自閉症の育児方法

「怒るってことはそれだけ愛情があるってことですよ」という心理士が嫌い

2022年6月30日

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ぴょん
高機能自閉症の子供を育てているぴょんです。

 

突然ですが、私は自閉症の子育てで言われて嫌だった言葉があります。

 

タイトルの通りで「怒るってことはそれだけお子さんを大事に思っているからですよ。愛情があるからですよ!」という言葉です。

 

そのときは、嫌ではないとは思うんですよ、実際。

この言葉って励ましのつもりだとは思うんです。

 

でも、安易にこの言葉を私に使わないでほしいんですよね。

保健師さんや心理士さんでテンプレのように使う方が多いです。

 

この言葉を言われて、判断力・思考力が落ちていた私はこう思いました。

 

ぴょん
そうだよね、愛があるからこそ、子どもを許せない気持ちになるんだよね、

こんなに怒るってことは愛情なんだよね。

 

これのどこがまずいかわかります?

 

私の中では「怒ること=愛情」みたいに変な思い込みができて、免罪符みたいになるってことです。

 

でも、他の立場になって考えてみてください。

 

「怒るのが愛情なんだ」と思ってしまうと、怒ることをコントロールしようとしなくなります。

 

怒りとは、本当に怒りが頂点に達すると攻撃衝動も伴う場合があるのです。

 

本能として「生きるか死ぬか?」で不安戦略(逃走)を選ばない場合にも発動する本能的な感情なのです。

 

 

攻撃衝動=愛情と結びつけてしまうと、とても厄介なことになるのです。

怒るのは、相手をそれだけ大事に思っているから。

 

違います。

 

確かに怒りとは「自分にとって重要である」ことを知らせるシグナルという点では正解です。

 

しかし、それは「自分自身にとって重要である」というだけであって、相手にとって重要ではないかもしれないのです。

 

怒る女性
「子どもがこういう趣味を持つのは許せない!!もっとインテリな趣味を持ってほしい!!」 「これはあなたのために言ってるのよ?」

 

というのは、「自分の中で重要な基準がある」だけで、それを愛情と勘違いしていたらヤバイ人です。

 

いきすぎると、

 

怒る人
「お前にはこんな服はに合わないんだ!!」

 

と、気に入らないことがあると怒るモラ夫みたいに「奥さんの服装を管理しようとする・支配する」ような歪んだ愛情になることもあり得ます。

 

ですから、「怒るってことは、お母さんがお子さんのことを考えて大事だから怒るのよね」という誘導、認知の促しは本当に危険なので、こういうことを言ってくる心理士はやめてほしいです。

 

本当に、こんなことを私以外にも言っていたとしたら、やめてほしいです。

 

私は、「あ、この人の言っていること信じよう」とはならないのです。

(不安が強いときはなりやすいです)

 

でも、もしかしたら本当にメンタルが弱ってしまっている人は、他人の価値観や言葉を簡単に自分に取り入れてしまって、流されます。

 

皆さんも適当な励ましのつもりで、耳障りのいいうわべのキレイな言葉を言う人には騙されないようにしてください。

 

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  • この記事を書いた人

ぴょん

はじめまして。ぴょんです。 中2自閉症男の子の母親。 支援や療育の記事だけを別のブログに引っ越しました。 サイトはこちら 発達障害の療育の勉強をしながら、自閉症の親として成長していく体験レビュー型ブログを目指しています。 そのほか、自閉症やADHDの子育てで気づいたことの情報発信もしています。 よろしくお願いします。

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