自閉症の診断には
三つ組みと呼ばれるものがあります。
★三つ組みとは
①対人関係や社会性の質的な障害
②言語・非言語性コミュニケーションの質的な障害
③想像思考、限局的(狭い)興味関心や常動的・固執的な行動
自閉症なのに「不注意・落ち着きのなさ・衝動性」があるの?
それって併発してるってこと?
【見逃してない?】自閉症の多動はADHDじゃないことも!
自閉症でADHDの症状が出る理由は2つです
②自閉症の対応が不適切で「不注意・多動・衝動性」として表面化する
自閉症の多動・衝動性の多くは、自閉症対応が不十分であることを示す(高機能自閉症アスペルガー症候群入門、中央法規、内山登紀夫、水野薫、吉田友子著、P39より引用)
自閉症にAD/HD症状の共存があるということを勉強した学校の先生から「多動が強いのはADHDの合併だと思うから主治医に薬を出してもらったらどうか」といわれたという相談を保護者から受けることがあります。これは大きな誤解です。
(高機能自閉症アスペルガー症候群入門、中央法規、内山登紀夫、水野薫、吉田友子著、P39より引用)
自閉症では、「理解できない!!わからないよー」って時には、ウロウロフラフラしたり、落ち着きがなかったり衝動的に行動したりすることがあるんだね。
自閉症の子どもが多動になるのは「支援が自閉症にあっていない」表れかもしれない
高機能自閉症の子供の多動は・衝動性は、提示された情報が理解でき、見通しが持て、活用できない情報が排除されれば、著名に改善します。
(高機能自閉症アスペルガー症候群入門、中央法規、内山登紀夫、水野薫、吉田友子著、P39より引用)
つまり、その子が自閉症だけだったら、絵カードを使って子供が理解できるようにしたり、スケジュール「落ち着いて行動できるよ。安易に薬を使わないでね」ってことなんだね!
耳の不自由な人⇒手話
そうだよね。もしかしたらADHDじゃないのに、ADHDの薬を使っていたらあわないのでは?と思っちゃうよ。
自閉症の子供がAD/HDのような多動や落着きのない行動が見られたら、
ADHDだから薬!
「本人が何をしたらいいのかわからないで困っているのではないかな?」
自閉症の支援をしてもADHDの症状がある場合は併発の可能性もある
でも支援してもADHDの症状がある場合は?
【見逃してない?】自閉症の多動のまとめ
・自閉症の支援が不適切だと多動や衝動性となって出る場合がある
・薬物療法は支援を試してから(ADHDではない可能性があるので)
ADHDの症状が出ていても、その裏の原因があるかもしれないということを内山先生の本からご紹介しました。
すぐに薬物療法をする前に、自閉症の支援をしてみてもいいかもしません。
自閉症の直接の診断の基準ではないのですが、自閉症にもAD/HDに似ている症状も一緒に出ることが多いそうです。
前頭葉の発達が遅いと言われているAD/HDですが、ゆっくりながら成長はします。
必ず成長とともに多動も落ち着いてきます。
筆者の子供は、成長した今では学校ではきちんと椅子に座って授業を受けています。
お子さんの成長の芽が出るのをゆっくりと待ってあげてくださいね。
診断基準にない特徴②の記事はこちら
→→→https://pyon-tarou.com/2019/10/23/【発達障害】自閉症の診断基準にない特徴②不器/