今回のタイトルは「人口の半分はIQは半分以下」です。
IQってなんとなく、人口の9割が「平均くらい」つまり普通って思ってしまうイメージないですか?
実際のところ、たぶんですが「あなたのIQは平均よりも上ですか?下ですか?」って聞いても、多くの人が「自分は平均くらいはあるだろう」と思うと思うんですね。
でも、半分は平均以下なのです。
つまり多くの人は「自分を過大評価している」ということです。
それだけ自分のことを気づくのはむずかしいということでしょうか。
平均を「普通」と荒っぽく読んでみますと「普通の年齢相応の知的能力」であるというのは
9割ができていることではなくて
むしろ奇跡なんです。
だって6000万人はIQ100もないんですよ?
ですから、多くの母親は「平均の知的能力」を子どもに望みますが、それってなかなか奇跡的だということです。
たぶんですが、定型発達側に見える人の中にも境界知能はたくさんいるはずです。
そう考えると、気が楽になりませんかね?
だめですか?(苦笑)
知的障害(IQ70以下)ではなくても、境界知能(IQ70~85)と呼ばれる人は1700万人もいます。(人口のおよそ14%)
IQ86~99までは、およそ35%います。
ちなみに、私は、大学病院ではかったことがありますが、作業性IQがとても低くてIQは86です。
言語性IQは113だったか、116くらいだったと思います。
カルテ開示の申請を病院長に出さないと発達検査の結果をくれない病院でしたので、とりあえず口頭でおぼえたのでうろ覚えです。
でも、検査の結果を見せられながら「普通の人はこんなに凸凹しないんだよ」と言われて。
「発達障害ですね。」と言われたのです。
というか、発達検査(成人知能検査)をしたあとの結果の第一声は
「発達障害って知ってますか?」でした。(笑)
IQって「その年齢の母集団の平均」から算出していると思うので、
10才のIQ130(13歳の相応)よりは、20歳のIQ80(16才相応)の方が理解力や認識力は高いです。
ですから、30歳でIQ65だとしても、30歳くらいになれば19歳くらいの知的能力で暮らしていけるということです。
でも、今IQ65だとしても、数年後になってずっとIQ65だとは限らないです。
どれくらい発達するか?によって、変わると理解しています。
(素人が勝手に解釈しているだけですので、間違えていたらご指摘ください。)
ですから、今、5歳でIQ60だと、3才くらいの知的能力ということになります。
しかし、そのあと認識力とかあがって発達がぐんと上がった場合。
軽度知的障害じゃなくなることは、普通にあると思います。
あくまでも年齢に対してなので・・・
重度はわかりません。
私の叔母は、ダウン症で知的障害がありました。
母の妹ですね。
私は、当時、叔母と同じ土地に住んでいました。
(同じ家ではなくて、家が2棟あったので)
ですから、わたしはよく叔母と話したり、遊んだりしました。
叔母は、30歳のときに幼稚園児の知的能力と東大病院の医師にいわれていました。
なので、IQは20くらいだと思います。
でも、皆さんが思っているよりも、IQ20の方って、コミュニケーションはとれます。
私が幼稚園児だったからです。
いきなり、怒鳴りつけられたり「クソが!!馬鹿ーーー!!どっかいけ!」とか言われたり
マジックペンで、その辺に暴言をかきまくったり
のこぎりで家の柱を切ろうとしたり、300万円(家に置いてあった)盗んだりして警察沙汰になったりしていましたけど。
何この一家。
書いているとちょっと面白いですね(笑)
19~22歳相当の知的能力があれば、社会で働けると思うんですよね。
19歳で働く人もいるので、年齢は19歳からにしました。
バイトレベルなら18歳でも可なので、18歳がいいかもしれません。
それをクリアするには・・・
【IQ別働ける知能になる理論値早見表】
10才時 | 15歳時 | 20歳時 | 25歳時 | 30歳 | 35歳 | 40歳 | |
IQ20 | 2歳レベル | 3歳 | 4歳 | 5歳 | 6歳 | 7歳 | 8歳 |
IQ50 | 5歳レベル | 7歳5か月 | 10歳 | 12歳6か月 | 15歳 | 17歳6か月 | 20歳 |
IQ60 | 6歳 | 9歳 | 12歳 | 15歳 | 18歳 | 21歳 | 24歳 |
IQ70 | 7歳 | 10歳5か月 | 14歳 | 17歳6か月 | 21歳 | 24歳6か月 | 28歳 |
IQ80 | 8歳 | 12歳 | 16歳 | 20歳 | 24歳 | 28歳 | 32歳 |
【*そのままのIQで発達が進んだ場合】
この表をみていただけると、
IQ20だと、40歳になっても働らくために必要な認識力や知能が足りてないので、
ずっと社会で働くことが不可能っぽいです。
IQ50の人は35歳くらいになったら、働ける(=働くために必要なレベルの知的能力に到達する)と思います。
IQ60の人は、30歳くらいになれば、バイトレベルで働けると思います。
IQ70の人は、25歳くらいでバイトレベル、30~35歳くらいで新卒の仕事レベルができると思います。
(注意)あくまでも、データの理論値です。
繰り返しますが、母集団との差なので、ずっとIQが固定されるかどうか?はわかりません。
何がいいたいかっていうと、知的障害でも成長するので、そんなに心配しないでください。
っていうことをしたかったんですけど
よくみたら、IQ50くらいだと、40歳くらいになってようやく大学生くらいの感じの認識力か・・・
認識力というのは、「意味の世界」のことです。
これがないとですね。
うーんと
世界がレイヤー(多層世界)であることが理解できなかったり
世界を認識するときに、意味世界というよりも「感覚的な世界(認知の世界)」と深くむすびつけたりとかです。
絵にしてみました。
人は3歳を過ぎると、「自分と相手」の2人の世界から、3人の関係性の世界(社会はそうです)へと注意がむいていくのです。(③)
そうして、視野が広がるのです。
しかし、生まれたときは誰でも1人の世界です(図①)
この絵は、関係性の認識の図です。
自閉症の社会性の障害というのは、この図でいうと①か②になりがちということです。
よく、③の世界(①自分と他人➝②自分と他人が同じものを見ている世界➝③自分と他人が他の物を共有する世界)に
①の自閉症の子を放り込めば、色々なことを学ぶだろうと考えている親がいます。
あるいは②(自分と相手)の世界の認識ができている子を、③の世界でもまれたら社会性も身につくと考えている方がいます。
ムリです。
認識の世界の順番がクリアしていないと、ムリです。
だって、認識できないですもん。
自分とモノの世界から、脱すると「そのモノを他者と共有しようとする」のですが、それは2人の関係性ですね。
自閉症では、「自分と相手」以上の3人の認識の世界の認識が発達の過程において
本来の年齢よりも遅い場合があります。
その場合は、③での共同体験がしにくいことがあります。
すると、②で「自分の世界を相手と共有する」というのが「外の世界の唯一」ということも起きてきます。
親になることが多いとは思いますが。
ちょっと、認識の世界の話をしていると脱線するので、やめます。
【追記】
図の訂正です。あとで画像をかえます。
②では、おかあさんも「ぼく」にあかやじるしで注意がむきます。