高機能自閉症の中2男子の母です。
「どうせ躾のない母親だと思われてんだろうな・・・」
「変な言葉を叫んでて恥ずかしい」
このような悩みは自閉症の親ならば、個人差はあれど誰しも湧き上がる自然な感情だと思います。
息子は、ADHDも併発していますから、幼稚園の頃はとにかくスーパーや病院で走り回ったり大変でした。
今回は、私自身の体験から独自に編み出した「周りの目線が気にならない方法」をお伝えします。
周りの目線に苦しんでいる方の助けになれば嬉しいです。
それではいきましょう!!
自閉症の息子を外に連れていったときの様子
多動がひどくて目を離すと店内が荒らされる
(イメージはこんな感じ。)
息子は奇声を発すというよりも、行動面が激しくて多動がすごかったです。
コンビニのレジ前のライターはばらまく。
私が出したお会計のお金や小銭もわしづかみにして、床に投げつけて笑うんです。
常に店内を走り回って、商品をばらまき、人に通せんぼをして、病院では調剤室に入りたがり、診察室のベッドでピョンピョンして、診察室の椅子ではくるくる回って遊んで笑う。
幼稚園児でしたが、まだ私のほうが力があったので、抱っこするか手がもげるかもしれないけど、腕をつかんでいなければならないそんな子でした。
小学生なのに、雨の日に長靴を脱いで持って走り回る。
(足の裏、痛くないのかな?)
これは、店内じゃないから気持ち的には全然らくでした。
6年生のお兄さんとか優しいし。
安全に気をつければいいだけですからね。
うちの子障害児だって叫びたい(スラムダンク風に。)
外はまだいい。
問題なのは、人がいる場所です。
私は恥ずかしいというよりも、お店の人に申し訳ないなって思っていました。
商品などを手に取って、床にばらまくからです。
私は辛くなると漫画みたいに泣きながらその場から逃げるという癖があるのですが、
(実際、あまりそんな人はいない。)
忍び難きを忍び耐えつつ、息子が荒らした現場を直していました。
それでも、限界になったとき言いたくなった言葉があります。
あるんですー----!!!!!」
と4万回くらいは叫ぼうかと思ったっていうね。
防衛ですね、自己防衛。
「自分は悪くないんです!!」「私のしつけのせいじゃないんです!!」って言い訳したいわけ。
言い訳したくもなりますよ。
だって、発達障害の症状は躾のせいじゃないんだから。
自閉症の育児で回りの目が気になる対策法【あくまで独自方法です】
周りの目が気になるのは周りの目を気にする余裕があるからです
実は、周りの目が気になるというのは、「その対象に没頭していない」というのがあります。
例えば、火事になって逃げるときを考えてください。
とか言っている人はいないと思います。
つまり、どんな格好だろうが、無我夢中で逃げるために周りなんて気にしていないという状態になると思うんですね。
例えば、
- 「起業しようと思ったけど人に反対されて恥ずかしいからやめた」
- 「スカートはいてメイクして女の子らしい恰好をしようとしたけど周りの目が気になってやめた」
というのは、自分の気持ちよりも周りの目で生きているんです。
ほんとうは「起業もスカートも人から笑われてやめるってことは」(気にするということは)
しょせん、その程度の気持ちだってことです。
要するに、対象への必死さ・のめりこみ感が足りないんです。
キャバクラの女性は「世間体が恥ずかしいから」なんて言っていません。
なぜだかわかりますか?
指名とって生きるために必死だからです。
「人から見下されるから」とか言っていたら生きていけません。
生きるために、「周りの目」っていりますか?
周りから嫌われたり、軽蔑されたり、だめな母親だと思われたら死ぬんですか?
死にませんよね。
周りの目って、そんなにあなたが思っているほど影響力はありません。
言い換えると周りを気にする人というのは余裕があるってことなのですね。
だって、本当に大事なのは子どもの問題行動を解決することじゃないですか。
他人の気持ちまで考えている余裕ってないです。
周りの人にどう思われているんだろう?って(当時の)私、余裕ありすぎです。(笑)
つまり、自閉症の育児に必死にのめりこんだ瞬間。
周りの目は気にならなくなるのです。
つまり、自閉症の育児で周りの目を気にしなくなる方法はですね、
そんなこと考えるほど余裕ないねん。
こうです。
これでいいんです。
ちなみに、これは「周りの目]を気にしない方法です。
周りの目とは「目に見えないけど投げかけてくる視線や気配、想い」など精神的なものです。
間違っても物理的な面で「周りなんてどうでもいい」と思わないようにしてください。
しょうがないでしょ?
物理的に周りを気にしなくなるということは、「お店の商品をばらまかれても親が直さない」「子どものとった物理的な行動の責任をとらない」ことです。
これでは、「周りの目が気にならない」のではなくて、「ただのモンペ」です。
子どものとった行動の責任は、親としてきちんととるような姿勢で臨みましょう。
(例:商品の損害は賠償する)
(例:迷惑をかけたら謝る)
迷惑だといってくる輩がいたら。
しっかりと感情を入れずに社会人・大人として良識ある対応しましょう。
周りの人の気持ちが私たちに影響を与えることはありません。
よく考えてみてください。
人から「マイナスイメージ」を持たれたら、自分の「お金が減っていく」とかだったらすごい影響なので、いやです。(笑)
自分以外の、他人の目なんてなー---んの力もないんです。
あるなら、周りの目に力を与えてしまう自分がいるだけ。
自分が「息子のことをわかってあげているもんね」と思えたら、他の人に「障害児なんです」なんてわかってもらえなくたっていいでしょ?
私は、この考え方に至ってからは周りの目は気にならなくなりました。
まとめ
どうしても私の経験談なので、人によって解決にならないかもしれません。
ですが、本当に周りの目にあなたを操ったりする力はないって伝えたかったんです。
ですから、気にしないでいいんですよ。