ADHD

ADHDの子どもってどんな感じなの?【詳しく解説します】

2020年7月17日

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こんにちは、ADHDの特性が強い⁺自閉症診断された男の子を育てている

ぴょんたろうです。

 

このような悩みはありませんか?

 

ADHDの子どもに見られるのは3つの行動特性です

ADHDの子供は「不注意・多動性・衝動性」が年齢相応ではない

 

年齢にふさわしくない「不注意・多動・衝動性」
 

 です。

 
*お子さんがADHDの行動特性にどれくらいあてはまっているのか?
診断を受ける際の目安を知りたい方はこちらの記事をどうぞ。👇
 
 
 
 
これらは自閉症ではない「定型発達の幼児期の子ども」にもしばしばみられます。

 

小さい幼児期の子どものうちは、注意力が散漫だったり走りまわったり衝動的な行動があったりするのは普通のことです。

 

AD/HD(注意欠陥/多動性障害)とは、Attention-deficit/HyperactivityDisorderの略語です。
この診断名はDSM-IVで用いられているものですが、多動性障害(ICD-10)や、多動症候群(慣用診断名)もほぼ同じ意味です。
(高機能自閉症アスペルガー症候群入門、中央法規、内山登紀夫、水野薫、吉田友子著、P36より引用)
 
自閉症とAD/HD(注意欠陥多動性障害)は併発することがあります。
 
 
 
ですが、AD/HDの単発では、「自閉症の三つ組み」はないので社会性には問題がないことが多いようです。
 
 
 
ですが、AD/HDの幼児期には、子供の衝動性や落ち着きのなさは、お母さんの家事の手間や、目が離せないなど精神的にとても大きな負担につながってしまいます。
 
 

ADHDの子どもってどんな感じなの?

ADHDの子供の症状とは?

 

ADHDの子供には以下のようなトラブルとあって表れます。
 
 
 
・「ちょっと目を離すとどこかへ消えてしまう
・「待てない
・「幼稚園で椅子に座っていられない(走り回る)
・「おしゃべりの途中で割り込んでくる(しゃべらずにいられない)
・「おもちゃで遊んだり、課題をしているとき集中力が続かない
・「順番を守ることができない
・「お友達を叩いたり・突き飛ばす
・「思い通りにならないと怒りだす
 
 
 
これらは「AD/HD」の特徴です。
 

うちの子供もがっつりADHDの子どもでした【体験談】

 

✅とにかく走り回る、1分でもじっとしていられない
✅コンビニの会計の時にトレイのお金を投げつけたり、ライターを床にまこうとする
✅コンビニのバックヤードに入ろうとする
✅ママが支度するまで待てないので、勝手に脱走。
✅奇声をあげながら調味料をまき散らして遊ぶ。水をまいて遊ぶ。
洗濯物を引っ張り出 して洗面台に投げ入れて遊ぶ

✅ソファではねる、高いところからジャンプする・家具にのぼって立つ。
✅外に出られない。手をつないで歩けない(振りほどくので)走って他所の家の敷地に
入ろうとする、制止するとパニックになる、怒る
✅幼稚園の授業参観ではずっと走ってて、母へのプレゼントも投げつけていた。
✅笑いながらすごい速さで走って自動ドアをがたがた、スーパーでも服やお菓子
投げつけ、カートを勢いをつけて手を放してミニカーのようにすべらせる

✅走っていたかと思うと、道路やお店でねそべって動かなくなる
指示や注意はまったく入らない。
✅お絵かきのこだわり。うまくできないとかんしゃく
✅幼稚園のバスから降りると、走りながらバッグと水筒と帽子とかブレザーを
  その辺に脱いでいく。
✅テーブルにのって、ジャンプしながら電気のひもを引っ張って点けたり
 消したりすることを繰り返す

 
 
こんな感じの子供です。
 
だいたいどんな感じか想像できましたでしょうか?(苦笑)
(´Д⊂ヽ
 
 
 
 

 

具体的にADHDの子供ってどんな風な行動が出るの?

注意を向け続けることの困難さ【不注意】

 

AD/HDの子供は、注意力をコントロールすることが苦手です。

 

一つのことに集中しつづける時間がとても短いのです。

そしてすぐに気が散ってしまいます。

これが不注意となって表面化します。

 

なぜ不注意になるかというと、外の世界のたくさんの刺激を一度にぜんぶ拾ってしまうからです。

「静かにしなくてはいけない」「しゃべってはいけない」とAD/HDの子供はわかっていることが多いです。

 

わかっていても、あちこちに注意がむいてしまう(注意散漫・不注意)のは定型発達の子どもよりも多くの情報を受け取ってしまうからです。

 

外の風景や耳に聞こえてくる音すべてに気が散ってしまう

 

 

なぜADHDの子供は「外での刺激」あふれている情報をすべて受け取ってしまうのでしょうか?

 

実は私たちは、「目でみたもの・耳に入ってくる音」はすべて認識しているわけではありません。

冷蔵庫や、モーターの音、時計のチクタクという音。

 

思い出してみてください。

いつもは、意識しなければ聞こえていない音(認識していない音)だと思います。

 

音だけではありません。

毎日、何度も見ているはずのスマートフォンの絵を書こうとして、正しく書くことができる人は少ないですよね。

部屋の時計の絵にせよ、スマートフォンにせよ、人は何度も目にしているのに正しく書くことは難しいのです。

 

なぜかというと、私たちの脳は「必要なものだけをピックアップして、あとはフィルタリングしてくれる機能が備わっているからです。

 

ADHDの子供は選択的注意機能がうまく働かない

その機能(フィルタリング機能)がADHDの子供にはうまく機能しないのです。

 

もし、通常でたくさんの情報を認識していたら、私たちの頭の中は「情報でぐっちゃぐちゃ」になってしまうからです。

 

AD/HD(あるいは自閉症の子供でも)このフィルターをかけたり情報をカテゴライズ(まとめる)ことが苦手です。

 

重要なものだけをピックアップしてフィルタリングしてくれる機能を選択的注意といいます。

 

 

選択的注意の機能が弱いために、AD/HDの子供は「必要なものだけに注意を向けて集中できずにたくさんの情報で頭の中がいっぱいになる」のです。

それがすぐに気が散ってしまう・集中ができない症状となってあらわれてくるのです。

 

情報をたくさん受け取って処理しなければならないということなのです。

 

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ADHDでは最後までやりとげられないことが多い(注意転導)

 

すぐに気が散ってしまうということは、たくさんの情報であふれてしまって頭の中に入ってくる情報をうまく処理できないということをお話しました。

 

大事な情報だけに注意をむけられず、たくさんの情報がすべて頭の中に入ってきてしまうと、どのような症状となって表れてくるのでしょうか。

あふれかえっている一つ一つの刺激に対して、っちこちに注意力が目移りしてしまうような状態になります。

 

これを「注意力の転導性」といいます。

 

例えば

✅「着替えの途中でおもちゃが目に入るとおもちゃで遊んでしまう」
  (着替えをやりとげられない)
✅「他の事に気をとられて今していることを忘れる」
  (現在していることが終わっていないのに違うことをし始める)

✅飽きる 
✅集中力が短い

 

これらが注意転導の代表的な症状の出方です。

 

注意転導がやり遂げられないことにつながったり、目移りしてしまうことにつながります。

 

注意が転導してしまうと子供の日常生活では以下のような行動がみられたりします。👇

スーパー・外などでは興味のあるものに走っていく
次から次へとおもちゃを出すのにすぐに飽きてしまう
園などで列を作っていても脱走、教室から脱走

 

 

筆者の子供は高機能自閉症とAD/HDの併発ですので、幼少期は目が離せなくていつも追いかけっこになっていました。

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興味のあることには何時間でも集中できる

AD/HDの子供は注意力のコントロールが苦手です。

 

ですが、興味のあるものには何時間でも集中し続ける(注意力を向け続ける)ことができる場合があります。

 

食べたり飲んだりすることも忘れて熱中することもあります。

注意力の切り替え力が低いことが、反対に集中しつづけるという長所になった場合です。

 

集中できる=切り替えが苦手だ

 

ところが集中しすぎてしまうということは、切り替えが苦手だということにもつながてしまうこともあります。

お母さんは興味のあることから引き離すのに大変なエネルギーを使います。

 

「お出かけいくよ」「もう公園からおうちに帰るよ」などの時も、AD/HDの子供が夢中になって遊んでる場合、子供の気持ちを切り替えることはとて難しいのです。

 

対人面での衝動性は「割り込み」という形で出ます

 

さらに本人の興味のあることへの切り替えの苦手さが、対人関係の場面では、一方的な関わり方になってしまうこともあります。

 

相手が興味のないことを一方的に何時間も話す
✅お友達が話しているのに割り込む
✅先生にさされてないのに勝手に自分の意見を叫びだす
✅列にわりこむ、順番を守らない

 

解決策は?

興味のあることへの集中力の高さはうまく引き出してあげて、お友達関係や生活に支障が出ないように、ルールを教えるなどかかわり方のソーシャルスキルを教えていく必要があります。
⇒後日、「ADHDへの子供への接し方は?」という記事で一括で詳しく作成します。
しばらくお待ちください。

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ADHDの症状【衝動性の高さ】はどんな風に表れるの?

すぐに怒ってしまう・手が出る

AD/HDの子供は自分の思い通りにならないと、感情的になりやすくイライラしたり興奮しやすいです。

これは衝動性が高いために、自分の感情をコントロールする力が弱いためです。

 

例えば以下ようにあらわれます。

✅ゲームに負けそうになると、途中で怒ってゲームを投げ出す
勝ち負けにこだわる・1番にこだわる
✅お友達の使っているものを使いたいとき、「かして」などの言葉よりも
  先に「行動」で  出てしまう(おもちゃを奪い取る・叩くなど)
 
 
性格だから「注意しても治らない・仕方ない」とあきらめてしまうのは、本人も周りの人も大変です。
 

解決策は?

 

アンガーマネジメントや認知行動療法を活かすなど、感情のコントロールを調節するスキルを学ぶことで、怒りに気づき客観的に感情を把握できるような練習をする必要があります。
⇒後日、「ADHDへの子供への接し方は?」という記事で一括で詳しく作成します。
しばらくお待ちください。

ADHDの症状には聞くことの苦手さがある

聞くことが苦手って?

ざわざわしていると聞き取れないことも・・・)

 

AD/HDでは、「選択的注意」が弱いために重要な言葉をピックアップすることが苦手だと書きました。

すると「話を聞くことが苦手」という症状となって表れてきます。

 

なぜかというと、選択的注意が弱いと一つの音に注意を向けることが難しいからです。

 

生理学における注意とは脳が多数の情報の中から認知すべき情報を選択する機能である
(Wikipediaより引用)

 

園や学校が少しでもざわざわしているとAD/HDの子供は、一つの会話に集中する(注意を選択的にむける)ことができません。

さらに、聞いた音を頭の中で理解するためには短期記憶を使います。

 

短期記憶とは聞いた音を一時的に覚えておく脳の機能です。

短期記憶を発展させた作動記憶(ワーキングメモリ)という概念が提唱されている。ワーキングメモリは短期的な情報の保存だけでなく、認知的な情報処理も含めた概念である。
容量には個人差があり、その容量の差がある課題での個人のパフォーマンスに影響を与えているといわれている。
(Wikipediaより引用)

 

AD/HDの子供は、前述した「集中できない」ことと「短期記憶が弱い」ために、人の話をうまく聞き取って理解することが難しいことがあるのです。

 

聞き取りの弱さは以下のような症状として現れます。👇

親や先生の言った指示を聞きもらしてしまう
親や先生の言った指示を聞きもらしてしまう
忘れものや失くしものをする
言われたことをすぐに忘れてしまう
 
 

解決策は?

この「聞き取りの弱さ」は、絵などを使ってAD/HDの子供はが覚えておけるようにしたり、メモを残すなど「目に見える形」で対応していく必要があります。
 
⇒後日、「ADHDへの子供への接し方は?」という記事で一括で詳しく作成します。
しばらくお待ちください。

ADHDの子供は多動がある

動いているほうが気持ちが落ち着く?

筆者の息子は、高機能自閉症とAD/HDなのですが、幼稚園では椅子に座ることができませんでした。

常に走り回っていました。

 

AD/HDでは、神経伝達に何らかの機能障害があるといわれています。
(参考書籍:AD/HD・LDがある子どもを育てる本、講談社、月森久江監修)
 
 

ドーパミンは簡単にいうと「やる気や活力」を生む神経伝達物質です。

 

ドーパミンが不足しているからこそ、自分で動きまくって「自家発電」してテンションをあげてやる気をあげているのかもしれません。(注意:あくまでもこれは筆者のいち意見です)

 

そう思ってわが子を見ていると

ぴょん太郎
ぴょん太郎

「ああ・・・。また自家発電しなきゃ落ち着かないのだな。エンジンをふかしているのだなあ。」

と多動に対しても、少し気楽に思ったりできました。

ADHDの子どもってどんな感じなの?まとめ

・ADHDの子どもの特徴は「多動・不注意・衝動性」の3つ
・ADHD情報のフィルタリング機能が弱い(選択的注意)
・ADHDでは注意力が転導しやすい
・注意転導のために最後までやりとげられないことがある

 

ADHDの子供は幼少期はとても大変ですよね。
 
 
ですが、大人になっても多動のままというのは少ないといわれています。
 
筆者の息子も走り回ったりはなくなりました。
 
ですが、大人になっても不注意や短期記憶の弱さのために忘れっぽかったり自己管理のところでつまずく場合は生きにくいことがあります。
 
 
ですが、ADHDにはとても長所がたくさんあります。
お子さんの良いところを伸ばしてあげてくださいね。
 
 
 
 
最後まで読んでくださりありがとうございます。
 
 

  

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  • この記事を書いた人

ぴょん

はじめまして。ぴょんです。 中2自閉症男の子の母親。 支援や療育の記事だけを別のブログに引っ越しました。 サイトはこちら 発達障害の療育の勉強をしながら、自閉症の親として成長していく体験レビュー型ブログを目指しています。 そのほか、自閉症やADHDの子育てで気づいたことの情報発信もしています。 よろしくお願いします。

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