください。
自閉症の育児で、これを応用しますと、このようになります。
自閉症の親であるあなたの持っている
「うちの子ってこんな人間」
「うちの子は将来はこんな人間になる」
という他者概念(イメージ)が、マイナスの場合だと、子どもの無意識はそれを感じ取って
自分のイメージに取り入れるということになります。
(例)
「本当にどうしてあなたはすぐパニックになるの!!」や
「あなたは本当に忘れっぽいんだから!!(怒)」
「どうしてそんなに乱暴するの!!(怒)」
といっていると
子の無意識はこのように自己概念形成をしていきます。
「僕はすぐにパニックになる人間だ」
「僕は忘れっぽい人間だ」
「僕は乱暴な人間だ」
別に、人間だっていう言語ではないです。
「自分ってこんな人だろう」みたいな感じでイメージ形成されるということです。
すると、その子はその通りに強化が進んでいくのです。
ですから、そういうときは「言語での子へのセルフイメージの強化」を極力しないように無視するように気を付けてください。
とはいっても、私も、やってしまうこともあるので
意識しておくのが大事だと思います。
知らない場合は、「注意すればするほど」その通りの子どもが強化されていきます。
そうではなく、「あなた自身が子ども中に見出すイメージ」をしっかりとプラスのものに変えます。
そして、子どもに「そういう自分がいるんだ」と思わせて、強化です。
それをするのは、基本的に親・先生・妻・彼女の役目だったりします。
例えばですが、溺愛女子という言葉が流行っていますが、その場合は、自分がそのような彼を引き出してあげる必要があります。
でも、実際は「彼・夫」に「こうしてくれない!ああしてくれない!!」と不満・愚痴・責めるエネルギーを放ってる女性が多いですよね。
これでは、どんどん夫が「ああ、どうせオレはキミに不満ばかり与える人間だよ」という自己イメージが形成されてしまいます(泣)(汗)
これだと夫側は「自分は相手を幸せにしてるパワー」も感じ取れないし、不満もぶつけらてるので、苦しくなっていきます。
そして、「幸せにしてあげたいエネルギーなんて枯渇」していくのです。
エネルギーを与えて活力や癒しなどを、与えるのは女性の得意なことのはずです。
男性は「安心感」のエネルギーを与えるのが上手です。
対して、女性は「癒しと活力」を本来は自分で高めていけるので、男性に分け与えてあげることができる存在なのですね。
女性に与える喜びに目覚めていない彼氏(夫)がいたら、「優しさを引き出そう」と決めます。
そして彼の負担にならない確実にできることをさせます。
まず、ペットボトルのフタを開けてもらうくらいからがいいでしょう。
そして、開けてもらったら「わー○○くん、優しーーーありがとう♡」といいます。
そして、次くらいは、夫に仕事がえりにコンビニで「買い物」(スイーツ)などがいいです。
別にスイーツじゃなくてもいいのですが、買って帰ったあと、めちゃくちゃあなたが喜べるものがいいです。
で、
「わあ!!おいしそう♪食べたかったの!ありがとう!!」
「仕事で疲れているのに、〇〇くん、ほんっと優しいーーー♡」といってください。
そのときに「べつに」というかもしれませんが、気にせずに感情を表現してください。
そして、できれば、夫がいるときに、
美味しそうに食べるか、聞こえるくらいの大きさで、あっちの方で「あー美味しかった~♡」とはしゃいでてください。
これがうまくできると
「オレは優しいと思わているのか。」
「オレは妻を喜ばせた」
「妻はスイーツをあげると嬉しがるのか」
この3点の学習が進んでいきます。
間違っても「これ、あんまり好きなスイーツじゃなーーい」とか言わないでください。
買ってきてくれたという優しさに注視して、それを強化です。
そもそも、そんなことしてくれない男性も世の中にはいるのですから、優しいと思えばどんな行動も優しさと捉えることは可能です。
そうして、優しさの種を夫に植え付けていくのです。
最初は、「義務感でやっている。頼まれたからやってる」と男性は思っています。
しかし、根気よく、集中的に3か月くらいやれば、「オレは妻が喜ぶ顔を見るために、優しい行動をとっているんだ」と思うようになっていきます。
これを同じ感覚で、自閉症の子どもの育児してみてください。
ちなみに、これだけでは右脳優位の育児なので、左脳優位では引き続き「構造化&視覚化」などで、情報を整理して伝えて発信できる方法を教え続けてください。