
こんにちは、ぴょんたろうです。
高機能自閉症の子どもを育てています。
筆者の子どもは、6年生です。
中学、高校と進学するにつれて、親の将来の悩みは具体的なってきますよね。
それが、「わが子が職業につけるのか?」という悩みです。
✔そもそも本当に障害があっても働けるの?
✔親としてに障害のある子どもに今のうちから就労のことで教えておくといいことってなに?
こういった疑問に答えます。
今回の記事の対象者は「発達障害をもっているけど就職したいすべての子供の親、当事者の方」です。
就労の準備のために発達障害の子の親が今すぐできること
社会で働くために必要なのは外に出て体験した経験
就労するために必要なスキルは、ざっくりとわけると2種類あります。
✅対人スキル
ここで大事なのは2番目の方です。
いくら仕事のスキルをもっていても、若いうちから身に着けておかなければならないスキルがあります。
それが「対人スキル」です。
対人スキルは1人で暮らさずに生きていくわけじゃないのですから、社会で生活する以上、基本となるものです。
✅挨拶やお礼が言えるか?
✅約束の時間を守れるか?
✅食事のマナーができるか?
✅買い物ができるか?
これらの体験は、頭で考えていてもわかっていても勝手に身につくことではありません。
それは、定型発達も発達障害があっても同じことです。
障害があるからといって、何も教えずに体験させずに大人になってしまうと、身につくものも身に着けられません。
私が子供のころ、母は、あるとき、人と接触するのをいやがる私を買いものに行かせようとした。私は店員と話をするのが怖くて、一人で材木屋に行くのが恐ろしかった。
でも、母は一歩も引かない。私は出かけ、泣きながら家に帰ってきた。それでも、ほしかった材木は手にしていた―――そして対人関係のスキルも。
その次に買い物に行くときには、それほど怖くなかったし、けっこう自信もついていた。(自閉症の脳を読み解く テンプルグランディン著、P255より引用)
自身も、高機能自閉症でありながら、コロラド州立大学教授であるテンプル・グランディンさんは著書の中でそのように述べています。
そして、本によりますと「若いうちから就労準備のチャンスがころがっていないか?」意識しながら、子供を育てること、どんどん外に出すことが大事であるとアドバイスされています。

子どもが11、12歳になるころには
就労のことを考えて可能性を模索しておくのが大事だよ。
【自信がない】発達障害の人が就労をするためにするといいこと
自閉症の人が職場で気を付けたいこと【6つ】
では、親ではなく発達障害の人が就労するにあたって、職場で気を付けておきたいことはなんでしょうか。
・人と仲良くする
・感情のコントロールを身につける
・マナーに気を付ける
・自分ではなく「自分ができること」を売り込む
・指導者からアドバイスをもらってつねに成長する意欲が大事
(参考書籍:自閉症の脳をよみほどく)
仕事では言い訳をしない
まずは、言い訳をしないことです。
発達障害の人は、興味がないことをやる意味を感じないことがあります。
ですが、仕事において「興味がなかったからやりませんでした」というのでは言い訳になってしまいます。
就労したいと考えているあなたが、まずするといいことは「言い訳をしない」と決めることです。

まずはやってみてから!
会社は組織であるということ【仲良くしよう】
人と仲良くするのも大事なことです。
就労するということは、人間関係の中で働くということ。
仕事上の不満などを、いきなりお客さんにぶつけたり同僚につめよってはいけません。
仕事というのは組織です。
まずは、仕事上の不満や悩みがあったときは、上司に相談をするということを覚えておきましょう。
それが、人と仲良くするということの1つの意味です。

仲良くするというのは、「お客さんがどうしたら
喜んでくれるのかな?」と考える意味もあるんだよ。
感情のコントロールをしよう【人前じゃなければ泣いたっていい】
あなたは、泣いてはいけないと考えてはいませんか?
実は泣くことは、ストレス対策にとてもいいことです。
イライラしたら人をなぐったり、モノを蹴っ飛ばしたりするくらいならば、泣くことを許可してもいいのだとテンプル・グランディンさんは本でアドバイスされています。

感情をコントロールできないならば、感情の種類を変えるのも手だよ。
マナーに気を付ける
社会人として、マナーに気をつけることも必須のスキルです。
高機能自閉症やアスペルガー症候群の人が、同僚や顧客の外見について失礼なことを言ったために仕事を首になった例をたくさんみてきた。
(自閉症の脳を読み解く、P260より引用)
たとえ、事実であっても人の外見の特徴を指摘するのは、社会ではマナー違反になります。
このようなことを、早いうちからたくさん知っておくことはとても大事なことです。
自分ではなく自分が「できること」を売り込む
自分という人間というよりは、「自分(あなた)が何ができるのか?」を基準にして、企業にアピールしていきましょう。
発達障害を抱えていると、面接の人間性を誤解されて落とされてしまう可能性もあります。
それだったら、自分ができる能力を直接、部門に届けたほうが成果を具体的に示すことができて、企業にとってもあなたにとっても一石二鳥なのです。

えー?
自分が何ができるのか?なんてわからないよ・・・。
だってどんな仕事があるのかもよくわからないし。
そうですよね。
とりあえず、その悩みはとっておきましょう。
メンターからアドバイスを受けるのも大事
発達障害の人が就労するにあたって、メンターからアドバイスをもらうというのもとても大事なことです。
メンターとは指導者のことです。
あなたを客観的にみて、必要なアドバイスをくれて、導いてくれるような存在の人のことです。
上司とはまた違った存在です。

そんな・・・!
客観的に僕にアドバイスしてくれる人?
そんな人、どこにいるの?
そうですよね。
その疑問も、とっておいてください。
自分の弱みと強みを知れば企業でも活躍できる
アメリカでは障害雇用が進んで業績アップにつながることも!
先ほどの就労するための6つのうちの最後の2つがあれば、あなたは会社で活躍することができます。
人は、客観視してアドバイスをもらってそれを改善していくことで、自分ができることが増えて成長するからです。
客観視してアドバイスをもらうことで、「自分のできる仕事を見つけて就労に成功した幸運な事例」をみてみましょう。
⇒高機能自閉症とアスペルガー症候群の人がソフトウェアの検査で活躍
✅薬局チェーンのウォルグリーン社
⇒2007年にサウスカロライナ州、アンダーソンに開業した
流通センターで40%が障がいを持つ人を雇用
✅シカゴのコペンハーゲンのスぺシャリステルネ社
⇒高機能自閉症、アスペルガー症候の人を雇用
実は、アスピリテック社の創設者の息子は、14歳のときにアスペルガー症候群の診断をしていました。
大人になって袋詰め仕事は首になったのですが、ソフトウェアの検査は適正があったのでしょう。
さらに、ウォルグリーンの副社長であったランディ・ルイスは、自閉症の特性を生かすことを思いつき、経営方針を変えたのです。
✅細かい作業と反復的な仕事を正確にこなせる能力
このように何が得意なのか?を業種に活かすことによって、適材適所をはかり。
なんと。
障害者雇用率40%のアンダーソンの流通センターは、他の支店とくらべて20パーセントも作業効率アップという成果をあげることができたのです。
あなたの強みを知るためにできるオススメのサイト
就労支援事業をしている【QUOKKA JOB】
(画像はQUOKKA JOB 公式サイト様よりお借りしました)
筆者は、実は、就労支援のことを全然知りませんでした。
準備もまったくしていません。
ちょうど、小学6年生で来年は中学に進学する息子。
なんとなく検索していたら、このようなサイトを見つけました。👇
QUOKKA JOBです。
興味を持った筆者は、QUOKKA JOBについて調べてみました❗
QUOKKA JOBができることって?
先ほどの就労にむけての準備6つの中の最後の2つ。

自分が何ができるのかわからない。
どんな仕事があるのかわからない。

客観的にアドバイスしてくれる人ってどこにいるの?
それができるのが、就労支援A型とよばれる事業を展開しているQUOKKA JOBです。
QUOKKA JOBでは 以下のことができます。
✅自分の能力が生かせる企業を探すことができる
✅職場体験実習を通して、自分の得意・不得意を見つけることができる
✅会社で働く前に就労に必要なスキルをサポートしながら、その会社の仕事に貢献できる
自分の強みや弱みを活かすことは、就労にとってとても大事なことだと書きました。
ハローワークがあるように、障害の方も得意な仕事を探せるサービスがあると心強いですね。
【就労支援】なら2年間かけて業務のペースをつかめる
ハローワークは職業あっせん所です。
探したらそれでおしまいです。
ですが、QUOKKA JOBでは「自分にあった職場」と探せるほかに、その業務ができるようになるまで、専属のスタッフさんがサポートしてくれます。

仕事のスキルだけではなくて
仕事におけるコミュニケーションや仲間とのやりとりの方法
も教えてもらえるよ。
自分のペースがつかめるのはとてもいいことですよね。
人によって成長のスピードは変わってくるのが当たり前です。
あなたにあった目標やスキルの設定などのサポートもしてもらえることで、何からはじめたらいいのか?迷っている方も、枠組みができてすべきことが明確になります。

1人じゃないって思うとチャレンジしてみよう!
って思えるね。
最終的には企業で正社員で働くことを目指せる
(画像はQUOKKA JOB様の公式サイトよりお借りしました。)
QUOKKA JOBでは、未来にむけての意欲、就労するあなたがもっと成長できるようになるという理念があるようです。
筆者が調べた、自閉症の権威の1人であるテンプル・グランディンさんも言うように「チャレンジ・挑戦して経験すること」をQUOKKA JOBでも大事にしているようです。
そのあたりは、筆者はとても共感できました。
挑戦しなければ、失敗もしません。
ですが、それでは、あなたは何も成長できません。
障害がある、でもだからこそ。
困難を乗り越えた先に、社会のために自分の力が役にたっているという充実感や達成感。
この感覚を味わってもらうために、QUOKKA JOBのサポートスタッフは全力で力を貸してくれるのです。
仕事というのはとても大変なものです。
しかし、仲間たちと乗り越えた先には、きっと今までとは違う自分に会えるはずです。
そんな風に思えれば、すべての失敗も意味のあることと前向きにとらえて前進することができます。
QUOKKA JOBサイトはこちら。
⇒https://quokka-job.jp/
発達害があっても就労できる~【自分の強み】を活かして成長しよう~まとめ
就労するためのまとめは
・発達障害があるけど就労するためには準備が必要
・自分が何ができるのか?把握することが大事
・自分の得意なことや不得意なことがわからなければ、就労支援のサービスを使う
・成長志向で前向きにいこう
です。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
皆さまの参考になれば幸いです。
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