こんにちは。
自閉症に限らず、人というのは「習慣化」してしまうと
脳が「そこを定位置」と記憶します。
これは恒常性の問題でして、セルフイメージにも働きます。
うつ病の症状固定でも、関わってきまして「うつ病の自分=いつもの自分」なってしまいます。
すると、「健康な自分」を脳は忘れてしまうので、ほぼ治らなくなってしまうのです。
治らないわけではないのですが、かなりコンフォートゾーンを出なければならないので
あり得ないくらいの外部の力で、ぐいっと引き上げなければならないんです。
これは習慣化の概念を説明するときによく使われている人間の脳の仕組みなんですね。
ですから、メンタル疾患なども、とにかく早く治す。
自閉症の「悪い習慣」もそうです。
条件反射みたいに、弁別刺激だけで、問題行動が起きるようだったら、まだいい。
まずいのは、セルフイメージにまで及んでしまうことです。
「問題行動を起こしてしまう自分≒いつもの自分」となってしまうのがよろしくない。
これは言語でも刷り込まれていきますから、例えば、殴ったりパニックが定常化している子に
「あんたは、いつもパニック起こしてばっかり!!」と言ってしまったり
「忘れ物ばっかりしてるね」とか言っていると、「自分≒忘れものをするのが当たり前」「自分=パニック起こすのが当たり前」となっていきます。
これの最たる例が、場面緘黙です。
あれは「〇〇だと思われている私」(=しゃべれないと周りが共有している)
という環境の強化が、セルフイメージの強化を促進にまで及んでいますので、「しゃべれるじゃん」という姿勢で接する人の存在が必要です。
周りの人達が「コイツは問題行動を起こすやつ」という認識をしだしてはいけない。ということです。
「セルフイメージ(自分ってこんな人)」と「外側のセルフイメージ(あの子はこんな人)」が一致したら
もうその子は行動を変えられるきっかけを失ってしまうでしょう。
これだと、潜在意識レベルで、ぐいっと変容しないといけないので、かなり難しいです。
その場合は、いちから外部からの強化を白紙にするために、「自分がしゃべれない」という認識の無い人たちのコミュニティに行くのが必要です。
ですから、もうですね。
3歳過ぎると、メモリもしっかりとしてきて、少し記憶力がついてきますから
かなり「同一性保持」なども出てくる時期になってくると思うんですね。
このあたりで、早急に診断していただく。
そして、悪い習慣(ルーティン)が固定する前に、条件と行動を整えていく。
そして、「いい状態」を崩れないように維持。
そのいい状態を崩れないように維持できたら、そこに「新しいスキル」(良い習慣)を積み上げるのがよろしいかと思います。
しかし、多くの親御さんは自閉症の子が「いい状態を維持する」ことの段階まで、いってないのではないかな?と思います。
もちろん、私もそうでした。
しかし、強化する・しないの視点で観察して、自分の行動を改めていますと、必ず問題行動が消えるときがあります。
もし、消えなかった仮説(特に問題行動による機能)が、違っていた、と判断します。
その場合は、「支援意味ない」とかではなくて、そもそもアセスメントが間違えていますから、
ただちにフィードバックから得られた情報や、最初に検討した要素をもう1度、見直して再検討します。
これをしていれば、必ず、最後に問題行動は修正されます。
修正できないことがあるとすれば、本人の自発的な自己刺激行動で強化されていることなどです・・・
でも、これも「感覚」からの転移(似た感覚刺激置き換え→内的動因=物、あるいは似た感覚刺激×弱化・アウトプット脳番地変える)をすることで、私は可能だと思いますね。
この場合は「五感の定性」が必要ですね。
親が正しい方法でしていればですけど。
正しい方法とは、アセスメントをしっかりすること。
そして、自分(親)の対応を変えてしまって「検証」「修正」の段階のときに「他の要素で強化しない」ということです。
他の要素で絡み合って強化しまくっていると、もはや、ムリに近いです。
ですから、放課後デイや学校などで、支援員さん1人だけ自閉症の支援の方法を決定して、やり切ろうとしてもムダです。
全員で共有しないといけないと思います。
しかし、最低の条件であろうそれすら、たぶん、個々の支援委さんの方針が違っていて、言い合いになったり、同じ子供の同じ行動への対応が
毎回、支援員さんごとに変っていて、子どもは混乱をきたしていると思われます。
あまり詳しくはわかりませんが、事業所さんはもはや「パニックを起こしてほしくない」ので、そういう対応になってしまいます。
でも、それは回していくためにしょうがないのです。
専門的知識と技量の足りない人達が、自閉症のお子さんを数十人預かる中で、他のお子さんとうまく回していくためには
もはや「他のお預かりしている子と無事に過ごす」ことが優先になっているんです。
(Twitterなどでの支援員さんなどの愚痴を総合した結果からの考察です)
事業者さんの全員で、環境刺激や、状況、他人の刺激が、統制しきれないからです。
変数が多すぎるし、基本的には「ある程度、統制された変数」の中で、支援を組み立てないと、ムリなんです。
家庭の中では、夫が変数となって支援が崩れることもある。
ですから、そもそもの話、問題行動を防ぐ・習慣を整えることが大事です。
よい習慣は、まずは「安定する・安心・安全」を目指すとよろしいかと思います。
- 毎日同じ儀式(よい行動)をとりいれて、精神安定させる
- 週1でリラックスする(休む)時間を取り入れる
- 混乱させるものを排除して、区別して、理解できるように視覚化
これで、安定してくるか?を判断してください。
一番大事なのは、混乱する・不安になる要素を抜いていくということ。
たくさんのことを一変にやらないほうがいいと考えます。
要素が多いと、フィードバックの評価がしにくいからです。
特に、混乱する原因を取り除くのは、本当に大事でして。
布などを書けてしまえば、「見えなくなります」ので、パーテーションで区切れない人はおすすめです。
なぜ、これを書いているかと言いますと、当時も今も私ができていないからです。
こうしておけばよかった・・・というのを今になって思っていることを
まだ間に合いそうな方がいらしたら知ってほしいと思って、伝えているだけです。
あとになって、今ごろ「あ、これはもう習慣化してしまっている。かなり修正が厳しい」というのが、我が子に散見されるからです。
それは、我が子ができないのは仕方ないんです。私がうまくやってこれなかった結果なので。
だから、そめて他の人にはそうならないように今、お伝えしています。
まだまだ間に合うからですね。
’(小学校中学年くらいはもう厳しいと思います)
まあ、勉強しないっていう習慣なんですけどね。(苦笑)
視覚支援というのは、私の理解ですが、やる気を出す支援とは別だと思います。
ですから、誤解されている方も多いかもしれませんが、「視覚支援」したから必ずやってくれるようになるわけではございません。
「やる・やらない」はまた別の支援が必要だと思います。
動機付けや、モチベーションの支援ですね。
これはこれで、また自閉症の興味のところでうまくやっていくのです。
人から(親から)褒められるということが、幼少期の自閉症のおいては効果的ではないことがあります。
子どもの中で「その言葉」がどのような未来を与えてくれるのか?(=こんなことができるよ)に、つながってなければ何の意味もございません。
ですから、褒められたところで「おもちゃもらえるわけでもない、言葉だけ、意味ない」となってしまうと
続かないことがあります。
ですので、これも頭の中でやらずに「効果あり・なし」の判断などをするために
紙になど書いて、チェックしていくとよろしいかと思います。
私は面倒なので、このへんは勘でやってしまいます。
そもそも、私は本を読んでも頭に入りませんので、自閉症の勉強をほぼできていません。
本は買うんですけど、1~2ページ読んで、あとはパラパラするだけ。(5分~10分です)
英語の辞書を読まないですよね?
それと同じです。
ですから、この記事は、直感で書いています。
なので、間違っている可能性もあります。
(え・・?)
まあ、間違いはするけど、私は自分の直感を信頼はしているので、9割くらいはあっているんじゃないかな~?と思っています。
私の記事を信じるか・信じないか?は、これまた、あなたの直感にかかっていますけどね(笑)