
こんにちは。
高機能自閉症の子供を育てているぴょんたろうです。
筆者は小学6年生の子供を育てています。
筆者自身が子育ての中での気づいたこと・勉強したことをまとめているブログです。
自閉症は予測できないものが怖いということがよくわかるエピソードがありました。

予測できないものが怖いの?
私たちは予測できるために「予測できなくて怖いんだね」という認識にたどり着くことができないのです。(気づかない)
感覚的なことは、主観なので「自分の感覚でしか理解できないため」です。
それの反対で「なぜパニックになっているのか?」私たちは感覚を体験していないので想像もできないのです。
自閉症は「予測できないことに不安を覚える」ということを頭に叩き込むくらい知っていただければ、親自身の日々の生活の中でお子さんを観察したとき
「あ、これはこういう理由でパニックが起きているのかもしれない」と推測ができるメリットになります。
自閉症は予測できないものが怖い
突然の大きな音
予測できないことは、突然の音です。
・(電車の通る場所に住んでいる人は)電車の通る音
・雷の音
・犬の声
・風船の割れる音
・ハンドドライヤー
・ドライヤー
・運動会のピストル
・トイレの水の流れる音
・クラッカー
・打ち上げ花火 など
これらを、音のスペクトルで見れば一目瞭然でわかるのですが「いきなりノイズがぶわーー」となります。
「今からトイレの水が流れるぞ。」
「今からハンドドライヤーの音をならしますよ」
このようなことは、「自分の予測でなく他人がしている」のでそもそも予測しながら私たちは生きていません。
もし、予測していたら私たちは疲れてしまうのです。
音の調節という点と、取捨選択という点、本能的な突然の音というのは、前頭葉によってコントロールされています。
予測できなくても、「自分のタイミングでしたら大丈夫」という場合もあります。
「あの音が鳴るぞ」と子供の中で予測できたら、気持ち的に心構えができます。
その音に対しての閾値が下がることもあります。
もし、突然の音が「トイレの水」や「ドライヤー」でお子さんがパニックになる場合は、「トイレの水流します。」の手順を見せてから、むしろお子さん自身のタイミングでやってもらうことです。
突然、プールの飛び込み台で突き落されるのはパニックです。
(普通のプールでもですね。苦笑)
ですが、「よし。これから水に飛び込むぞ」と思って自分で飛び込んだら?
そこに「これから〇〇になるぞ」という予測の余裕が生まれます。
これならば、突然プールに突き落とされるよりも、大丈夫な確率はずっと高いとおもいませんか?
不規則な動きのものはこわい
虫の動きや人の目の動き
不規則なものも予期できないものの代表です。
地面のムシや昆虫は2次元ですが、空中を飛び回る虫は3次元の動きをします。
ですので、ちょうちょや虫を怖がる自閉症の子供は多いそうです。
筆者の子供も虫は嫌いで、尋常じゃない怖がり方をします。(苦笑)
人の目もきょろきょろと動いて、規則的ではないので自閉症の子は不安になりやすくなります。
時間差があるものは怖い
打ち上げ花火は遠いと怖い?
筆者が読んでいる本に「自閉症の子は大きな突然の音が苦手」と書いてありました。
その中に「打ち上げ花火は目で見えたあとに時間差で音がくるので、ふいうちのようで怖い」という説明がのっていました。
遠い花火だと花火は目で見えているのに音があとから突然出てくるようでびっくりするのだそうです。
サプライズプレゼントや中身が見えないものも「予期できない」
自閉症では「何が入っているかわからない」「何が起きるかわからないこそ」(予期できない)の楽しみが不安に変わってしまうことがあります。
ブラックボックスに手を入れるとき、私たちはとても怖いですね。
それと似ているのではないかなと思います。
ですので、行事などでも「明日はどんなことが起きるのだろう?」とわくわくするよりも「明日はどんなことが起きるだろう?」と不安に満ちてしまうことの方が大きいのです。
この場合も予告などで予期できるようにしてあげてくださいね。
まとめ
・予期できないことに不安を覚える
・何が起きるかなというわくわく感を持ちにくいんで、できれば告知を
予期できないことがこんなに不安になるとは筆者も想像できませんでした。
言葉で理解するのと体験では違うので難しいこともあります。
ですが、「男の子のくせにどうしてこんな虫くらいで怖いの?!」と(よくお父さんに多いかと思います。)思ってしまう方にはぜひ「不規則で予測できないのが怖い」ことをご理解いただけると嬉しいです。
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