自閉症の接し方

【自閉症?褒めるところないって人に朗報!】長所を見つける方法を解説します【対処法】

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最近、褒める育児がよいというのは育児の世界でも定説になってきました。

ですがこのような悩みはありませんでしょうか?

 

悩む人
「自閉症のわが子に褒めるところ・長所が見つからない・・・。」

 

保健センターにいっても、療育機関にいっても出てくる言葉は「お母さん、お子さんを褒めてあげてください」という言葉です。

でも、実際

 

ぴょん
「うちの子の行動のどこを褒めたらいいの?」

と思います。

 

あまりにも「周囲に褒めなきゃだめだよ」と言われても、育てている方は困ってしまいますよね。

今回の記事はそのような方の悩みに応えます。

 

【自閉症】の子供の長所を見つける方法

してほしくないことを「しないでいる時=全部褒める。」

長所や褒める点というのは、何も「できているところ」でだけではありません。

「しないでいること」も立派な「できていること」です。

例えば、ものすごくひろーーく視野を広げてみましょう。

 

「していないこと」の中にも愛情や感謝できることが隠されていたりします。

ぴょん
結婚相手に「してほしくないこと」を考えてみてください。
  • ギャンブルしない
  • 借金しない
  • 浮気しない
  • お酒に飲まれない
  • 仕事をさぼらない
一般的には、結婚相手にこのようなことを「してほしくない」はずです。
すると「借金・ギャンブル・浮気・働かない」をしないだけでも結婚相手の長所になるのです。

うちの主人は、絶対に浮気をしないところが素敵なの!!

どうでしょうか?

「できること・してくれること」ではなくて、「しないこと(して欲しくないことをしない)」も立派な長所になるのです。

 

それには、まず①「親のしてほしくない」という行動をお母さんが知って(理解して)いなければなりません。

そして②。

 

「してほしくないこと=しないのが当たり前じゃん!」と思わないことが大切です。

 

疑問に思う人
ギャンブル?浮気?借金?働かない?そんなの当たり前じゃん。

褒めたりするほどのこと?長所でもなんでもないじゃん。

このような女性は、「相手のいいところ」(勤勉さ・真面目さ・誠実さ)などを当たり前に思いすぎて結婚相手に感謝の心やさえも持つことはできないでしょう。

 

そして、そのような女性はして欲しくないことをしないでくれることが当たり前になってしまいます。

感謝の念を持つことすら忘れて、「うちの主人はこれをしてくれない」「あれもしてくれない」と言うのです。

 

「してほしくないことをしない」というのも立派な長所なのです。

 

応用行動分析などを学んだ方はわかると思いますが、代替行動分化強化という手法は、「望ましくない行動が出現していないときに褒める」ことをします。

 

望ましくない(=してほしくないこと)を子どもがしていないときに、笑顔で「ひとりで遊べていて偉いね(癇癪が起きてないね)」「廊下を歩けているね!!(走ってないね)」と褒めるのが、自閉症の育児の基本です。

「してほしくないこと」ってどんなこと?

子供ができること=長所という思考回路では子どもの長所を伸ばすことはできません。

 

できることだけに注意がむいてしまうからです。

 

できていないことを「よいことだ」という視点で見る必要があります。

その為には「してほしくないこと」を親自身がよく理解している必要があります。

 

現状で自閉症の子どもが「してほしくないことを少しでもしていない時」にまず褒めることから始めましょう。

 

ぴょん
「(万歩計を見せて)こんなに歩いたんだね。(今日は寝そべっていないのね!)

 

ちょっと伝わりにくいかもしれません。

 

歩いている子供を褒めるという発想があまりないかもしれません。

ですが、「寝そべってしまう子供」の問題行動を減らしたいのであれば「寝そべっていないときに親から褒められた」ので嬉しいという経験をしなければなりません。

 

さらに、本来は「親から褒められた経験」が子供にとって強化子となっていなければなりません。

 

自閉症では、言葉で褒められるということに価値を見出さない子どもも多いです。

その場合のコツは別記事にまとめています。

【自閉症を褒めても喜ばない?!】言葉よりもモノや目に見える褒め方が必要です

強化子とは、子どもの行動が増えるようなもののことです。

 

簡単にいうと子供自身が「褒められて嬉しい」と思わないと、褒めても子どもの行動を変えることはできないということです。

強化子については下の方に書いてあります。

本来、子供の長所とは「活用できる力」

子供の長所とは「今・子どもが持っている活用できる力」と言い換えることができます。

 

・「注意力が足らない」(できない)→「いろいろなモノに興味が持てる」(できる)

・「パニックになる」(変化に対応できない)→「いつもと同じことをするのが得意」(できる)

 

 

ぴょん
「しない」の裏には「〇〇できる力」が隠されてたりするんですね

 

「できる」「できない」というどっちかだけの考え方がいい!というのは偏ってしまうのです。

 

「できなくていいじゃん!」でも「できてるからいいね!」でもありません。

 

一見、できていないように見えることの中から「本人のレベルで到達点を探して認めてあげる」ためには、「できる。しない」ことの中に長所を見出すという、視点が必要です。

自閉症の子どもが喜ぶ強化子ってどんなことがあるの?

子供の強化子(好み)は何?

親が子供の褒められる部分を見つけたとします。

ですが、それを子供自身が嬉しく感じたり、面白く感じないとなりません。

なぜならば、人は理由がなければ行動を続けないからです。

強化子の種類は以下です。

  • 食べ物 ⇒好きなお菓子やジュースなど
  • 感覚  ⇒くすぐり、抱っこ、音楽、綺麗な映像 など
  • 具体物 ⇒子供が手にいれたい物。おもちゃ、メダル、賞状など
  • 活動  ⇒子供がしてる頻度の高い行動
    「好きな人と話す・遊ぶ」「ゲームや遊び」「好きな場所に
    出かける」など
  • 名誉  ⇒先生に褒められる、学校で表彰される、リーダー、高作品の提示
  • 社会的強化子 ⇒言葉による称賛や、笑顔、褒められること
  • 般性強化子 ⇒価値あるものと引き換えられるクーポンなど
  • 自己価値強化子 ⇒本人の中で価値を感じられること
    (ボランティア・奉仕活動など)
あなたのお子さんは、どんな種類の強化子で褒める必要があるでしょうか?

 

 

自閉症の子供も「褒められる=いいことが起きる」と経験して学べば、褒められるような行動をとれるように変わることだってあるのです。

自閉症の子供は「社会的強化子」があまり効果的でないことがあります。

 

ですから、「モノや活動」で褒めると効果的です。

まとめ

自閉症の子供を育てている母親は、褒める(できる)どころか、怒らない(しない)ようにするのも難しいですよね。

「怒らないようにしている」のだって私は頑張って「しないわけだから」。

そこを「今日は頑張ってるね」ってだれか認めて褒めてくれたら。

 

きっとあなたの怒鳴り声だって、誰かを喜ばせる声に変わると思いませんか?

 

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  • この記事を書いた人

ぴょん

はじめまして。ぴょんです。 中2自閉症男の子の母親。 支援や療育の記事だけを別のブログに引っ越しました。 サイトはこちら 発達障害の療育の勉強をしながら、自閉症の親として成長していく体験レビュー型ブログを目指しています。 そのほか、自閉症やADHDの子育てで気づいたことの情報発信もしています。 よろしくお願いします。

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