このような悩みに応えます。
私はブロガーなので検索キーワードを調べています。
その中で時々みかけるのが「療育 意味ない」というキーワードです。
今回は私の独断と偏見の持論を述べます。
今日は、いわゆる療育によってどんな効果があるの?という科学的な一般論ではありません。
それは、ご自身でお好きなスタンスの自閉症の本をお読みになっていただければ私よりも詳しい先生たちが解説してくださっています。
結論、療育の意味って子どもにたどり着く未来の道を示すことと
今回は私の独断と偏見の持論を述べます。
自閉症の視覚支援の意味とは?
自閉症の視覚支援の意味は「未来の道を創る」ってことです。
支援をすることで「自閉症の子どもが将来これからできることの先取りができる」という感じ。
人は想像した未来にしかたどり着けない
なぜ、視覚支援が自閉症の子どもの未来の先取りになるかといいますと。
人は想像した未来にしかいけないからですね。
まず大前提としまして、自閉症では「想像力の障害」がありますよ、と。
つまりちょっとの情報や知識から、「起きてもいない未来のことを頭の中で思い描けない」ですよ~ということです。
私たちは常に「想像力によって未来の自分の行動のイメージ」を無意識につくりあげています。
いま、お金持ちになっている人は人生のどこかでお金持ちになる想像をしてるはずです。
ブログを書いている現在の私は、数年前の過去に「ブログを書いている自分」を想像したから今があるわけです。
いま夕食でアジフライを食べている人は、気づいたらアジフライ作っていたのでしょうか?
いまに至るまでの過去(昼間)に「今日の夕食はアジフライにしようっと」とちらっとでも想像して決めたからです。
想像できないと未来の選択肢が見えない
想像したあとは「決める」こと
想像力の障害があると、もっとも大切な「未来を決める」ということが難しいのではないかと思われます。
自閉症の視覚支援は「見通し」や身の回りの情報を整理するために、伝えていると考えています。
でも、これは思考で考えている視覚支援の意味です。
今日は、持論ですので感じたことを述べています。
やっぱり、自閉症の支援は「想像した未来に連れて行ってあげれる」ってことだと思います。
目的地にたどりつきたいと思っても、路線図がなかったらたどり着けません。
その路線図が支援のイメージです。
あと、どんな駅名があるのか?も知らなければなりませんね。
これは目的地になります。
療育って効果が見えにくいと思うかもしれませんが、ちゃんとやると自閉症の子どもってちゃんと覚えてくれます。
(今日はちょっと睡眠不足なので表現が適当です。ご了承ください)
自閉症の子どもに朝、歯磨きをする行動を支援したら・・・
自閉症では、一度みについたルーティンを変えるのって難しいと思います。
私の息子は、不登校のときのルーティンが固定かされてしまって「歯磨き」がどうしてもできませんでした。
すでに順番が固定化されているからです。
私は、はじめ、息子が朝ごはんを食べた後、トイレの行動と一緒に「歯磨きのスケジュール」を入れようとしました。
しかし、どうしてもうまくいきません。
その前後のルーティンの行動連鎖が途切れてしまうのです。
最初か最後に入れるしかないと考えて、一番最初に歯磨きを入れることにしました。
前提知識として
これは、ただの「言語の説明」なので、この説明を理解したとしても行動が変わるとは思っていません。
私は、息子が布団の中でまだ寝ぼけているときに手に「歯ブラシをそっと持たせました。」
寝ている状態なので、布団に歯ブラシを落とすこともありました。
しかし、そっと持たせ続けて、起きたときに「歯磨きしようね」と言い続けました。
すると、布団から出て一番はじめにする行動が歯磨きになって、そのあとの行動は崩れずに済みました。
その後、すごいなと思ったのは、土日の休みの日も「食べる前には歯磨きしましょうね」と自分で言いながら、歯磨きに行くようになったのです。
むしろ、私が土日に歯ブラシを持たせてないまま「朝食を食べるように促す」と、「まだ歯磨きしてない。しないと。」というようになったのです。
朝ごはんの前には「葉を磨く」ということが習慣化されると、親がいわなくてもちゃんとしてくれるようです。
療育をすると親の成功体験も積みあがります
朝、起きた口にばいきんがいるというのは事実ですよね。
そして、それは情報や知識です。
これは知っているから想像できるのですが、知らない場合は情報や知識を絵で見せてあげるといいと思います。
お風呂の除菌グッズを売るCMは見えないカビとか拡大されて出てきますよね。
あんな感じで想像させるといいと思います。
強力な嫌子になってしまうので、画像はやりすぎ注意ですけど・・・。
手をなめてしまうとか、そういう癖のある子どもだったら、手のばい菌の絵をみせるだけでやめてくれる可能性はあります。
しかし、人は別に「知ったから」といってすぐに行動が変わるわけではないのです。
ですから「決めることをサポート」する必要があります。
やってみるとわかるのですが今回の歯磨きの場合は
人は「(意志関係なく)何かを持たされたら、その道具でいつも無意識にしている行動をしてしまう」のです。
だから、朝の寝ぼけているときでも、息子は手に歯ブラシを持っていれば口に持っていくという行動が促されるのです。
そして、口の中に歯磨きの泡があれば、洗面台にすすぎにいくのです。
条件反射っぽいですね。
最初は自分の意志で歯磨きすると息子はなに1つ決めていることをしていないのですが、「学校がない日」に自分で決めて「朝食の前に歯磨きができて」います。
行動の習慣化と一緒に「寝起きの口のばい菌の話」も前提知識もいれてあるので、本人の中で勝手に意味づけが進んでいると思われます。
私は、この支援?がうまくいったとき「朝、一生歯磨きできないのでは?と心配していましたが、できたので驚きました。
そして親がもっとうまくサポートしたら、息子もよい習慣や知識による行動もふやせるのでは?と裏付けというか一種の成功体験になりました。
子どもも「泣けばお菓子を買ってもらえる」という成功体験を積んでしまうこともありますが、親のほうも「お菓子を買えば泣くのが解決する」という成功体験を積んでしまっている場合があります。
自閉症の支援をする側の親も
というある種の「育児がうまくいかないどうしようもない閉塞感や無力感」。
ということになります。
母親の育児への自信が根こそぎ奪われるということです。
親自身が
と無意識に思ってしまうということです、自己効力感低下に近いですかね。
療育をすることによって親の成功体験になるので、自閉症の親として自己効力感が増します。
ここは肯定感ではなくて、効力感なのがポイントです。
ですから、療育って意味ないわけではなくて適切に行えば親子にとってすごい効果のあることなんですね。
親も子どもと一緒に成功体験を積もう
まとめ
なんといいましょうか。
「療育をちゃんとやらなきゃ!!」とかそういう切羽詰まった気持ちではなく。
親子で成長していけたらいいなくらいの軽い感覚で取り組むといいと思います。
重いエネルギーだと、子どもも療育が便利なものというよりも義務みたいなものになってしまいますので・・・。
親も同じですね。
育児が義務になったら追いつめられてしまいます。
(経験済みです)
育児は親子で成長していくゲームだと思うと、ちょっと楽しいですよ。
まあ、そのゲームの難易度が難しすぎるのてハードモードなのは間違いないですけど。(苦笑)