【自閉症】聴覚過敏とは【対処法】

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感覚過敏
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自閉症には感覚の過敏性があるといわれています。

これは、自閉症の方たちが、私たちとは違った「感覚の処理」をしているからです。

つまり「感覚の処理の仕方の違うこと」=「高い感覚の世界」に自閉症の方たちはは生きているのだといえます。

その感覚の世界の違いとはどんなものなのか?

それを私たちが知ることは、彼らの世界観そのものを知ることができるようになることだと筆者は考えています。

違いを知ることは、定型発達である私たちと発達障害である彼・彼女らの「お互いの違いを認めて理解する」ということにつながると思っています。

今回はその中でもっとも多くみられる「聴覚の過敏性」を公開していきます。

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感覚の過敏性とは

鈍感だったり過敏だったりする

自閉症では、「見る・聴く・触る・味わう・かぐ」といういわゆる「五感」が過敏なことが多いです。

それによって、自閉症の方は、強い不安感を感じたり、不快で耐え難い刺激になったり、時にはパニックを引き起こしたりします。

それらがなぜ起きるかというと、自閉症では「感覚の処理の仕方が違う」からです。

触覚の過敏性についての記事はこちら

→→→https://pyon-tarou.com/2019/11/02/【発達障害】触覚の過敏性とは/

触覚の過敏性は、感覚統合により改善するかもしれないとの報告もあります。

(感覚統合および感覚の処理については、こちらの記事をごらんください。

→→→→(作成中です。)

高機能自閉症やアスペルガー症候群など、すべての自閉症スペクトラム圏の方は、何らかの過敏さがあります。

特に一般的に多いのは「音の刺激に対する過敏さ(聴覚過敏)」と「触覚に対する過敏さ(触覚過敏)です。

ところが、自閉症では五感の過敏性があるにもかかわらず軽度の痛みに対しては鈍感で「我慢強く」みえたり、あるいは「怪我に気づかなかったり」することもあります。

例えば、私たちは音を聴く時、聴覚だけを使ってきいているのではありません。

音は電気信号におきかえられて、大脳で処理されて認知されているのです。

耳で聴いているのと同時に「脳でも聞いている」のです。

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聴覚過敏とは

聴覚過敏を持つ自閉症の方の「強烈に感じられる音の種類」には以下の3つのタイプがあります。

・突然の大きな音
・家電製品などの高いモータ音
・ざわざわする人の多い場所での騒々しい音
これらにわけられます。

突然の大きな音

突然大きな音がすると、今でも私は飛び上がってしまいます。ほかの人よりも強烈に反応してしまうのです。私は今でも風船が嫌いです。いつ風船が割れて驚かされるのか、予測がつかないからです。

(テンプル・グランディン(1988)書籍ガイドブックアスペルガー症候群 200pより引用)

子どものころは、学校で始業や終業のベルが鳴ると、完全におかしくなった。歯医者のドリルみたいに感じたのだ。決して大げさに言っているのではない。ベルの音を聴いたら、歯医者のドリルで歯を削られているときに感じるような痛みに襲われるのだった。

(テンプルグランディン著:自閉症の脳を読み解く 101Pより引用)

自閉症の人は「突然の大きな音」をとても鋭く強く感じるのです。

テンプル・グランディンさんはそれを「ドリルで削られるような痛み」だと表現しています。

私たちでいうところの「黒板を爪でひっかかれるような耐え難い音」として聞こえてしまうようです。

たとえば

・犬の遠吠え
・風船の割れる音
・運動会のピストルの音
・電話のベル
・咳
・警報音
・学校のチャイムの音   
・赤ちゃんの泣き声
・ハンドドライヤーの音
・掃除機の音
・ヘアードライヤーの音
・ミキサーやジューサーの音
・花火の音
・建設現場の音
・食器がぶつかる音
・きしむドアの音

です。

これらの類の予想できない突然の大きな音の最悪なのは「予想していても、コントロールできないこと」だとテンプル・グランディンさんは述べています。

風船を他人に割られるのは「だめ」だけど、風船を「自分のタイミングで割るのであれば」ちょっとずつその音に慣れることができたかもしれない、と本でテンプル・グランディンさんは述べられています。

犬の遠吠えは犬への恐怖に変わることもしばしばあります。

私たちが想像しているよりも、もっとずっと強く大きく鋭く聞こえてしまうのです。

家電製品などの高いモータ音

ドライヤーや風呂場の通気口のファンなどの高音の雑音が持続するモーター音は、今でも耐え難く感じます。低温のモーターはそうでもありません。

(テンプル・グランディン(1988) 書籍ガイドブックアスペルガー症候群/トニー・アトウッド著 200pより引用)

小型家電に使われているモーターの音に特有の持続音が、自閉症の方には耐えがたいほど苦痛に感じるようです。

ざわざわする人の多い場所での騒々しい音

これはたくさんの音が複雑に絡み合った音です。

喧騒とも表現されるいわゆる「ざわざわ」です。

この「ざわざわ」という音は、私たち定型発達にとっては比較的不快に感じることはありません。

ですが、この人のざわざわという音は、自閉症の方にとっては「すべて混ざり合った音の洪水」のように聞こえるようです。

黒板をつめでひっかかれるような辛さなのです。

雑音は私にとっては大問題でした。大きい音やざわざわした音をうまく聞き流せず、すべての音に耳をふさいで引きこもるか、音のすべてを貨物列車のコンテナみたいに封じ込めるしかなかったのです。 

 

そうした音の猛攻撃を避けるために、自分の中に引きこもって世界を遮断していました。大人になった今でも、耳から入る刺激をうまく調整することができません。

空港で電話する時に騒音を取り除いて電話の声だけを聞くことができません。騒音を聞かないようにすると、電話の声も聞こえないのです。

(テンプル・グランディン(1988) 書籍ガイドブックアスペルガー症候群/トニー・アトウッド著 201pより引用)

私たちは、必要のある音だけに注意をむけたり「聞こえる」ような機能が脳にはあります。

ですが、自閉症の方は感覚の処理の問題による過敏さ・鈍感さとあいまって、「選択的注意」も弱いために、必要な音以外はフィルターする機能にも脆弱性があるのです。

また、聴覚の過敏性はチョウチョのはねの音がきこえたり、バスや車のエンジン音の違いを当てられる子までさまざまです。

また、聴覚の過敏性は体調や日によって、我慢できるレベルが変わってきます。

疲れているときは、いつも耐えられている音でも耐え難い音になってしまうこともあるのです。

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対処法

聴覚過敏では、どの音に過敏であるのか?わかったら、それをまず避けることができるようであれば避けるとよいと思います。

□イヤーマフやノイズキャンセリングヘッドホンなどを使う
□耳栓を使う
□掃除機などは子供のいないときに使う
□音楽を聴くことでその音を相殺できるかもしれない
□一度にたくさんの人が同時に話しかけない。ひとりずつ。一つずつ。

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まとめ

・自閉症では感覚の過敏性がある
・五感では聴覚の過敏性があることが多い
・突然の音でかつ大きい音は予測できないので辛い
・本人が予想できてもコントロールできずに感覚を受容体が反応する
・なるべく特定の音を避けるような工夫をする(イヤーマフ・耳栓など)
 
です。
大切なことは、一人一人の「感覚の過敏性」が違うことを理解することです。
 
大きい音すべてがだめなのではありません。小さい音でもある特定の音が苦手だったりします。
水の流れる音に魅せられる方がいる一方で、水の流れる音が恐怖で、トイレに入れずに逃げ出してしまう方もいらっしゃるのです。
 
「その方にとってどんな音が辛いのか」よく観察してあげてくださいね。
 
味覚過敏の記事はこちら
 

視覚過敏の記事はこちら

 
 



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