自閉症の育児で、酷だと思うことがあります。
それは生まれながらに「子育てを失敗してしまった子ども・・・が呈する症状みたいなものを持ってる」ってことです。
誤解されそうなので、前置きするのですが
「自閉症の脳が失敗作」といっているのではないです。
単なる症状としていっています。
虐待をして育ててきたり
精神疾患になったときの「脳の症状」によって起きる問題行動。
同じ思考をすでに、生まれながらに持っている。
まあ、先天的な脳機能障害ですし。
つまり何がいいたいかっていうと、「普通は虐待や不適切な子育てをしなければ出てこないであろう考え方・思考」を自閉症の子はすでに持っているということ。
あ、でもこれは「外側からは同じ見える」だけっていうだけ。
安心してくださいね。
きちんと「脳に合わせた支援」をすることで、その問題行動はなくなっていったりします。
そもそも「愛情不足の子」とは、癇癪やパニックを起こす動機が違うと思いますし。
(そのへんは自閉症の専門家に分析してもらってください、素人で自閉症の特性を熟知して仮説を立てるのは難しすぎます)
だから、自閉症に詳しくない他人や知らない人が「躾が悪い」から荒れているというのは仕方ないんです。
そこで「私のしつけが悪いんじゃないのに!!」「私の躾が悪いと思われてしまう!!」って悩むのがすでにムダです。
だって、外からは同じに見えるんだから。
つまり、親としては「愛を注いでいるのに」
虐待されて、癇癪や問題行動を起こすような子どもと同じような症状を呈している。
だから、この部分を理解していないと親は自分の子育てを責める。
「自分はあの親なんかよりも、ちゃんとしてるのに?ネグレクトしてない、放置もしてない、怒ってもない、虐待もしてない!!」
なのになんで?
なんでうちの子は、そういう子より荒れているの?ってなる。
でも、そういう子なんですね。
つまり「躾でそうなっている」のではないってこと。
努力を超えているのだから、その部分で親が努力してもムダなんですね。
生まれながらに「精神疾患の患者」の共通のパターンの思考や考えかたになっていたりする。
(こともある・ように見える)
そういうところが、親の努力を意味のないものにしている。
親の頑張りで「この子をどうにかしよう」とすることをあきらめるのです。
だって、虐待や不適切な育児をしてなくても「被虐待児」みたいに
ぎゃあぎゃあ泣きわめいて、試し行動もして、反応性愛着障害みたいになってる(笑)
親が子育てをする前から。
子育てを失敗してしまったときの症状を兼ね備えている。(ようにみえることもある。)
私がいいたいのは、つまり「親のせいではない」ってこと。
だから、「私が悪いのではない!!」と証明しようとすることは意味をなさない。
生まれながらに「精神疾患を持っている子」と思えばいい。
そうすれば、不可能なことを子や自分に課せよう、しようと頑張らずに済む。
不可能なことを頑張るとは、「三角形を〇にする」ようなもの。
その自閉症の子は、「子育てに失敗したような脳と同じような行動をとる脳なのだ」と。
受け入れればいいのです。
ですから、二次障害にならないよう育てようと頑張らなくていいと思います。
生まれながらに「失敗した時と同じ脳が呈する症状」に、もうなっているので。(笑)
私だって、自分のこと、脳のどっかで機能障害あるんだろうな~って思っています。
でも、それを失敗だと思っていません。
扁桃体が過敏になりやすかったり、前頭葉のどっかの機能が低いかもしれない、
でも、それを「失敗」だとすら思っていません。
ですから、ムダな努力はしません。
つまり「不安になりやすい脳と共に生きていく」ということ。
不安にならないような脳になりたい!!というよりは、不安になりやすい脳だから、不安に対する対処法を
めちゃくちゃ勉強してきた感じです。
まだまだ、課題はたくさんある。
ですから、皆さんも「子育て失敗するなんてことはないのです。」
だって、すでに子育て失敗したときの脳と同じなのですから。
(繰り返しますが、自閉症の脳は失敗ではないですよ)
失敗しているんだから、失敗しようがないでしょう?(笑)
だから、どんどんチャレンジすればいいと思います。